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人種差別から思ったこと

アメリカで連続して警察官の公務執行時に黒人が死ぬ事件が起きた。

それによるものだけではないが、世界的に人種という言葉を使うことに、その「人種」と言う言葉が適切かどうかで見直し、「人種」と言う言葉を使わないようにしようとする動きがある。

もともと生物学的に、人間すなわちホモサピエンスは一つの種で、ホモサピエンスの中にいくつもの種はないことは、遺伝学的にも証明されている。
しかし、ネットで人種と検索すると、驚くほど人種があるようなことが書かれたものを目にする。

人種については、ドイツの人類学者ブルーメンバッハによって、ネグロイド コーカソイド モンゴロイド オーストラロイド アメロイドと現在便宜的に使われている。しかし、これらはなんらそれらの間に優劣があるもではないが、現在は、政治的、経済的また倫理的な差別をも意味含めた言葉になってきている。
人種と現在も、現生の人類であるホモサピエンスすなわち今の人間を骨格・皮膚・毛髪などの形質的特徴で分けたものといえる。
日本では福沢諭吉が、始めてて『掌中万国一覧』で「人種ノ論」使ったようである。そこには、白皙人種は美しく優秀で、黄色人種、赤色人種、黒色人種、茶色人種はそれと比べ劣るような記述になっている。
このことから、幕末から明治維新のころにかけても、福沢らでも西洋を崇拝し人種的偏見を持って世界を見ていたようです。
現在は人種自体が否定されている。しかし現実は、白人・黒人・黄色人種など人種の言葉が使われ、白人は優秀だが、他の人種は劣っている、欧州圏で思われてきている。しかし、今日の地球に生息する人類であるホモサピエンスは、アフリカで誕生し20万年前にアフリカの地から中東、ヨーロッパ・アジアと広がり、オセアニア、氷河期にベーリング陸橋を渡りアメリカ大陸へと広がっていった同一の種です。

しかし、529年前に、アメリカ大陸に進出したヨーロッパ人は、アメリカ大陸の各地を植民地化するだけでなく、ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病で、先住民に感染させてその地の先住民と文明文化を滅ぼしていった。またアメリカ大陸に渡ったヨーロッパ人は、先住民の人たちを宗主国に産物を届けるための労働力の苦役をさせ、なかには今の米国に移住した人たちは、アフリカの人たちを無理やり連れてきて、奴隷として苦役に付かせた。それにより、アメリカでの今の差別が生まれていった。同様に、帝国主義時代にはヨッロパの列強国は、中東やアジアの国々を、植民地化したそれぞれの地域の人を未開だとし、差別をしていった。それがいまだに、白人と他の人種は優劣があると考える人がいて、人権を無視する蛮行がおこなわれる要因になっているといえる。

繰り返すが。遺伝学的に、DNAからみて、人間ホモサピエンスは皆おなじで、人種の違いというのはない。
いま、世界では、3週間前の米国での黒人殺害の事件が、人種差別によるものだとして、世界中で人種差別への抗議が起き広がっている。その運動にはアフリカ系の人もアジア系の人もヨーロッパ系の人も参加し、人種差別問題について考え抗議運動が繰り広げられているていることが、ニュースとして報道されている。いまこそ人種という言葉自体の使用について考えないといけないだろう。
このような動きは、世界的に広がっているが、日本ではそのような抗議行動が催されたとのニュースは聞かない。日本人は人種差別に対して意識がないのだろうか。アメリカでの事件は無関心なんだろうか。いやそうではなく、抗議行動が起きていても、メディアがニュースとして取り上げないのだろうか。

日本でも、福沢諭吉の『掌中万国一覧』にあるように、人種的偏見があったし、明治以降特に、民族差別が如実におきている。特に関東大震災後にそれがエイスカレーとし、朝鮮人の虐殺事件も起きている。戦後も民族差別、偏見による迫害と差別がいまも行われている。東京の大久保や大阪の鶴橋などでは、公然とヘイトデモする人もいれば、それに対して抗議する人はいる。
さらに、かなしいことに日本人の中に有色民族である日本人は名誉白人だと思いこんでいるのか。黒人に対してのアメリカでの抗議の行動を他人事と思っているのだろう。

