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このごろの本の質と選ぶ力

栗田勇さんの本に「白隠禅師の読み方」というのがある。その冒頭は次のように始まります。

「私が『夜船閑話』という本を知ったのは、戦争末期のことで、私がまだ中学生でした。そのころは紙不足で配給でしたから、いまのように何の本でも手に入るわけではありませんでした。たとえば、『ゲーテ全集』『ドストエフスキー全集』などの大古典や、また日本の西田哲学を中心とした教養書、また『碧巖録』『臨済録』『正法眼蔵随聞記』といった仏教書など、選ばれた良書だけが、限られた出版社から出ていました。他に娯楽本がなかったので、かえって幸運だったかもしれません。」

今の時代と大違いです、本離れといいながら書店に行くと、新刊本が高く積まれています。しかし、その表紙を見ると、娯楽本や面白半分の噂本や特定のことを対象バッシングしたものなどがあり。タイトルも憎悪あらわにしたものがあります。
本の質は少し前とくらべるかなり落ちてしまっているように思える。
その上、ネット上では裏付けや確証がないものが氾濫して、悪気がないがそれを鵜呑みにしたり、それが広がることを楽しむ人などが増えているように思える。

栗田勇さんが言われている、中学生時代とは旧制中学ですから、いまの高校生くらいの年代でしょう。戦時中で学徒動員で銃後の日本を守るためとして、工場などで勤労奉仕につかされ、勉強どころではなかったと書いています。また戦局は悪化し毎日のように空襲にさらされていたと書いています。そして「毎日町が空襲され、ばたばたと人が死ぬ状況でしたから、死は切実なもんだいでした。今日のように、あちら側の死をこちら側から見つめるというもではなく、死は身近なものとしてありました。」と書いています。

そのような状況のなかでも、本が好きな者にとって本を読むことは、今のように溢れるように本があるのは贅沢過ぎる程贅沢なのでしょう。しかし、その中身をその質を考えるとどちらが幸せと言えるでしょうか。

わたしは、決して戦中のような時代がよいと言っているのではないです。私の高校のころは、カントやニーチェやルソー、老子や荘子、内村鑑三や九鬼周造などを読んでいました、今から考えるとどこまで解って読んだかを考えると恥ずかしいものです。しかし、今の若い人はあまりそれらの古典を読んでいないようで、というよりそのような環境にないようでかわいそうに思います。

今の時代は紙の本の出版の世界も、またここ十数年で普及してしまったネットの世界でも、よいものを選ぶ力を身につけていかないといけないと思う。それにしても、いまの書店でお不良書が氾濫して、さらにネットの世の中ではいま傍若無人で、その中の無責任な流言飛語が飛び交い、それが大方の意見で正しいと思い込んでしまう人も中にいる。少なくとも自分はそうなりたくない。
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  • 息子を裏口入学させた受託収賄罪
    アジシオ次郎 (07/10)
    こんにちは。

    文部科学省の局長が私立大学への支援事業に便宜を図る見返りとして自分の子供を大学に入れるよう裏口入学を持ちかけたとして住宅収賄で逮捕されたって言う
  • パレスチナの混乱
    竹林泉水 (05/26)
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  • パレスチナの混乱
    アジシオ次郎 (05/22)
    おはようございます。

    イスラエル建国からずっと続くパレスチナ問題、アメリカが大使館をエルサレムに移転したことで混乱の火に油を注ぐ事態となったけど、アメリカは事
  • またまた憲法について思うこと
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  • またまた憲法について思うこと
    風と雲 (05/17)
    全面的にお説に賛成です。憲法は逐条の内容で論ずるべきで、改憲か護憲かではなく、現状の権力構造が国民の幸福と人権を妨げることへの言及が不足する部分は強化するべきか
  • 麻生大臣の発言
    竹林泉水 (05/12)
    麻生大臣にかかわらず日本の人権感覚や女性が活躍する社会といいながら、このようなことを容認するような政権の体質にはうんざりとします。
    いかにあるべきなのでしょうか
  • 麻生大臣の発言
    アジシオ次郎 (05/11)
    おはようございます。

    セクハラ罪という罪はないなんてまた問題発言をしでかした麻生太郎副総理兼財務相、この人は度々問題発言をしては世間を騒がせてますが、今回のケ
  • 安倍政権の男尊女卑のような感覚
    アジシオ次郎 (05/01)
    こんにちは。

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    竹林泉水 (04/24)
    下村元文科相もひどいことを言っていますね。下村氏はもう少しましな人だと思っていたが、あきれてしまった。
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