FC2ブログ

竹林の Twitter 新しいウインドウで開きます。

天台小止観を読む 3-1

天台小止観 3ー1

天台小止観の三つ目は、「蓋を棄てよ」と言うことが書いてあります。
この蓋となにか、善い心の芽を生長を阻む蓋を棄てよということです。
そして、善い心の芽を阻むものには、五つのものがあると言っています。

一に貪欲の蓋、
二に瞋恚の蓋、
三に睡眠の蓋、
四に掉悔の蓋、
五に疑の蓋だと言っている。

この一つ目の貪欲の蓋とは何だろうか、先の章で五つの欲を呵責しなければならないと書いてありました。この二つの違いについては、以前はよく解らなかったですが、最近次のような考え方をしてみました。
前章で書かれている欲とは、気が引かれる異性に出会うと話しかけたくなる、電車に乗り綺麗な女性の席が空いていると横に座りたくなる。などのように外から受ける刺激による心が動かされ変化することを慎まないといけないといっています。そこには、完全に否定しているものではなく、感情を制御しないといけないことです。そして最後に一度そのような感情を放つと制御できなくなるから、強く戒め慎まないと生けないと言っていました。
この章で言う貪欲に蓋をせよとは、自分の内部にある心のなかに欲を生じさせることについて、戒め慎むのではなく完全に封じ込めないといけないことです。
女性の横に座った人の話の続きをすると、横に座るだけならいいが、横に座り触りたくなってしまい、実際に触り要らぬことをしてしまう。結局それにより一生棒を振ってしまう人がいます。だから自分からわき起こるような原因を作らないように、蓋をしないといけないといえます。

日常生活の中ではそうですが、修業をしている最中ではどうでしょう。そこで俗界の騒が聞こえてこない、人里離れた静かな場所が必要になってくると言えます。それが坐禅をするときの準備を調える三番に述べられている、静かな処を選べと言うことでしょう。
しかし、坐禅をしていて禅の修行をしているなかで、心に雑念妄想がよぎり欲望を芽生えることがあります。ありますと言うより、私などはよくあることで、しかも押さえ込もうと意識すればするほど、どんどんその雑念を振り払うことができずに、善い心に覆いかぶさり善い心を育つのを阻んでしまいます。
言うことでもないことですが、なにごとにも欲しがって飽くことを知らな人は、もう酒をやめておこうと思っても、また次の日に呑んでしまうのと同じでしょう。
心や身を悩ませたり苦しみ続けるもので、自分を満たす欲望や他者への怒りや憎しみなどから、のがれられ安らかな自由な境地に達することはきわめて難しいものです。
なぜなら、欲望というものは様々な心や人の行いを乱す大本だからです。繰り返しになるが欲望に囚われると、修業はおろか涅槃の境地に入ることはできない。

では、そのような欲の蓋を除くためにどしたらよいのか。
欲の蓋を除くのに次のように教えられている
入道せる慚愧の人
鉢を持して衆生を福すべし
いかんぞ塵欲をほしいままにして
五情に沈没するや
すでに五欲の楽を捨つ
これを棄ててしかも顧みざれ
いかんが還って得んことを欲するや
愚がみずから吐けるるを食うがとし
諸の欲は求むるとき苦しみ
得たるとき怖畏多く
失えるとき熱脳を懐き
一切に楽しき時なし
所の欲の患はかくのごとし
なにをもってかくよくこれを捨てん
深く禅定の楽を得れば
すなわちために欺かれず」

「仏門に入り過去の過ちを反省するなら、托鉢をして修業するのがいい。それなのに欲を棄てきれないのはどういうことか。五欲をすてたのに、今一度未練があるのはどういうことか。それは、毒のある身に悪いものを食べ、体が一度吐き出したものを、もったいないと食べてしまうようなものだ。」と言っています。
ではそれなのになぜ、一度吐いたものを食べてしまうのだろう、「それは欲というものは、その欲について手に入れたり実現できるようにいろいろしてしまう。それを手に入れてしまうと、いつ失われるかとおじてしまうのが常です。そしって、その一度てにいれたものを失ってしまうと、深く心を思い悩んで苦しみ続けてしまう。そのようになれば、苦しむだけで心が楽になることはない。このように、欲をいだくこはわずらい続けてしまうことを知っておくべきだ。」
それではどうしたら欲を棄てることができるのかは、「ただただ、禅定を続け勤めることだ、それを知れば欲に取り付かれ悩まされて失敗してしまうことはない。」

このようなさまざまなことから、欲深くなることを戒めないといけないのであり、欲に対して呵責することは、他にも多くの教典に書かれている通りです。
次は、瞋恚 怒りについてです。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

記事の整理棚
禅 (2)
最新の30の記事
月別の過去の記事
11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   09   08  
単語による記事検索
竹林の過去の戯言のタイトル

過去の記事タイトルを100件づつ表示します

記事へのコメント
  • 臨時国会の開催はいつか
    竹林泉水 (08/09)
    日本の現状いや世界でも同じよな風潮になっている。
    アメリカでも、トランプ政権の外交政策や内政も、アメリカ自己国第一主義のアメリカファースト。
    日本の安倍政権も、こ
  • 臨時国会の開催はいつか
    風と雲 (08/04)
    一体今の日本はどうなってしまったのだろうかと思う。アベ内閣も与党も憲法に違反することを完全に無視して悪びれもせず堂々と実行してきた。、政府高官も最高裁も報道機関
  • 難病と尊厳死
    竹林泉水 (07/29)
    コメントありがとうございます。

    自ら生きる権利、自ら死ぬ権利があるのはよくわかります。
    それにはどちらも人・個人としての尊厳が保たれている必要がある考えます。
  • 難病と尊厳死
    風と雲 (07/28)
    意識して自ら命を絶つことができるのは人間だけだと思います。人には生きる権利と自由があるように、自らの命を絶つ権利も自由もあって然るべきではないでしょうか。このA
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (07/01)
     自分よりも周りを優先する集団主義的な考えが同調圧力などがまかり通る社会なことについて前に
    >日本的なこの価値観は、海外から見たら奇異の目でしか見られないでしょ
  • 不自由な国、日本
    竹林泉水 (06/29)
    日本語に「世間」と言葉があります。「世間体が悪い」「世間がうるさい」「世間を渡る」「世間に顔向けできない」「世間の目を気にする」「渡る世間に鬼はいない」などとつ
  • 不自由な国、日本
    アジシオ次郎 (06/27)
     おはようございます。

     日本はやはり集団主義が根強い社会であり、いわゆる「ムラ」社会的価値感が強い為に変に「和」を重んじる傾向の上に上の言うことは絶対だという
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    竹林泉水 (06/26)
    なんで日本人は欧米人に対してコンプレックスを持っているのだろうか。明治政府は今までの幕藩体制をぶっ壊し廃藩置県をし、国内の不平不満のエネルギーを外に敵を作ること
  • 人種差別抗議行動への共鳴が日本で起きないのは
    アジシオ次郎 (06/25)
     こんにちは。

     日本人は長年欧米コンプレックスを抱いたせいで白人に対して好意的に見る一方でアジア人や黒人を平気で見下すような傾向が強いけど、自分たちが置かれて
  • 記事へのトラックバック
    ブロとも一覧

    うたのすけ

    山下道場

    荒野鷹虎

    海空居士

    紀瀬美香

    marihime

    お父さんの旅

    キラベル

    silver camellia

    kbrkのつぶやき

    魚京童!

    俊樹

    アジシオ次郎

    ほんわか?絵日記

    吾輩と旅と副業

    Chronos Moon

    ざっくり読書感想文

    Taiwa Sato

    びとら

    Resale Japan

    QWERT 5w1h

    (o ̄∇ ̄o)♪

    HIROGACHAN+

    しんのすけたろ

    勝ち組の日経225

    ハセッチブログ

    五月雨 時雨

    諭吉

    さくらさくら1

    不思議な不正義2
    ブロとも 申請フォーム

    竹林乃方丈庵のブロとも申請はこちらからです。

    Webページへのリンク
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    更新履歴
    今日の暦と天気

    日めくりカレンダの説明

    ■2016年旧暦 日月の出入■

    10 | 2020/11 | 12
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930-----

    ★☆今宵の夜空☆★

    NHKらじる★らじる
    大阪東京第2FM大阪
    何の日



    ご訪問ありがとうございます
    竹林泉水のTwitter
    ■□FC2のブログ□■
    _/_/_/竹林乃方丈庵を_/_/_/
    _/_/_/ リンクに追加 _/_/_/
    □■□■徒然諸諸■□■□ □■□■心の時代■□■□ □■□■息身心/健康■□■□ ----- □■□■厚生福祉■□■□ □■□■その他■□■□
    □■FC2以外のブログ■□
    諸諸 徒然 「身・息・心」 こころの時代
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR