言語は常に出し易く
言語は常に出し易く
理行は常に虧け易し
斯の言の出し易きを以て
彼の行の虧け易しを逐う
弥よ逐えば則ち弥よ虧け
弥よ出せば則ち弥よ非なり
油を溌いで火聚を救わんとす
都て是れ一場の癡のみ
良寛 草堂集
立派な言葉は、いつも出しやすい。
しかし、道理を修めて実行することは、いつも行われにくい。
それなのに出来そうにもない立派な言葉で、その実行されにく道理を追い求めていないか。
だが、立派な言葉で求めれば求めるほど、道理は実行されにくくなり、
言葉に出して言えば言うほど、くい違いは大きくなる。
ちょうど火事を消そうとして油をかけるように
無益で愚かなことだ。
良寛 草堂集
いつの時代にもどこにいても、立派なことを言う人はいるものです。ただこの立派な言葉とその人の行動が伴っているかというと、大概の場合その言葉と裏腹のことをしているようです。
また、立派な言葉通りそれを実現させようとすると、現実の狭間でそれを行うことが難しく、ただの理想に終わってしまうこともあります。理想を追い求めすぎると、ゆとりがなくなり窮屈になってしまいます。
漱石が言うように「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角く此の世は・・・・」です。
なんでも、バランスが大切ですが、そのバランスを取るのもまた難しいです。
理行は常に虧け易し
斯の言の出し易きを以て
彼の行の虧け易しを逐う
弥よ逐えば則ち弥よ虧け
弥よ出せば則ち弥よ非なり
油を溌いで火聚を救わんとす
都て是れ一場の癡のみ
良寛 草堂集
立派な言葉は、いつも出しやすい。
しかし、道理を修めて実行することは、いつも行われにくい。
それなのに出来そうにもない立派な言葉で、その実行されにく道理を追い求めていないか。
だが、立派な言葉で求めれば求めるほど、道理は実行されにくくなり、
言葉に出して言えば言うほど、くい違いは大きくなる。
ちょうど火事を消そうとして油をかけるように
無益で愚かなことだ。
良寛 草堂集
いつの時代にもどこにいても、立派なことを言う人はいるものです。ただこの立派な言葉とその人の行動が伴っているかというと、大概の場合その言葉と裏腹のことをしているようです。
また、立派な言葉通りそれを実現させようとすると、現実の狭間でそれを行うことが難しく、ただの理想に終わってしまうこともあります。理想を追い求めすぎると、ゆとりがなくなり窮屈になってしまいます。
漱石が言うように「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角く此の世は・・・・」です。
なんでも、バランスが大切ですが、そのバランスを取るのもまた難しいです。
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