現在の日本では外国人労働者を受け入れ、南米や東南アジアの人が多く日本で働いている、その中でも地域のなかで友愛と寛容で外国人労働者と共生している地域もあれば、差別的な地域もあるようです。
アメリカで事件は決して他人事ではない。もっと自分の身近なこととして考えていき、それと同時に人種と言う言葉とその偏見をいかになくしていくかを、私たち自身が考えるべきです

郷に入っては郷に従えということばがるが、郷に入った人は郷に従ってもその生まれ持ったアイデンテテイまで棄ててしまってはならず、郷のひとは他郷の人のアイデンテテイを尊重し、それを受け入れ新しい共生の文化を見つけ出しいくことが、少子高齢化人口減少のこれからの日本の新しい道です。頑なに日本は道義大国だとしてゆく道は、世界から取り残されてしまうだろう。
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No title

 おはようございます。

 相変わらず現代において根強く蔓延る人種差別の問題、長い歴史において人種差別や偏見はヒドかったけど、その歴史から何を学んでいるのかとも思います。
 白人は優れてて有色人種は劣っているなんて考え、露骨な差別に他ならないし欧米においてまだそんな考えが根強く蔓延る理由として、キリスト教原理主義的な価値観によるものだと推測します。人間は神が作ったものであるという理屈から白人以外を人と見なさない排他的で選民思想に基づく考えが出来上がってこうなったと思うと、キリスト教原理主義的な価値観の弊害といいますか、厳格な一神教ゆえに他者を理解しない排他的な価値観ができるんでしょう。これには同じ一神教であるユダヤやイスラムにも当てはまることですが。

 人種差別というか民族差別がエスカレートした結果がナチス・ドイツによるホロコーストを引き起こしたのは言うまでもないが、行き過ぎた民族主義というか選民思想、優生学はこのような惨劇を引き起こすことを歴史から学ばなければいけないし、また日本、他国における人種問題を対岸の火事と見て日和見をしてはいけないと思います。日本社会でも外国人の扱いにおいて欧米とアジア・アフリカ・中南米とで全く異なるケースが少なくないが、変に欧米大好き過ぎてはいけないということです。日本人は欧米ばかり見てアジアやアフリカなどに目を向けないきらいがあるが、これでは視野の狭い人間にしかなれません。

Re: No title

コメントありがとうございます。

人間は、自分は他よりも優秀だ思いたいがります。逆に自分はあの一人より仕事ができないと感じたり、あの人より低く見られていることに対して、その原因を自分以外の別のものから見つけようとしたり、作り出したりする。
それが、国のレベルになってくると、国ぐるみでの民族差別や人種差別になる。

15世紀末ごろ、王国の経済の成長が行き詰まり、帝国主義による植民地政策の西欧とりわけスペインやポルトガル、イギリスやフランスなどは、自分たちは他の地域より文化文明が進んでいと、それは神からの神授説により、また王の地位は神から信託されたという物語をつくり、民衆を支配し植民地政策を正当化た。それにより多民族を差別していった。それはキリスト教の創世記で神が人間を作り、地球を支配することを神託されと解釈するのと似ていますね。
■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

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記事へのコメント
  • 臨時国会の開催はいつか
    風と雲 (08/04)
    一体今の日本はどうなってしまったのだろうかと思う。アベ内閣も与党も憲法に違反することを完全に無視して悪びれもせず堂々と実行してきた。、政府高官も最高裁も報道機関
  • 難病と尊厳死
    竹林泉水 (07/29)
    コメントありがとうございます。

    自ら生きる権利、自ら死ぬ権利があるのはよくわかります。
    それにはどちらも人・個人としての尊厳が保たれている必要がある考えます。
  • 難病と尊厳死
    風と雲 (07/28)
    意識して自ら命を絶つことができるのは人間だけだと思います。人には生きる権利と自由があるように、自らの命を絶つ権利も自由もあって然るべきではないでしょうか。このA
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (07/01)
     自分よりも周りを優先する集団主義的な考えが同調圧力などがまかり通る社会なことについて前に
    >日本的なこの価値観は、海外から見たら奇異の目でしか見られないでしょ
  • 不自由な国、日本
    竹林泉水 (06/29)
    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    竹林泉水 (06/26)
    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 長期政権
    アジシオ次郎 (06/24)
     おはようございます。

     長期政権がもたらすもの、それは腐敗と閉塞感以外の何物でもないが、一人の人間が十何年、何十年と居座ってては健全さなど皆無だし、変化を知ら
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