アイヌの民話「スバルとオリオン星」
アイヌの民話に、強情星というのがある。ちくま学芸文庫で、「スバルとオリオン星」として収録されている。
話の大筋は次のようなものです。
怠け者で強情な六人の娘がいた。いつも遊んでいるので、働き者の男三兄弟が言った。いつも遊び暮らさずに田畑を耕して働いたらどうか。すると六人の娘はそんなの嫌だといた。男三兄弟は怒って娘を追いかけると、娘たちは船に乗って逃げていった。男たちは春夏は畑仕事がいそがしいあいだは、何処かに隠れていて農閑期になると、東の空に娘たちがあらわれ、男兄弟が追いかけている。そして今でも追いつ追われつしているといわれている。
スバルは、おうし座の牛の方辺りに位置するプレアデス星団のことで、日本名が「昴」で「むつぼし」とも呼ばれ、六つの星がむすばれているようなので、スバルととも言われている。
このオリオン星とは、オリオン座の三ツ星のことです。三本の矢の話で知られる、毛利家の紋の三ツ星です。
農繁期が終わり農閑期になると、スバルが東の空に現われ、しばらくするとオリオン座の三ツ星がでてきます。
ちょうど、北海道の寒い地では、今頃になるとそろそろ冬支度を本格的にはじめないといけないのです。昔毎年アイヌの人たちは、このスバルであるアイヌの言葉でアルワン・ノチウ(怠け星)が、東の空に昇るのをみて鮭の時期を知り、この二つの星がでてきたら、冬の仕度したくをしなさいと言う合図にしていた。
話はそれるが、イソップの蟻とキリギリスではないですが、怠けていたら冬を越せないという戒めにもなっているのでしょう。そのようなはなしがひょっとしてあるかもしれませんが、私はそのような話を記憶していません。
アイヌの民話の話をしているのだから、この二つの星のアイヌでの星の名前はどうなのかと思い、野尻抱影の「星の方言集 日本の星」を開いてみると、次のように書かれています。
スバル
イワンリコブ 如此星 (藻汐草)新村出博士は、これをイワン(六つ)リコップ(星)で、スバル、一名ムツラボシと解された。イワンはアイヌが神聖視する数で、その神話伝説には常に出てくるという。
ほかに、先にあげたアルワン・ノチウ(なまけ星)という名前もある。この名前への由来に始めに紹介した「スバルとオリオン星」とよく似た話があります。
六人の娘がいて、父親や熊に殺され、母が悲しみのあまり家でしてしまい、娘は仕事をしなくないり、春夏は山で遊び暮らし、冬は里で物乞いをしてくらしていた。これを見た天の神は星に変えてしまい、六つ星となり寒空にさらされることになった。この話は、蟻とキリギリスににています。
このプレアデス星団であるスバルはそんなに明るくないところから、目立たない印象から怠け者の六人の娘の話ができたのではないかと言われている。
一方の三ツ星については、
イウタニ 参宿 三ツ星 (藻汐草) イ(それを) ウタ(搗く) ニ(木)の意味で、三つのたて一文字をキネの形と見たもの。久保寺
レネシクル 三人連れのお方 レン(三人) エウシ(そこにつている) クル(神)金田一京介
この三つ星は冬の星でも代表的なもので、空を見上げると一番目立つので働きもの男三兄弟にたとえられたのでしょう。
話の大筋は次のようなものです。
怠け者で強情な六人の娘がいた。いつも遊んでいるので、働き者の男三兄弟が言った。いつも遊び暮らさずに田畑を耕して働いたらどうか。すると六人の娘はそんなの嫌だといた。男三兄弟は怒って娘を追いかけると、娘たちは船に乗って逃げていった。男たちは春夏は畑仕事がいそがしいあいだは、何処かに隠れていて農閑期になると、東の空に娘たちがあらわれ、男兄弟が追いかけている。そして今でも追いつ追われつしているといわれている。
スバルは、おうし座の牛の方辺りに位置するプレアデス星団のことで、日本名が「昴」で「むつぼし」とも呼ばれ、六つの星がむすばれているようなので、スバルととも言われている。
このオリオン星とは、オリオン座の三ツ星のことです。三本の矢の話で知られる、毛利家の紋の三ツ星です。
農繁期が終わり農閑期になると、スバルが東の空に現われ、しばらくするとオリオン座の三ツ星がでてきます。
ちょうど、北海道の寒い地では、今頃になるとそろそろ冬支度を本格的にはじめないといけないのです。昔毎年アイヌの人たちは、このスバルであるアイヌの言葉でアルワン・ノチウ(怠け星)が、東の空に昇るのをみて鮭の時期を知り、この二つの星がでてきたら、冬の仕度したくをしなさいと言う合図にしていた。
話はそれるが、イソップの蟻とキリギリスではないですが、怠けていたら冬を越せないという戒めにもなっているのでしょう。そのようなはなしがひょっとしてあるかもしれませんが、私はそのような話を記憶していません。
アイヌの民話の話をしているのだから、この二つの星のアイヌでの星の名前はどうなのかと思い、野尻抱影の「星の方言集 日本の星」を開いてみると、次のように書かれています。
スバル
イワンリコブ 如此星 (藻汐草)新村出博士は、これをイワン(六つ)リコップ(星)で、スバル、一名ムツラボシと解された。イワンはアイヌが神聖視する数で、その神話伝説には常に出てくるという。
ほかに、先にあげたアルワン・ノチウ(なまけ星)という名前もある。この名前への由来に始めに紹介した「スバルとオリオン星」とよく似た話があります。
六人の娘がいて、父親や熊に殺され、母が悲しみのあまり家でしてしまい、娘は仕事をしなくないり、春夏は山で遊び暮らし、冬は里で物乞いをしてくらしていた。これを見た天の神は星に変えてしまい、六つ星となり寒空にさらされることになった。この話は、蟻とキリギリスににています。
このプレアデス星団であるスバルはそんなに明るくないところから、目立たない印象から怠け者の六人の娘の話ができたのではないかと言われている。
一方の三ツ星については、
イウタニ 参宿 三ツ星 (藻汐草) イ(それを) ウタ(搗く) ニ(木)の意味で、三つのたて一文字をキネの形と見たもの。久保寺
レネシクル 三人連れのお方 レン(三人) エウシ(そこにつている) クル(神)金田一京介
この三つ星は冬の星でも代表的なもので、空を見上げると一番目立つので働きもの男三兄弟にたとえられたのでしょう。
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