FC2ブログ

竹林の Twitter 新しいウインドウで開きます。

専制政治の権力者

先日、経済学者の故矢内原忠雄氏が1960年12月に、雑誌『世界』に寄稿した「民主政治を蝕むもの」と題する記事をかいたが、その矢内原氏はその寄稿文を改めて読むと、今の国会運営のあり方に対して言っているように思えてしまう。民主主義国家の日本の国民として大切なことを伝え、政治をおこなう政治家として肝に銘じておかなくてはならないことを言っている。

矢内原氏は、「専制政治の下では、権力者は自己の独裁的権力を維持するために、暗殺、毒殺、秘密裁判等のテロ行為によって反対者を消し去ることがしばしばあった。」とかき、独裁者とはどのようなものかを定義している。そしてその独裁者は封建的な親分子分関係によって人事が行なわれて政治が行なわれると言っている。
それから60年近くたったいまの、安倍政権の人事を見るとお友だちと思想が近いものには優遇し、自分の政策を批判する者や考えが違う者は冷遇する。これによりいま日本の永田町や霞が関は、親分の顔色をみて忖度して公文書を書き換えられたり破棄されたり、政治家の失言などが相次いでることをみると、どうもまったく成長進化していないことがわかる。

また、「民主主義社会において大衆的政治運動が起るのは、国会ことにその多数党が民主的政治を行なわぬからである。国会は、その本会議でも委員会でも、全国民が傍聴席にいることを常に意識して、国民が納得いくように審議をつくさねばならない。」と、政府の説明責任の大切さを指摘し、「国民は総選挙において当選した議員に対し、その任期中はどんな政治でも勝手に行ってよいという白紙委任状をわたしてわけではない。」として、つねに国会ないだけでなく国民の納得させるための努力をしなくてはならないと指摘する。
この安倍政権の国会運営は、審議時間は十分尽くしたし、納得のいく説明がされないまま、強行採決の連発がなされているのをみると、矢内原氏が生きていたらなんというだろうか。
1970年ごろから、政界特に自民党は資金関係の親分関係の派閥から、政策や主義主張の違いから離党して新党を結成する動きがあった。それが派閥の封建的な親分子分関係から来る自民党政治からの民主主義政党への脱皮をしたかに見えた。しかし、小泉政権のあたりから再び60年代ころの状況に戻ってしまったようです。

矢内原氏はその他に日本の民主化にとって大切なものとして、教育基本法の大切さと、拙速な憲法改正についても書いている。このことについては私も同様に思うが、このことについては改めて書くことにする。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

記事の整理棚
禅 (2)
最新の30の記事
月別の過去の記事
05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   09   08  
単語による記事検索
竹林の過去の戯言のタイトル

過去の記事タイトルを100件づつ表示します

記事へのコメント
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
  • 100年前の教訓
    レインボー (05/09)
    初めてコメントします。

    100年前のスペイン風邪が流行ですが、与謝野晶子の指摘、感心しました。
    ご指摘のとおり、100年前と同じことが繰り返されているとは、驚きました
  • 東京五輪の延期は
    竹林泉水 (03/27)
    オリンピックの開催はようやく、1年程度の延期との結論がでました。
    ただ、政府は新型コロナウイルスの封じ込めにどこまで、本気でいるのかヨーロッパやアメリカや韓国など
  • 東京五輪の延期は
    アジシオ次郎 (03/25)
     おはようございます。

     東京オリンピック・パラリンピックは1年延期となったわけだが、新型コロナウイルスという道の猛威には勝てなかったというか、この状況で予定通
  • 「無意味だ」ヤジについて思う
    竹林泉水 (02/20)
    「桜を見る会」などを棚上げすれば、モリカケのようにうやむやにされ、日本の行政がますますゆがめれれていく。
    コロナウイルスの対処は別問題では?
    一所にすれば、両方と
  • 「無意味だ」ヤジについて思う
    幽村芳春 (02/19)
    「桜を見る会」の論戦はいったん棚上げにして、今国会ではコロナウィルスなどの防疫問題を論議してほしいと思います。
  • 昨日の続きである、「カラクテール」から
    竹林泉水 (02/07)
    コメントありがとうございます。
    五観の偈をとなえて食事をなさっておられるのですか。 頭がさがります。

    企業活動や時の政権も、この「五観の偈」を、政治や商売に置き
  • 昨日の続きである、「カラクテール」から
    幽村芳春 (02/03)
    私も必ず「五観の偈」を唱えてから食事をいただいています。実際に唱えると五観の偈の意味がよくわかります。
  • 津久井やまゆり園の裁判
    竹林泉水 (01/15)
    こちらこそ 今年もよろしくお願いします。

    やまゆり園の裁判で、被告が突然暴れ出したとニュースされたとき、詳しいことが報道されなかったので、よく分からなかったです
  • 記事へのトラックバック
    ブロとも一覧

    うたのすけ

    山下道場

    荒野鷹虎

    海空居士

    紀瀬美香

    marihime

    お父さんの旅

    キラベル

    silver camellia

    kbrkのつぶやき

    魚京童!

    俊樹

    アジシオ次郎

    ほんわか?絵日記

    吾輩と旅と副業

    Chronos Moon

    ざっくり読書感想文

    Taiwa Sato

    びとら

    Resale Japan

    QWERT 5w1h

    (o ̄∇ ̄o)♪

    HIROGACHAN+

    しんのすけたろ

    勝ち組の日経225

    ハセッチブログ

    五月雨 時雨

    諭吉

    さくらさくら1

    不思議な不正義2
    ブロとも 申請フォーム

    竹林乃方丈庵のブロとも申請はこちらからです。

    Webページへのリンク
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    更新履歴
    今日の暦と天気

    日めくりカレンダの説明

    ■2016年旧暦 日月の出入■

    04 | 2020/05 | 06
    -----12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31------

    ★☆今宵の夜空☆★

    NHKらじる★らじる
    大阪東京第2FM大阪
    何の日



    ご訪問ありがとうございます
    竹林泉水のTwitter
    ■□FC2のブログ□■
    _/_/_/竹林乃方丈庵を_/_/_/
    _/_/_/ リンクに追加 _/_/_/
    □■□■徒然諸諸■□■□ □■□■心の時代■□■□ □■□■息身心/健康■□■□ ----- □■□■厚生福祉■□■□ □■□■その他■□■□
    □■FC2以外のブログ■□
    諸諸 徒然 「身・息・心」 こころの時代
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR