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槁木死灰

槁木死灰

菜根譚 後集

14 寒灯無焔、敝裘無温、総是播弄光景。身如槁木、心似死灰、不免堕落頑空。

寒灯に焔 無く、敝裘に温なき、総て是れ光景を播弄す。身は槁木の如く、心は死灰に似たるは、頑空に堕落するを免れず。


燃え尽きる寸前のロウソクや、着古してすり切れ薄くなった着物は暖かくないです。それを大切にすることは、貧乏を負け惜しみで楽しんでいるこのようだ。そこにはそれ以上の発展や、前に進むことを拒んでいるように見える。

身体の肉体は枯れ木のようで、心は火の気がなくなって冷たくなった灰のようで、生気がみえない。
そうなれが、かたくななだけで中身がないものになり、品行が悪くなり、生活が乱れ身をもちくずすことになる。

政治がそうなれば、国政に物事が健全な状態からはずれ、国がみだれ劣悪になる。
それは、真理を見抜けず、政治を行うものとしては言えない。頑固に自分の意見を押し通し、人の意見を聞く振りをして、実のところは耳を傾けず、なんでもごり押しをしてしまうのはまさに末期的な状態になってしまっている。これは早めに治療をしないといけないであろう。
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解釈の多様性

 竹林さんは、中国古典にも通じておられるのですね。すごいです。竹林さんのブログはおもしろいし、ためになります。

 中国思想の特徴的なところは、「儒教」によるものが大きいな、と思いますね。「義」を重んじる感じ。

 現代の社会の風潮とは違って、個々の人々を犠牲にして、もっと大きな「社会」を安定させようとという方向性ですよね。

 「寒灯」は儚さを漂わせ、とても風流でいいものだと思いますが、この詩の場合には、「発展」を妨げるものとされていますね。いわゆる「進歩主義」と呼ばれるものです。

 人間がどこまで発展していけるのかは、わからないですしね。発展しているつもりでも、後退しているなんてことがよくありますし(自然破壊など)。

 発展という概念には、いろいろな意味があって、時代によっても変わってきますね。儒教的な発展もありますし、マルクス的な発展もあります。世界には本当に色々な考え方の人がいらっしゃいます。どの方も偉大だと思いますが。

 もしも、中国古典に書かれている、儒教的発想だけが、唯一絶対に正しいことなのであれば、今頃世界は、儒教によって統治され、みんなが何不自由なく暮らしていたことでしょう。(実際にはなかなか、そんなにうまくいかないんですけどねw)

 ただ、実際には世界には儒教的人以外にも、カント的な人も、フロイト的な人も、ドゥルーズ的な人も、いろいろな人がいて、いろいろな解釈、発想が溢れています。世界は一つなのに、どうして、こんなにたくさんの解釈があるのかと、時々不思議になることがありますw でも、これは少なくとも、昔からある人間の特質なんですよね。例えば、エドワード・サイードという人は、著作『オリエンタリズム』の中で、西洋が持つ東洋への解釈がいかに恣意的なものであるかを、論証して見せました。それによって、解釈というものがさまざまであること、他人の解釈を自分の解釈で否定するということが、一種の「帝国主義」であることを証明しました。私は、帝国主義はちょっと、嫌ですね。だって、奴隷にされちゃいますしw 

 ニーチェなんかは、「善悪は恣意的に作られたもの」と言いますね。まあ、多分、この世界に真に正当な立場というものはないんでしょう。みんな自分の立場を守るために自分の戦いをしているんだと思います。私、そういうの見てると、とてもかわいいな、って思うんですよねw どっちもかわいいからどっちも欲しい!  みたいなw 私は欲張りなのですw

 一見すると、儒教は高齢者に有利なことが書かれていますし、フロイトには男性に有利になることが書かれていますから、「こんなの高齢者が若者から搾取したいだけじゃないか!」とか、「フロイトは女性が男性の下だとでも言うのか?」とか、なんか騙された気分になったりもするんですよね。でも、よくよく見てみると、儒教もいいことを言っているし、フロイトも非常に理にかなったことを言っているんですよ。そういう経験をすると、「ああ、自分の感情って案外間違っていることもあるんだな」って思います。

 感情と論理って、けっこう相反していたりしますね。そして、相手の思想をうまく読解できない時には、私なんかは、いつも感情的になって、相手のことを否定してしまいますw

 イギリスの著名な哲学者、バートランド・ラッセルなんかはその著作『社会改造論』の中で、「社会を良くしようと実際に行動するものは、ひどい汚辱と軽蔑を大衆から受ける事を覚悟しなければならない」と言いますし、IQでギネスブックに登録されているマリリン・ボス・サヴァントは、「人間は新しい事実に直面するとき、事態に適応できずに、目の前の事実を否定する」と言いますね。

 社会のことを人一倍考えて、実際に新しいことをしようとしている人たちが、ひどい汚辱を受けなければならないというのは、何とも哀しいことですが、でも、それこそ、いろいろな人がいますから、しょうがない面もあります。彼らも、「たとえバカにされても、みんなのために」とがんばっているのかもしれません。私はそう思うと、どうしても、彼らのことを応援したくなってしまうんですよね。もしかしたら、私よりも彼らの方が頭がいいのかもしれませんし。自分が頭がいい、何でも知っているなんて考えるのが愚の骨頂であるのは、太古の昔に、ソクラテスが証明してくれたことですからね。「無知の知」って。

