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小公女の解説

岩波書店がだしている、月刊PR誌の『図書』4月号の「文庫解説を読む」で斎藤美奈子が、フランセス・エリザ・ホジソンの書いた「小公女」の文庫版の解説につて書いてある。
「小公女は」100年以上前に書かれてた少女文学だが、今の多くの人に読み継がれられている。そのため、多くの文庫になて出版されている。
一番古いとされるのが、作家伊藤整訳の新潮文庫で、斎藤はその一文「こんなにおもしろくて、かわいそうで、勇ましくって、人の心の美しさを書いたお話はほかには求められません」と書いてある。
川端康成と野上章訳の角川文庫版は、「フランセス・エリザ・ホジソンは、二度離婚している。  主人のバーネット博士とも折合が悪くなったらしく、それに二人の子供をつれて旅行にばかりでか出かけていたんで、そのようなことが原因で離婚したわけだ」など作品のことより作者のことをさんざん悪く書いてあることを紹介している。
谷村まち子訳の偕成社文庫版は、「この作品にでてくる、人間を差別する考えに、反発を感じるのです」植民地時代のインドと階級の問題について触れていることを紹介している。
そして、杉田七重の角川つばさ文庫版は「セーラが生きた時代にはきびしい身分制度がしかれていて、・・・中略・・・セーラがベッキーに、「たまたまちがうところで生まれただけ」と話す場面がありますが、この"たまたま"が一生を決めてしまい・・・以下略」と世の中によこわたる貧富の差と階級差について書かれていることを指摘している。
脇明子の岩波少女文庫版は、プリンセスとは王女や皇太子妃のことだが「私はプリンセスなんだ」というセーラの一言につて書いている。「きれいなドレスをまとって優雅に暮らしている「お姫さま」ではなく、革命などで地位を追われて、どん底の暮らしに落ちぶれようとも決して誇りを失わず、自分の「人民たち」を思いやることを忘れない「プリンセス」だったのであって・・・・以下略」そして、読者へ「プリンセス=お姫様」の言葉に対する甘い憧れに対して釘をさしていると書いている。
ところが、曾野綾子の解説は道徳的な臭いがプンプンするもので、セーラの逆境の落ちたがそれに立ち向かう姿を「今の日本人にいちばん欠けているのはそういう点かもしれません。国家にも社会にも家庭にも不備はあります。・・・略・・・この点でも最近の日本の子供たちや若者たちは、幼稚になったような気がします。」まさに驚き桃の木山椒の木だ。学校の道徳の事情でもいまどきこんなことを教えない。

しかし、この解説を読むと、アベ政治を進める取り巻きたちは、もろ手を挙げて喜ぶだろう。
しかし、私は逆に岩波少年文庫の下野に落ちても国民を忘れない解説を、野党時代に暇にまかして憲法草案を作った人たちに読んで欲しくおもう。


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