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愛国心とはなにか

愛国心とはなにか。
将棋面貴巳の「日本国民のための愛国の教科書」百万年書房 を読んで思ったこと。

古代ローマの政治かキケロは、「自然的な祖国」と「市民的な祖国」があるとし、共和制ローマにおいては「市民的な祖国」の愛国心を重要視していたとし。そこで、現代でもヨーロッパの国での愛国心は、「共和的な政治的価値や制度を防衛するという政治的姿勢」といわれている。つまり、暴政に抵抗することを認めていると将棋面はのべている。
権力者が共通善のためでなく、私利私欲私益のため権力を私物化した場合は、市民はその暴政に抵抗しても道理がある。市民の共通善を脅かす権力の乱用に対する抵抗権は正当化される。だとすればつまりは、「愛国心」は本来は、野党である反体制側に望みを託されたものだといえる。
哲学者カントも愛国心は、「自由で平等な市民から成る共和国家への忠誠心」と定義しているのも、一つの抵抗権が正当なものだとみることができるだろう。また、国によっては、憲法に抵抗権が明記されているものもある。日本でも、明治初期に作られたいくつかの私擬憲法のなかには、明確に暴力をもちいた抵抗権が明記されているものもある。
現行の「日本国憲法」の、12条の「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない。略・・」も、捉えようによっては、国民の抵抗権を謳ったものだと言えるのではないだろうか。
しかし日本では、明治時代になるまでは今で言う「愛国心」などの概念はなかった、それまでは藩がお国で庶民には、生まれた郷土を思う気持ちはあったろうが、武士のように殿様に忠義を尽くすよな考えは微塵もなかった。しかし、明治政府が今までの幕藩制度から、近代国家にするためには一つ日本国を形づくる必要があったそのため。「愛国心」というものを教育勅語によって作りだされた。天皇を頂点とする一つの日本を国民に訴えた。それが、昭和になり戦争に利用されるようになり、日本の臣民は天皇の子であり、天皇のため命を奉げよとなり、天皇に絶対服従を国是として「愛国心」と定められた。
そのため、戦地では投降は許されず、お国のため天皇万歳と殉死を強いられた、人がなんと多いことか。
このように、日本の場合、戦前に国家神道の考えが戦争にも使われ、それが正しい戦争となり、正義のためならなにをしても許されるとなり、悲惨な結末を生むことになった。宗教の教えによる戦いは時に、神聖な目的のために戦う戦争だ聖戦だとして、他国民の虐殺などを生んだり、ISイスラム国の自爆テロや、自国民の命を犠牲にする悲惨な結末を生むことがある。

本来は愛国心は、「日本人でよかった」などの自国愛ではなく、キケロの望むパトリオティズムの、愛国心であるべきだろう。しかし現在、グロバル化と新自由主義経済の進み経済格差が拡大する中では、どのようにしたらよいのだろうか。
キケロの時代は奴隷(アメリカの黒人奴隷のようなものではない)がいて、カントの時代は貴族が特権を振るっていた時代だった。カントの「自由で平等な市民」とは、現代の庶民のことではなく、貴族階級の人々や富裕者や知識人のことで、それらの人から視点で、支配階級の一部の権力の実権者が、その特権を濫用した場合の抵抗でしかなかった。

しかし、現在の自由と個人の一人ひとりの人権が尊重される民主主義の世の中です、一般庶民の抵抗権はどこまでどのようなことが認められるだろうか。
一つに、抵抗は、選挙で時の政権の交代をさせること。一つに、抵抗は、庶民が抗議の声を上げたり、デモをして行動で抗議を示すこ。一つに、情報を余すことなく開示させること。一つに、行われている政治の真実を知りそれについて考えること。などがあげられる。
これらをどのように、政治の実権を握っている人に訴えていけばよいのか。
デモにしても、香港の抗議行動がしだいに過激になっていったのは、行政府の対応のまずさまあるが、抗議集団が大きくなりすぎそのなかから、一部に過激な行動をとる者でてきたのは、抗議行動のデモが統制とるものがいなかたので、一部に過激に暴走するものがいたのだろう。しかし、抗議行動に参加する人の数を見ると、行政府はその参加人数を見過ごすことは今後の香港や中国にとて、火種を後に残すことにしかならないだろう。
抗議行動のしかたも、よく考えないと「公益を損ない、秩序を乱す」として逆に、弾圧されなくないので慎重にすべきだろう。
その、抵抗権については、現行の「日本国憲法」では、何でも自分勝手に抵抗権を行使は認めていない。第12条には、そのことを次のようにかいてある。「 又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」。ここで述べてある、「公共の福祉のため」と書かれていることで、「公益と秩序」でも「法の下で」もないことです。この「公共の福祉のため」は何かと議論になるが今後も何かをよく考えていきたい。

話はもどしでは、現代の問題点とはなにか。今までになかった、新たな課題が生まれてきている。経済の成長の限界が見えてきているなか、企業が成長しようとするには、市場競争経済では寡占化の道に進むしかない。それにより一部の人が富を独占するようになってきている。そのため、勝ち組で富を独占した者は、その富をどうするかを庶民を視点で考え、富の再分配をどうするか考えることが今後の課題といえる。富裕者が富の再配分を拒否したり、国が富の再配分を怠ったり拒むなら、一般国民の庶民がそれを国に求めることが、現代の本当の「愛国心」となるのではないだろうか。
政治が富の独占を容認するなら、庶民はどうしたらよいのだろか。

それは、政府のすることを鵜呑みにした、愛国心ではなく、カントの言う「自由で平等な市民から成る共和国家への忠誠心」のようなものだろう。
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  • 不自由な国、日本
    竹林泉水 (06/29)
    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    竹林泉水 (06/26)
    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 長期政権
    アジシオ次郎 (06/24)
     おはようございます。

     長期政権がもたらすもの、それは腐敗と閉塞感以外の何物でもないが、一人の人間が十何年、何十年と居座ってては健全さなど皆無だし、変化を知ら
  • 人種差別から思ったこと
    竹林泉水 (06/21)
    コメントありがとうございます。

    人間は、自分は他よりも優秀だ思いたいがります。逆に自分はあの一人より仕事ができないと感じたり、あの人より低く見られていることに対
  • 人種差別から思ったこと
    アジシオ次郎 (06/18)
     おはようございます。

     相変わらず現代において根強く蔓延る人種差別の問題、長い歴史において人種差別や偏見はヒドかったけど、その歴史から何を学んでいるのかとも思
  • 人生二十最
    omachi (05/23)
    あなたの知らない日本史をどうぞ。
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めま
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
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