 私たちは何も知りません。かと思えば、とかく「自分は知っている」と思いがちです。ついつい他者の意見には耳を傾けず、自分の意見を押し通そうとしてしまいます。「自分こそは正しい。自分こそは善だ」そう思ってしまいます。
 だから、自分の立場や意見だけではなく、他者の立場もちゃんと尊重していきたいものですね。意見、解釈とは多様なものです。ここで、「自分だけが正しい! 相手は間違っている! あんな奴ら病気だ!」となってきて、相手の意見に耳を傾むけないようになると、これは「偏見」と呼ばれる状態ですね。危ないです。多様性は尊重したいものですね。

 それこそ、竹林さんのおっしゃる通り、「頑固に自分の意見を押し通す」ようなことがないように、注意が必要ですね。私も気を付けないとw

Re: 解釈の多様性

私は中国の古典に興味があり、いくつかの本を読んでいる程度です。できれば原書文で読んで解釈したいですが、とてもそこまでの素養と知識がないのでできていません。

私の興味のあるのは、儒教より、道教的な方で、老子や荘子などの方です。

これに上げているのは、儒教は道教は仏教を学んだ、洪自誠が著した「菜根譚」で、漢詩とはちがい人生訓集のようなものです。

それはともかく、いろいろご指摘ありがとうございます。足を知るが大切だといい、奢る者は富て足らずといい、それを余りにも押し通すと、灯火が消えかかっても大切に、ボロボロになった服を着続けて寒さの震えるのでは、なにもならないですね。赤貧を美徳とするのもそれは、自己の成長から逃げる方便のように思います。

おっしゃる、『「発展」を妨げるものとされていますね。いわゆる「進歩主義」と呼ばれるものです。』と言うのがよくわからないですが。


いま、世の中で改革とか○○からの脱却とか行っていますが、一つのことを改革するには、今までの既得権者の反対や抵抗が必ずあります。そして、暴力的な改革は革命で今あるものを破壊して新しいものを作り上げることです。
そこには、大きな混乱がうまれます。ここまで経済の仕組みが複雑になった場合、物理的、政治的な混乱だけでなくその経済の混乱によいり市民生活に及ぼす影響ははかりしれないです。

自分の立場や意見だけではなく、他者の立場を理解し重んじることも大切だと思います。それぞれの意見や解釈は多様なものであって、それが紆余曲折の中で纏まることにより、初めて強いものになると思います。
「自分の意見が正しい、対立手は間違っている」とするのは、多様性は尊重しないもで、愚かしくまたうまく行っているときはよいですが、一度つまづくと取り返すがつかなくなるものでね。

■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

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記事へのコメント
  • 茶番の衆議院選挙
    アジシオ次郎 (10/05)
    おはようございます。

    民進党の解体、小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党、ハッキリ言って今回の選挙は乱立の様相を呈しそうですが、野党票割れを起こして自民党
  • 独裁者の国会解散
    竹林泉水 (09/26)
    > 政策に反対表明するための無抵抗なデモ行進、座り込みや集会を無理に解散させようとする警察官たちが、職務とは言え反対する人たちを排除しようとするのを見るとむし
  • 独裁者の国会解散
    風と雲 (09/24)
    民主的な選挙で政権交代がなされるようになり、政府への反対で暴力を使うことは、民衆の支持を失い反発され逆効果になるようになりました。>政策に反対表明するための無抵
  • 独裁者の国会解散
    竹林泉水 (09/24)
    日本人は長いものにはまかれろ、付和雷同性の国民性もあるのは確かだと思います。それは別段日本人に限ったことではないと思います。
    第二次世界大戦でフランス政府はドイ
  • 独裁者の国会解散
    風と雲 (09/23)
    かかる為政者の存在を許してきたのは、日本人の「ながいものにまかれる、お上に任せば・・、なるようにしかならない」と付和雷同性の強い国民性に由来するものではないでし
  • フェイクニュース
    アジシオ次郎 (09/16)
    おはようございます。

    ネットの普及に伴い様々なニュースが見れるようになった昨今、ただ自分の好みに合った情報しか信じないという弊害が出ることもそうだし、多様性を
  • ギャンブル依存症に顔認証は問題
    竹林泉水 (09/10)
    顔認証技術が進み、個人の識別だけに利用されるならまだしも、個人の管理に利用されるのは非常に問題が多いと思います。

    松井知事の発言があまり問題になっていないのも不
  • ギャンブル依存症に顔認証は問題
    アジシオ次郎 (09/09)
    こんにちは。

    いくらギャンブル依存症対策とはいえ、入場確認や顔認証システムを導入するのは一部から「プライバシーの侵害だ」と批判を浴びてもおかしくありませんね。
  • 終戦の日の前後のテレビ番組
    竹林泉水 (08/23)
    国際的な政治・外交問題は素人的な言い方をすれば、早い者勝ちで勝ち逃げすればセーフ的なところがありますね。
    国の名前に「帝国」冠して大日本帝国として、そのころ時代
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