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我は当に人の長処を視るべし

言志録 三 佐藤一斎

我は当に人の長処を視るべし 人の短処を視ること勿れ 短処を視れば 則ち我れ彼れに勝り 我れに於いて益無し 長処を視れば 則ち彼れ我れに勝り 我れに於いて益有り

人と接したり教えたりするとき、その人の優れた処を視るのがよい、悪いところなど欠点を視るのはよくない。短所をばかり視ていると、自分はその人より勝っていると思いこんでしまう。そこには驕りの心が生まれ、自分の徳性を養ったり、自分の品格や性格を高めるどころが、その逆に自分の利するところがなんらない。
人の長所を視れば、自分より相手が優れていることに気がつき、そのことに対して自分を高めようと、感情や精神を心に働きかけをする。ついてはそれは、自分を磨き高めることになる。


よくこのことは言われるが、いつもこのように人を視ることが出来るかというと、必ずしもそうではなくむしろ相手の短所の方が先に目に付いてしまうものです。
常々このことを心がけていきたいと思うものです。

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人 己を毀るとも 己に何をか損せん

昨日の佐藤一斎の言志録 三 の言葉を紹介したが、これは自分から人を視る見方について書いたものでしたが、その反対の言葉は何かあるかと思っていると。佐久間像山の「省ケン録」に次のようにある。

人 己を誉めるとも、己に何をか加えん 若し誉れによって、自ら怠らば 則ち反えって損する
人 己を毀るとも 己に何をか損せん もし毀によって 自ら強うせば、則ち反って益す


人が自分を誉めることがあっても、自分にとってそれはよいことだろうか。もし人から誉められたがため、自分が上手だとか、自分は立派なのだと思ってしまい。自分自身の研鑽の努力を怠ってしまったなら、その誉められたことはただ、天狗になってしまっただけで、それは逆に自分の品位を落とすことになってしまう。
逆に人が自分を悪くいったり、叱ってくれたりすることは、自分自身とって本当に害があることだろうか。むしろその中に自分では気がつかない欠点があることを教えてくれていると捉えるなら、自分自身を磨くことができるもので、それは自分にとって役にたつことといえる。


ここでも、相手から悪口を言われるとすぐに、反発したり落ち込んでしまう人が多い。しかし、世の中様々な考え方や受け止め方があるので、そのような考えもあるのだとけとめ、自分の益になる方向に受け取った方がより、建設的だろう。しかし、なかなかそのようにはいきにくいものですから、常に先日の言葉と、これらの言葉は頭の隅に置いて奥のがよいのでしょう。
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佐藤栄佐久著書「日本劣化の正体」を読んで、

佐藤栄佐久氏が著書「日本劣化の正体」という本を読んだ。

    日本劣化の正体 抹殺知事が最後の告発で明かす
    日本劣化の正体 抹殺知事が最後の告発で明かす



そこには、中央の政策に反対したり、異を唱える人にたいして、攻撃やその人がいかにして抹殺されていったのが書かれている。

この本は日本の原子力エネルギー行政のあり方や、原発の問題点を炙りださている。
それを読んでいて、これらの問題は原発の問題だけなく、ほかの問題点もあることが書かれている。
そこで一つ気になたことを書いてみる。
それは、日本の治水・水利事業が誰のためにその事業が行われているのかというと、これもそこに住んでいる地域の人の為でなく、もっと他の人のためにダムが建設されたことわかる。そのダムは、発電用ダムで東京への電力供給のために建設されている。そしてダムが建設されてから、その河川の洪水被害が目立つ用になている。
ダムの用途として、農業用水用や、上水道用、水防目的のダムがあり、発電用ダムなどがある。
最近記録的な集中豪雨により、水害被害が増えているが、このなかに、只見川流域にはダムが幾つかつくられています。地域の住民によると、戦前は奥屋に水が浸かることは、ほとんどんかったと言う。しかし1950年以降にダムが次々と建設されてから、大水害がたびたび起きる用になったという。
災害現場を訪れた、河川工学の大熊孝新潟大学名誉教授は、ダムの放流は規定に基づいて実施されているとして、次のように言っている「ダムでせき止められた水が高い位置からすごい勢い放流されたためだろう」と新潟日報に語っている。

このように、東京のために電力を送るためにつくられたダムが、地元住民の生活を脅かしているのです。
地域住民の生活を無視して、ダムが大量につくられ、その地域の自然環境を破壊して、東京に電力を安定供給することが優先された。そして、ダムを維持するために台風などでの豪雨予測により緊急放水され、ダムの下流にはその緊急放水により鉄砲水が発生して水害被害がおきてしまっている。
福島は、2011年に原発と只見川流域での豪雨水害のダブルパンチを東京のために喰らったことになる。
沖縄の基地問題も東京などで生活している人は、その基地のある生活を知らないでいる。そのうえ基地の振興交付金という、麻薬のような交付金により基地の街から脱却するのを難しくしている。そのうえ、米兵の犯罪や米軍機の事故の危険にさらされていると言える。

