FC2ブログ

竹林の Twitter 新しいウインドウで開きます。

「絶歌」の出版におもう

「絶歌」という本の出版が話題になっています。そこで本屋さんにいってみると、本を置いている店と置いていない店がありました。ある店では、中身を見れないようにして置いてありました。
この本はみなご存じのように、18年前に神戸の須磨区で起きた小学生が連続して殺害された神戸連続児童殺傷事件で、当時14歳の中学生の犯行でした。その事件は首を小学校の校門に置くなど猟奇的な殺人事件で、そのため全国的に注目を集めました。また、犯人が14歳いうこともあり少年Aとして報道され、また14歳ということもあり、少年法によって法的には犯罪者として扱われず、あくまで保護の対象として家裁の審判を受けたことも、その犯行の異常性からいろいろ話題になりました。

この本を出版することは、許されないという意見もあるようでが、私はそうは思いません。といってこの本を推奨するものでもないです。また、遺族に了解なしに出版したということに対しての批判もあるようですが、わたしは、出来ればこのような本を出版をするという知らせはあってもよかったと思います。
わたしが一番心配するのが、ある出版物なりが、反社会的だなどの理由から、禁書などと社会から締め出してしまうことが恐ろしいと思います。そのようなことを生みだす社会ならば、個人に優しい社会とは到底言えず、同じような犯行が繰り返されないとは限らないです。

また、図書館が購入を控えたり、閲覧を禁止にしてしまうのも問題です。少なくとも貸出できないようにしたり、コピーができな異様にするぐらいはしてもよいと思います。それより、繰り返しになるが、多数の人が納得できない本は出版されるべきではない、という空気が強まることが心配です。

少年Aでなく、本名で出版すべきと意見もあります。しかしこの事は未成年であった、猟師的事件であった、世間が非常に注目したことから、本名が伏せられものです。ここで、本名で出版すれば再び、マスコミが騒ぎだし本人を追いかけることはあきらかです。それは、A氏の生活を破壊してしまうことに繋がりかねないです。このようなことを言うと、お前は被害者の心情を考えないのか、加害者の見方をするのかという人がいるでしょう。私は少なくとも加害者のこれからの生き方に対して、マイナスのことをしてはならないと考えます。被害者にはいろいろな支援体制があり、マスコミや世の中が味方をします。しかしそれが時により、被害者の心を傷つけてしまうこともあります。
加害者に対してはこのような罪を犯したのだから、社会の片隅でひっそりと暮らせと言うのも問題です。加害者こそまっとうな人として生きれるように支援し社会の環境も整えてあげるべきです。

1936年に起きた阿部定事件をの顛末を思い出します。この事件はあまりにも猟奇的な殺人事件で世の中が騒いだので、定が刑期を終えたと名前と戸籍が新たに作られて出所しました。しかし、終戦後マスコミが定の居所を暴いてしまいました。それにより再び世間は騒ぎだし。罪の刑を終えて静かに男性と暮らしていましたが、妻が定としり生活は破綻してしまいました。そして行き方知れずになってしまいました。

加害者の罪は許されるものではないです、しかしその罪を犯した人のこれからの人生を否定してしまてはならないです。
出版社の大田出版は次のようにコメントをしている。
「本書に書かれた事件にいたる彼の記述を読むと、そこには大人の犯罪とは明らかに異なる、少年期特有の、性的衝動、心の揺れなどがあったことがわかります。そしてそれだけの内面的な乱れを抱えながらも、事件が起きるまで彼はどこにでもいる普通の少年でした。彼が抱えていた衝動は、彼だけのものではなく、むしろ少年期に普遍的なものだと思います。彼は紙一重の選択をことごとく誤り、前例のない猟奇的殺人者となってしまいました。彼の起こした事件は前例のない残虐な猟奇的事件でしたが、それがいかに突出したものであろうと、その根底には社会が抱える共通する問題点が潜んでいるはずです。社会は、彼のような犯罪を起こさないため、起こさせないため、そこで何があったのか、たとえそれが醜悪なものであったとしても見つめ考える必要があると思います。
 本書の後半は主に、彼の更生、社会復帰にいたる関係者の協力、本人の心境の変化が赤裸々に描かれています。何をもって更生が成ったかを判断するのは難しいことですが、彼は国のシステムの中で更生したとされ社会に復帰しました。
 彼が類例のない猟奇的犯罪を犯しながら、比較的早い時期に社会復帰を果たしたのは、少年法が存在したからです。法により生きることになり、社会復帰を果たした彼は、社会が少年犯罪を考えるために自らの体験を社会に提出する義務もあると思います。
 彼の手記には今にいたるも彼自身が抱える幼さや考えの甘さもあります。しかしそれをも含めて、加害者の考えをさらけ出すことには深刻な少年犯罪を考える上で大きな社会的意味があると考え、最終的に出版に踏み切りました。」

このコメントを読むと、神戸の連続殺人事は、猟奇的とされているが、それは得意なものでなくひょっとするとひょんなことで、自分が犯してしまたことかもしれないし、自分の周りにいる人たちが犯してしまったかもしれないです。罪は罪で憎いものですが、その人が何故そのような罪を犯してしまったのか、そして再び同じような過ちを侵さないためには、本人の努力と周囲の支援と寛容な暖かい見守りが必要であると考えます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

記事の整理棚
禅 (2)
最新の30の記事
月別の過去の記事
07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   09   08  
単語による記事検索
竹林の過去の戯言のタイトル

過去の記事タイトルを100件づつ表示します

記事へのコメント
  • 不自由な国、日本
    竹林泉水 (06/29)
    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    竹林泉水 (06/26)
    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 長期政権
    アジシオ次郎 (06/24)
     おはようございます。

     長期政権がもたらすもの、それは腐敗と閉塞感以外の何物でもないが、一人の人間が十何年、何十年と居座ってては健全さなど皆無だし、変化を知ら
  • 人種差別から思ったこと
    竹林泉水 (06/21)
    コメントありがとうございます。

    人間は、自分は他よりも優秀だ思いたいがります。逆に自分はあの一人より仕事ができないと感じたり、あの人より低く見られていることに対
  • 人種差別から思ったこと
    アジシオ次郎 (06/18)
     おはようございます。

     相変わらず現代において根強く蔓延る人種差別の問題、長い歴史において人種差別や偏見はヒドかったけど、その歴史から何を学んでいるのかとも思
  • 人生二十最
    omachi (05/23)
    あなたの知らない日本史をどうぞ。
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めま
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
  • 記事へのトラックバック
    ブロとも一覧

    うたのすけ

    山下道場

    荒野鷹虎

    海空居士

    紀瀬美香

    marihime

    お父さんの旅

    キラベル

    silver camellia

    kbrkのつぶやき

    魚京童!

    俊樹

    アジシオ次郎

    ほんわか?絵日記

    吾輩と旅と副業

    Chronos Moon

    ざっくり読書感想文

    Taiwa Sato

    びとら

    Resale Japan

    QWERT 5w1h

    (o ̄∇ ̄o)♪

    HIROGACHAN+

    しんのすけたろ

    勝ち組の日経225

    ハセッチブログ

    五月雨 時雨

    諭吉

    さくらさくら1

    不思議な不正義2
    ブロとも 申請フォーム

    竹林乃方丈庵のブロとも申請はこちらからです。

    Webページへのリンク
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    更新履歴
    今日の暦と天気

    日めくりカレンダの説明

    ■2016年旧暦 日月の出入■

    06 | 2020/07 | 08
    ---1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031-

    ★☆今宵の夜空☆★

    NHKらじる★らじる
    大阪東京第2FM大阪
    何の日



    ご訪問ありがとうございます
    竹林泉水のTwitter
    ■□FC2のブログ□■
    _/_/_/竹林乃方丈庵を_/_/_/
    _/_/_/ リンクに追加 _/_/_/
    □■□■徒然諸諸■□■□ □■□■心の時代■□■□ □■□■息身心/健康■□■□ ----- □■□■厚生福祉■□■□ □■□■その他■□■□
    □■FC2以外のブログ■□
    諸諸 徒然 「身・息・心」 こころの時代
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR