FC2ブログ

竹林の Twitter 新しいウインドウで開きます。

もてなしの心 と 文化

昨日のNHKの番組「大志を抱け!世界で仕事ハッケン伝」で、俳優の高橋光臣がニューヨークのラーメン店で修業をしての、一コマに初日の接客係り場面がありました。その中で高橋光臣がラーメン鉢をお客さんに出すために、テーブルに置いた時にコットとかすかに音がしました。するとそれを見ていた店長が高橋光臣の側により一言注意しました。ラーメン鉢を置くとき音をさせてはいけない、それが日本のもてなしの心ですと言っていました。

私はそれを見ていて、以前にこのブログに書き込んだ、幸田文の「台所の音」について思い出しました。幸田文は幸田露伴の娘で、母を小さい時に亡くした、文は露伴い娘としての心構えを教えられたのですが、その中での追想を随筆で書き記しています。
露伴は「京都のおんなのひとのやさしさは、鍋釜や瀬戸ものへの当たりのおだやかさ、動きまわる気配のおとなしさ、こういうところにしみだしている優しさを考えると、これは決して付焼刃や、一代こっきりのその人だけという、そこの浅いやさしさではないと思う。」と言っていたと書いてあります。そしてその後に、ほんとうは私の台所ぶりがいかに荒々しく下司っぽいか、というしてきであり、叱られたとおなじである。と書いています。

しかし、私の周囲からもそのような、当たりの優しい音が少なくなったような気がしいます。いつごろからそのような音が聞かれなくなってしまったのでしょうか、日本の文化を壊したのは戦後の教育という声を時々聞きますが、戦後の教育を作ったのは昭和40年代にはいり、経済の高度成長をまっしぐらに突き進み、中央教育審議会が答申した「期待される人間像」をもとに指導した文部省であり、その政権を担っていた佐藤内閣以降の人たちでもあります。

しかし、それよりもテレビの番組を見ると、食べ物に対して笑いをとっ獲って視聴率を稼いだり、食べ物を粗末に扱ったりする番組の多さに驚かされます。
これこそが、日本のよき伝統文化である一つだと思います。しかし、今日の日本人の立ち振る舞いを見ると、あわただしく立ち振る舞い、レストランにいってもガチャガチャという食器やナイフの音が聞こえてきます。家でも包丁の音や食器の音が粗雑に聞こえてきます。人と話していても必要以上に声を荒げて話す人が多くなったようです。掃除をするにしろ箒で畳の目にそってしなやかに掃く音は消えてしまい、掃除機が唸る音しか聞けてこなくなりました。物質の豊かさや一時の楽しさだけを追い求めてきたのが今の現状ではないでしょうか。

高度成長や物質的な豊かさを追い求めるのはたやすいことです、しかしもっと物質的な豊かさを後回しにしてももっと精神的なゆとりのある豊かさを今一度見直していく時期に来ているのではないかと思います。
成熟したものはいずれは衰退していくものです。それを受け入れて今一度始めから出直すつもりで、物質の豊かさより精神的な豊かさが何かを問い直すときに来ているのではないでしょうか。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

記事の整理棚
禅 (2)
最新の30の記事
月別の過去の記事
05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   10   09   08   07   06   05   04   03   02   01   12   11   09   08  
単語による記事検索
竹林の過去の戯言のタイトル

過去の記事タイトルを100件づつ表示します

記事へのコメント
  • 100年前の教訓
    竹林泉水 (05/09)
    コメントありがとうございます
  • 100年前の教訓
    レインボー (05/09)
    初めてコメントします。

    100年前のスペイン風邪が流行ですが、与謝野晶子の指摘、感心しました。
    ご指摘のとおり、100年前と同じことが繰り返されているとは、驚きました
  • 東京五輪の延期は
    竹林泉水 (03/27)
    オリンピックの開催はようやく、1年程度の延期との結論がでました。
    ただ、政府は新型コロナウイルスの封じ込めにどこまで、本気でいるのかヨーロッパやアメリカや韓国など
  • 東京五輪の延期は
    アジシオ次郎 (03/25)
     おはようございます。

     東京オリンピック・パラリンピックは1年延期となったわけだが、新型コロナウイルスという道の猛威には勝てなかったというか、この状況で予定通
  • 「無意味だ」ヤジについて思う
    竹林泉水 (02/20)
    「桜を見る会」などを棚上げすれば、モリカケのようにうやむやにされ、日本の行政がますますゆがめれれていく。
    コロナウイルスの対処は別問題では?
    一所にすれば、両方と
  • 「無意味だ」ヤジについて思う
    幽村芳春 (02/19)
    「桜を見る会」の論戦はいったん棚上げにして、今国会ではコロナウィルスなどの防疫問題を論議してほしいと思います。
  • 昨日の続きである、「カラクテール」から
    竹林泉水 (02/07)
    コメントありがとうございます。
    五観の偈をとなえて食事をなさっておられるのですか。 頭がさがります。

    企業活動や時の政権も、この「五観の偈」を、政治や商売に置き
  • 昨日の続きである、「カラクテール」から
    幽村芳春 (02/03)
    私も必ず「五観の偈」を唱えてから食事をいただいています。実際に唱えると五観の偈の意味がよくわかります。
  • 津久井やまゆり園の裁判
    竹林泉水 (01/15)
    こちらこそ 今年もよろしくお願いします。

    やまゆり園の裁判で、被告が突然暴れ出したとニュースされたとき、詳しいことが報道されなかったので、よく分からなかったです
  • 記事へのトラックバック
    ブロとも一覧

    うたのすけ

    山下道場

    荒野鷹虎

    海空居士

    紀瀬美香

    marihime

    お父さんの旅

    キラベル

    silver camellia

    kbrkのつぶやき

    魚京童!

    俊樹

    アジシオ次郎

    ほんわか?絵日記

    吾輩と旅と副業

    Chronos Moon

    ざっくり読書感想文

    Taiwa Sato

    びとら

    Resale Japan

    QWERT 5w1h

    (o ̄∇ ̄o)♪

    HIROGACHAN+

    しんのすけたろ

    勝ち組の日経225

    ハセッチブログ

    五月雨 時雨

    諭吉

    さくらさくら1

    不思議な不正義2
    ブロとも 申請フォーム

    竹林乃方丈庵のブロとも申請はこちらからです。

    Webページへのリンク
    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    更新履歴
    今日の暦と天気

    日めくりカレンダの説明

    ■2016年旧暦 日月の出入■

    05 | 2020/06 | 07
    -123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930----

    ★☆今宵の夜空☆★

    NHKらじる★らじる
    大阪東京第2FM大阪
    何の日



    ご訪問ありがとうございます
    竹林泉水のTwitter
    ■□FC2のブログ□■
    _/_/_/竹林乃方丈庵を_/_/_/
    _/_/_/ リンクに追加 _/_/_/
    □■□■徒然諸諸■□■□ □■□■心の時代■□■□ □■□■息身心/健康■□■□ ----- □■□■厚生福祉■□■□ □■□■その他■□■□
    □■FC2以外のブログ■□
    諸諸 徒然 「身・息・心」 こころの時代
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR