FC2ブログ

竹林の Twitter 新しいウインドウで開きます。

山の道とひとびと

国土地理院が「みんなで作って育てる「大山」登山地図」調査として、鳥取県の大山登山道を地元のボランティアと協力して、国土地理院が作成、発行している地形図を制作していることをNHKのニュース番組で紹介していました。
現地調査をすることにより、国土地理院の地図を更新して、「大山」の正確な登山道や関連情報が記された地図、ガイドマップ、パンフレット等が作成されることが期待されています。
第一回の調査が10月に実施され、現在発行されている登山道の少なからずが、崖崩れや何らかのことで迂回されていたりして、そのルートが変わっているのが判ったそうです。そして新たに地形図にのっていない、登山道ではなく地元の人が知っている散策道も新たに付け加えられるそうです。

この話を聞いて、山本常一氏の「山に生きる人びと」(河出文庫)の「塩の道」にかかれている冒頭に次のようにあるのを思いだしました。

「山中の道を歩いていて、いったいここを誰が通ったのであろうと思ってみることがある。地図にもでていない見市である。下草におおわれながらもかすかにそこを何人かの人が通りすぎたあとがのこされている。人の歩いた部分はややくぼんでいて、草も生えていないか、生えていても小さい。木も道の上の空間はそれほど枝をさしかわしていない。といって一日に何人ほどの人が通るのであろうか。そういう道を歩いていると草が茂り木が茂って、とだえてしまっていることも多い。それからさきは人も行かなかったのであろうか。それとも雑木や雑草がうずめつくして通ることすらできなくなってしまったのであろうか。」


獣道というのがありますが、山本常一はそのことにも触れさらに、次のように書いています。

「古い時代には野獣の数はきわめて多かった。そしてそれらが山の中往来することによっておのずから道はできたわけであろう。その道を人もまた利用したのである。だが、そうした道ばかりでなく人間のつくった道もあった。最初に道をつくる者は鉈や斧で木を伐り、一応人の通れる道をひらいた。
『信濃路はいまの墾道刈株に足ふましなくくつはけわが背』という『万葉集』の歌にそのさまをうかがうことができる・・・・・  」

道というのは初めは、獣道だったのを人も通るようになって踏み固められたり、この信濃路のように誰かが枝打ちして切り開いたのを、次第に人が通るようになり道幅が広くなり整備誰ていったものでしょう。
ところで、私の以前に住んでいた所に、「ととやみち」と言う登山道がありました。(「ととや」とは魚屋のことです。)この道は今は登山道として沢沿いの横を登る整備された登山道です。昔は海辺の海辺の村から山を越えて温泉町に、魚や塩を運んだ道だことから、「ととや」道とついたと言われいます。この道も昔に山を越える道として誰かがはじめに作ったのでしょう。
このような道は、昔は全国いたる所にあったのでしょうが、いまは車が通る道が整備され、そのような多くの道は人が通ることは途絶え、廃れてしまい木々が生い茂りなくなっているのでしょう。
しかし今、そのように山が荒れているとして各地で問題になっていますが、いろいろと地域の住民が取り組んで活動されているところもあります。
ちょうど私の今住んでる地域で、地域の里山保存会が小学生と一緒に荒れている山に入り、雑木の芝刈りをして取り組んでいることが、先日の新聞の記事に載っていました。このような取り組みをしていると、山の散策路などが消えかかっていても、再び散策路がよみがえってくるでしょう。
しかし、都会の中に住んでいるとそのようなことを、意識することはやその機会がなくてすむと、その地域の近くの山は荒れてしまうでしょう。
人が住める自然を残すには、人が入り手入れをして管理しないと、自然は人が入るのを拒んでしまうことは知っておきたいと思います。
関連記事

テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

魚屋路

鎌倉の八幡様通り・・・海近くに【魚屋路】というお寿司屋さんがあります。
少し上級の回転ずし屋さん。四人で行くと、一万円位です。

鎌倉のハイキングコースを散策しては、同じような事を感じることが多々あります。誰が歩いたんだろう?誰が拓いたんだろう?って。
けもの道っぽいものも?
今の時代、すぐ住宅地に繋がりますが・・・

神社仏閣のきざはしに、遠く鎌倉時代の武士も?と、ロマンを覚えながら上ることも・・・若かりし頃の話ですが。

Re: 魚屋路

鎌倉の草笛さんコメントありがとうございます。

鎌倉ですか、学生時代よく近代美術館にいきました。
私は、相模原にすんでいたので、小田急で藤沢まで出て、江ノ電で鎌倉までいきかした。
当時の江ノ電の家の玄関先をユックリ走っていましたが、そのような風情は今はどうなっているのでしょうか。

美術館で絵画を見た後は、八幡さんの前の喫茶店でお茶を飲み、湘南海岸を散歩したことを懐かしく思い出しました。
いまは、関西に住んでいるので、なかなか鎌倉に行くこともないのですが、もう30年以上も前にことですから、当時とだいぶ様子も変わっているでしょうね。

今度、そちらの方に行く機会があれが、ハイキングコースも巡って見たくなりました。
■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

記事の整理棚
禅 (2)
最新の30の記事
月別の過去の記事
07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   09   08  
単語による記事検索
竹林の過去の戯言のタイトル

過去の記事タイトルを100件づつ表示します

記事へのコメント
  • 不自由な国、日本
    竹林泉水 (06/29)
    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    竹林泉水 (06/26)
    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 長期政権
    アジシオ次郎 (06/24)
     おはようございます。

     長期政権がもたらすもの、それは腐敗と閉塞感以外の何物でもないが、一人の人間が十何年、何十年と居座ってては健全さなど皆無だし、変化を知ら
  • 人種差別から思ったこと
    竹林泉水 (06/21)
    コメントありがとうございます。

    人間は、自分は他よりも優秀だ思いたいがります。逆に自分はあの一人より仕事ができないと感じたり、あの人より低く見られていることに対
  • 人種差別から思ったこと
    アジシオ次郎 (06/18)
     おはようございます。

     相変わらず現代において根強く蔓延る人種差別の問題、長い歴史において人種差別や偏見はヒドかったけど、その歴史から何を学んでいるのかとも思
  • 人生二十最
    omachi (05/23)
    あなたの知らない日本史をどうぞ。
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めま
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
  • 記事へのトラックバック
    ブロとも一覧

    うたのすけ

    山下道場

    荒野鷹虎

    海空居士

    紀瀬美香

    marihime

    お父さんの旅

    キラベル

    silver camellia

    kbrkのつぶやき

    魚京童!

    俊樹

    アジシオ次郎

    ほんわか?絵日記

    吾輩と旅と副業

    Chronos Moon

    ざっくり読書感想文

    Taiwa Sato

    びとら

    Resale Japan

    QWERT 5w1h

    (o ̄∇ ̄o)♪

    HIROGACHAN+

    しんのすけたろ

    勝ち組の日経225

    ハセッチブログ

    五月雨 時雨

    諭吉

    さくらさくら1

    不思議な不正義2
    ブロとも 申請フォーム

    竹林乃方丈庵のブロとも申請はこちらからです。

    Webページへのリンク
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    更新履歴
    今日の暦と天気

    日めくりカレンダの説明

    ■2016年旧暦 日月の出入■

    06 | 2020/07 | 08
    ---1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031-

    ★☆今宵の夜空☆★

    NHKらじる★らじる
    大阪東京第2FM大阪
    何の日



    ご訪問ありがとうございます
    竹林泉水のTwitter
    ■□FC2のブログ□■
    _/_/_/竹林乃方丈庵を_/_/_/
    _/_/_/ リンクに追加 _/_/_/
    □■□■徒然諸諸■□■□ □■□■心の時代■□■□ □■□■息身心/健康■□■□ ----- □■□■厚生福祉■□■□ □■□■その他■□■□
    □■FC2以外のブログ■□
    諸諸 徒然 「身・息・心」 こころの時代
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR