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江戸の食生活

先日、中央公論社の中公文庫の三田村鳶魚の著作集である、鳶魚江戸文庫の中の「娯楽の江戸 江戸の食生活」の前半「娯楽の江戸」の巻頭の一つを紹介しました。
こんどは同じ文庫本の後半の、「江戸の食生活」の巻頭の一つを読んでみます。

それによると、江戸の人は奢ることをよくしたそうです。「江戸時代の町人の人達は、その身分の差がいろいろありましたけれども、それには拘らず、奢りにいく、といいまして、毎月一回なり二回なり、家族を連れて料理屋へ行く、とういう仕癖がありました。これは、旦那株の人でも、半纏を着ている人でも、奢りに行くといえば、必ずこういうことをやったものです。その他にも、自分の家で出来るものばかり食っていないで、料理屋なり何なりについて、食物の供給を受ける。また、それを好む様子があった。これは、相当な台所を持っていないからそういう風が起こったかといいますと、そうではない。町家でも、家によっては、我儘な生活の出来る人でも、やはりそういう傾向がありました。それがまた、一々に料理の沿革というものになってゆくわけであります。」と書かれている。
しかし、江戸の初期幕藩体制が確立する寛永頃でも、「海道の立場のほかには、食べ物の供給をする場所がなかった。」また、江戸市中でも享保の半ばまで、「丸の内から浅草観音までの間には、食物屋がなかった」と鳶魚は書いています。
それまで、食べ物を買って食べるという、今で言う外食は、旅をするときぐらいしかしなかったようです。江戸時代では木賃宿が多かったそうですから、旅に出ても食事は、燃料の薪を買って自分で作ることが多かったようです。それが、江戸の町に食べ物屋が多くなったのは、「元禄十三年の地震火事(これは、元禄16年11月23日M7.9-8.2の『元禄地震』の間違いではないかと思う。)の後には、焼け場に田楽売りがでました。一串三文でしたが、何しろ震災後ですから、町人ばかりじゃない、士衆もこれを食べた。その翌年飢饉でみなが困った時、江戸の端々へ煮売り小店がでた。昔の飢饉は物がないので飢饉がくるので、今の飢饉とは違いますからどうしてもこういふうになる。」。
この事からしても、今のコンビニ店や食べのを出す店がいち早く、被災者支援のためと店を開けようとしていますた。その流れがどの時代にもあるのでしょう。
それはともかく、同じ中公文庫に三谷一馬が著している「彩色江戸物売図絵」「江戸商売図絵」みると、食事関係の棒手振り屋台や小店が沢山描かれていて、多くの店や屋台があったことがわかります。

池波正太郎の鬼平犯科帳の長谷川鬼平は、食通で知られ小説でも必ず小店に行き、箸を突く場面が書かれています。平蔵は延享2年-寛政7年5月19年の人で、晩年は幕末ですから、その比は江戸の町は棒手振りや屋台多沢山行きかっていたのでしょう。

鳶魚は商売の方法は三通りあると書いています。「行商する者と、辻売りと言って人の大勢寄る所へ持ち出して売る者と、場所を動かずに店を構えてやるんとと、おおよそ三通りあります。」。この行商は天秤棒を担いで売る棒手振のことで、屋台を担いで売るのが辻売りでしょう(江戸の町は荷車を使うのは制限されていたそうです。大店などは発達した水路で荷物を運んだといいます。今はその水路のほとんどは、道路になったりしてています)。

三代将軍家綱の寛文10年7月には、午後六時以降の商売を禁ているので、その比にはすでにこれらの店があったことが言えます。「テンヤ物といって、他から供給sる食べ物を嫌う風がある。料理屋からものを取ることさえ、嫌う家がありました。後々までも、買食いというのは、ごくいけないこととなっております。町家の堅い家では、武家の風を真似て、そうなったわけです。後にはそうばかりもゆかなくなりましたが、それでも、大きな町家では、外へ出る時には弁当を持って行く。あるいは、先々へ申しつけておいて、どこそこで昼食をするから、といって支度をさせて置く、と言う風になっている。以下略」
いまも、買い食いと言うことがは、あまりいい意味では使われないですね。

しかし、そういわれながらもここでは、いわゆる今でいう外食のことですが、あまり良い事ではなかったですが、現代はファーストフード産業が大流行のように、今と同じように当時も人気産業だったようでうす。
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テーマ : 外食グルメ
ジャンル : グルメ

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    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
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    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 長期政権
    アジシオ次郎 (06/24)
     おはようございます。

     長期政権がもたらすもの、それは腐敗と閉塞感以外の何物でもないが、一人の人間が十何年、何十年と居座ってては健全さなど皆無だし、変化を知ら
  • 人種差別から思ったこと
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    コメントありがとうございます。

    人間は、自分は他よりも優秀だ思いたいがります。逆に自分はあの一人より仕事ができないと感じたり、あの人より低く見られていることに対
  • 人種差別から思ったこと
    アジシオ次郎 (06/18)
     おはようございます。

     相変わらず現代において根強く蔓延る人種差別の問題、長い歴史において人種差別や偏見はヒドかったけど、その歴史から何を学んでいるのかとも思
  • 人生二十最
    omachi (05/23)
    あなたの知らない日本史をどうぞ。
    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めま
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
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