福島の原発事故は原子力ムラの利権と電力供給ダム建設、沖縄への基地の押しつけなどどれも、同根の問題が潜んでいるように思えて仕方がないです。
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観世能楽堂の最終公演と能

月曜日の朝日新聞に渋谷の観世能楽堂が最終公演をした記事が載っていました。観世能楽堂は、学生時代の大学院のときは渋谷が縄張りだったので、渋谷の松濤にある観世能楽堂によくいきました。いまは関西に住んでいるので40年近く行ったことがなかったです。以前に耐震性に問題があると言うので、建て替えると聞きましたが。3月30日に最終公演があったそうです。
2年後に銀座の再開発ビルの中で、観世能楽堂が再開場されるそうです。

能楽堂と言えば、宝生流の水道橋能楽堂にも学生時代よく通いました。こちらは、東京大空襲で焼失し昭和25年に再建されてたが、昭和53年に新しく建て替えらいます。
五流ある能の観世流と宝生流の二大流派です。今後も日本の伝統古典芸能として、活動して言って欲しいものです。

こんど5月に久しぶりに数日間、東京に滞在することになりそうなので、宝生能楽堂にいって観能してみようとおもう。
そこで、ネットで上演演目を調べたら、修羅場者の代表作の「頼政」と、能には珍しい劇的な構成の敵討ちものの「望月」があるそうです。時間をつけていこうと思いますが、やりくりが出来るかどうか、時間の調整をしてみたいと思います。
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春の気配が濃くなってきました。

4月に入り、暖かくなってきました。家の近くの桜も今は盛りと咲いています。

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早朝の散歩も、明るくなってきて、鳥の囀りも聞こえ、心もウキウキしてきます。

去年から内輪のことですが、整理がままならく心も今一つ、静かに落ち着かす気持ちにも奈良なかってですが。

春の日差しと、鳥の囀りとで、散歩する時の歩き方や心のゆとりが少し取り戻せたよう思います。

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謡曲 「頼政」

能 頼政

源三位頼政は、Wikipediaみると、「保元の乱と平治の乱で勝者の側に属し、戦後は平氏政権下で源氏の長老として中央政界に留まった。平清盛から信頼され、晩年には武士としては破格の従三位に昇り公卿に列した。だが、平氏の専横に不満が高まる中で、後白河天皇の皇子である以仁王と結んで平氏打倒の挙兵を計画し、諸国の源氏に平氏打倒の令旨を伝えた。計画が露見して準備不足のまま挙兵を余儀なくされ、そのまま平氏の追討を受けて宇治平等院の戦いに敗れ自害した」とあります。この能の場面は、その謀叛をおこした平等院に布陣して戦い自害した様子を、宇治の里に参詣した旅僧が、頼政の亡霊からその話を聞く様子が演じられています。

頼政 あらすじ
旅の僧が宇治の里に着き景色を眺めていると、老人が現れ此処の名所のいわれを教え、平等院へと案内します。扇の形に残されている芝の事を聞くと、源三位頼政が武運つたなく自害した場所であり、今日は丁度その命日にあたり、自分こそは頼政の幽霊であると名乗り消えます。旅の僧はそのちょうど通りかかった里人に頼政のことを詳しく聞き、哀れに思い霊を弔い読経します。法体の身に甲冑姿の老武者が現れ、高倉の宮を擁しての挙兵、宇治川を挟んでの決戦で平家に川を渡って攻められての敗退、そしえ平等院の芝の上に扇を敷き自害したことを語り、僧に回向を頼み草の陰に消えてゆきます。


台本と舞台展開
1:諸国一見の僧が都から奈良への途中の宇治の里を訪れ。景色を愛で、此の地の言われを知るのに里人が来るのを待つ。

ワキ詞「これは諸国一見の僧にて候。我此程は都に候ひて。洛陽の寺社残りなく拝み廻りて候。又これより南都に参らばやと思ひ候。
道行「天雲の。稲荷の社伏し拝み。/\。なほ行くすゑは深草や。木幡の関を今越えて。伏見の沢田見え渡る。水の水上たづねきて。宇治の里にも。着きにけり宇治の里にも着きにけり。
ワキ詞「げにや遠国にて聞き及びにし宇治の里。
詞「山の姿川のながれ。遠の里橋の景色。見所おほき名所かな。

2:一人の里の老人が現れ、老人は僧の求めに応じ、宇治の里の名所旧跡を教える。

詞「あはれ里人来り候へかし。
シテ詞呼掛「なう/\御僧は何事を仰せ候ふぞ。
ワキ詞「是は此所はじめて一見の者にて候。この宇治の里に於て。名所旧跡残なく御教へ候へ。
シテ「所には住み候へども。いやしき宇治の里人なれば。名所とも旧跡とも。いさ白波の宇治の川に。舟と橋とは有りながら。渡りかねたる世の中に。住むばかりなる名所旧跡。何とか答へ申すべき。
ワキ詞「いや左様には承り候へども。勧学院の雀は蒙求を囀るといへり。処の人にてましませば御心にくうこそ候へ。先喜撰法師が住みける庵は。いづくの程にて候ふぞ。
シテ「さればこそ大事の事を御尋ねあれ。喜撰法師が庵は。我が庵は都の巽しかぞ住む。
詞「世を宇治山と人はいふなり。人はいふなりとこそ。主だにも申し候へ。尉は知らず候。
ワキ詞「又あれに一村の里の見えて候ふは槙の島候ふか。
シテ「さん候槙の島とも申し。又宇治の河島とも申すなり。
ワキ「是に見えたる小島が崎は。
シテ「名に橘の小島が崎。
ワキ「向に見えたる寺は。いかさま恵心の僧都の。御法を説きし寺候ふな。
シテ「なう/\旅人。あれ御覧ぜよ。
歌「名にも似ず。月こそ出づれ朝日山。
地「月こそ出づれ朝日山。山吹の瀬に影見えて。雪さし下す島小舟。山も川も。おぼろおぼろとして是非をわかぬ景色かな。げにや名にしおふ。都に近き宇治の里聞きしにまさる名所かな/\。

3:老人は僧を平等院へ案内するが、僧は扇のように取り残された芝を不審異思い尋ねる。老人は、昔、宮戦で負けた源頼政が扇を敷いて自害した所で、名将の古跡〔扇の芝〕だと語る。

シテ詞「いかに申し候。此所に平等院と申す御寺の候ふを御覧ぜられて候ふか。
ワキ詞「不知案内の事にて候ふ程に。いまだ見ず候御をしへ候へ。
シテ「此方へ御出で候へ。これこそ平等院にて候へ。また是なるは釣殿と申して。おもしろき所にて候よく/\御覧候へ。
ワキ「げに/\おもしろき所にて候。またこれなる芝を見れば。扇の如く取り残されて候ふは。何と申したる事にて候ふぞ。
シテ「さん候此芝について物語の候。語つて聞かせ申し
候べし。昔この処に宮軍ありしに。源三位頼政合戦に打ち負け給ひ。この処に扇を敷き自害し果て給ひぬ。されば名将の古跡なればとて。扇のなりに取り残して。今に扇の芝と申し候。


4:僧は、文武に名を得た源三位頼政でも儚いものだと傷わしく思い、合掌して弔う。老人は僧の弔いを喜び、今日がちょうど宮戦の日に当たると述べ、実は自分は頼政の幽霊だと名のり消る。

ワキ「痛はしやさしも文武に名を得し人なれども。跡は草露の道の辺となつて。行人征馬の行くへの如し。あら痛はしや候。
シテ詞「げによく御弔ひ候ふものかな。しかも其宮軍の月も日も今日に当りて候ふは如何に。
ワキ「何と其宮軍の月も日も今日当りたると候ふや。
シテ「かやうに申せば我ながら。よそにはあらず旅人の。草の枕の露の世に。姿見えんと来りたり。現とな思ひ給ひそとよ。
地歌「夢の浮世の中宿の。/\。宇治の橋守年を経て。老の波も打ち渡す遠方人に。物申す我頼政が幽霊と名のりもあへず。失せにけり名のりもあへず失せにけり。


5:里人が現れ、僧の尋ねに応じて、頼政挙兵の経緯や宇治橋の合戦の様子などを語り、回向を勧める。
6:僧は頼政の霊を弔い、夢での再会を待つ。

ワキ詞「さては頼政の幽霊かりに現れ。我に言葉をかはしけるぞや。いざや御跡弔はんと。
歌「思ひよるべの浪枕。/\。汀も近し此庭の扇の芝を片敷きて。夢の契を。待たうよ夢の契を待たうよ。


7:法体の身に甲冑を装った姿で経を読んでほしいと言う老武者が現れる。僧は源頼政の幽霊だとし、弔いにより成仏疑いないことを伝える。

後シテ一声「血は琢鹿の河となつて。紅波楯を流し。白刃骨を砕く。世を宇治川の網代の波。あら閻浮恋しや。伊勢武者は。皆緋縅の鎧着て。宇治の網代に。かゝりけるかな。うたかたの。あはれはかなき世の中に。
地「蝸牛の角の。争も。
シテ「はかなかりける。心かな。
詞「あら尊の御事や。なほ/\御経読み給へ。
ワキ「不思議やな法体の身にて甲胃を帯し。御経読めと承るは。いかさま聞きつる源三位の。その幽霊にてましますか。
シテ詞「げにや紅は園生に植ゑても隠なし。名のらぬさきに。
詞「頼政と御覧ずるこそ恥かしけれ。たゞ/\御経読み給へ。
ワキ「御心やすく思し召せ。五十展転の功力だに。成仏まさに疑なし。ましてやこれは直道に。
シテ「弔ひなせる法の力。
ワキ「あひにあひたり所の名も。
シテ「平等院の庭の面。
ワキ「思ひ出でたり。
シテ「仏在世に。
地歌「仏の説きし法の場。/\。こゝぞ平等大慧の。功力に頼政が。仏果を得んぞありがたき。


8:頼政の霊は、宮戦の起こりから宇治川に陣を構えるまでの経緯、宇治川の橋合戦の様子、敵の武将・忠綱の攻め、対する防戦を仕方話で再現して見せる。

シテ「今はなにをかつゝむべき。これは源三位頼政。執心の波に浮き沈む。因果の有様あらはすなり。
地「抑治承の夏の頃。よしなき御謀叛を勧め申し。名も高倉の宮の内。雲居のよそに有明の月の都を忍び出でて。
シテ「憂き時しもに。近江路や。
地「三井寺さして落ち給ふ。
クセ「さるほどに。平家は時をめぐらさず。数万騎の兵を。関の東に遣はすと。聞くや音羽の山つゞく。山科の里近き。木幡の関を。よそに見て。こゝぞ憂き世の旅心宇治の河橋打ち渡り。大和路さして急ぎしに。
シテ「寺と宇治との間にて。
地「関路の駒の隙もなく。宮は六度まで御落馬にて煩はせ給ひけり。これは先の夜御寝ならざる故なりとて。平等院にして。暫く御座を構へつゝ宇治橋の中の間。引きはなし。下は河波。上に立つも。共に白旗を靡かしてよする敵を待ち居たり。
シテ詞語「さる程に源平の兵。宇治川の南北の岸に打ちのぞみ。閧の声矢叫の音。波にたぐへておびたゝし橋の行桁をへだてて戦ふ。味方には筒井の浄妙。
詞「一来法師。敵味方の目を驚かす。かくて平家の大勢。橋は引いたり水は高し。さすが難所の大河なれば。
詞「左右なう渡すべきやうも無かつし処に。田原の又太郎忠綱と名のつて。
詞「宇治川の先陣我なりと。名のりもあへず三百余騎。
地「くつばみを揃へ河水に。少しもためらはず。群れゐる群鳥の翅を並ぶる羽音もかくやと。白波に。ざつ/\と。打ち入れて。浮きぬ沈みぬ渡しけり。
シテ「忠綱。兵を。下知していはく。
地「水の逆巻く所をば。岩ありと知るべし。弱き馬をば下手に立てゝ。強きに水を。防がせよ。流れん武者には弓弭を取らせ。互に力を合はすべしと。唯一人の。下知に依つて。さばかりの大河なれども一騎も流れず此方の岸に。をめいてあがれば味方の勢は。我ながら踏みもためず。半町ばかり。覚えずしさつて。切先を揃へて。こゝを最期と戦うたり。さる程に入り乱れ。我も/\と戦へば。

9:頼政は敗戦を悟り「埋木の 花咲く事もなかりしに 身のなる果は あはれなりけり」と辞世の句を詠み、平等院の芝の上に扇を敷いて自害した自らの最期を語り、回向を頼んで草の蔭へと失せて行く。

シテ「頼政が頼みつる。
地「兄弟の者も討たれけば。
シテ「今は何をか期すべきと。
地「唯一筋に老武者の。
シテ「是までと思ひて。
地「是までと思ひて。平等院の庭の面。是なる芝の上に。扇を打ち敷き。鎧ぬぎ捨て座を組みて。刀を抜きながら。さすが名を得し其身とて。
シテ「埋木の。花さく事もなかりしに。身のなるはてはあはれなりけり。
地「跡弔ひ給へ御僧よ。かりそめながらこれとても。他生の種の縁にいま。扇の芝の草の蔭に。帰るとて失せにけり立ち帰るとて失せにけり。
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謡曲 望月

能 望月

あらすじ
信濃の国の住人安田の荘司友春の家臣、小沢の刑部友房は所用があって都にいる間に、主人の荘司友春が望月秋長と口論の末殺害されたことを聞き、直ちに帰国の途についた。しかし、自らの命も狙われていることを耳にしたので、一時難を避けるため帰国をせずにいた。そこで近江国の守山で甲屋という旅館を設けて暮らしていた。
友春の妻は、夫の討たれた後は頼りとするすべもなく、友春の遺児花若の手を引いて都に上ろうと故郷を出で、守山の宿にたどりつき、甲屋に泊まる。こうして主従は奇しくも再会し、涙を流して喜びあった。丁度そこに計らずも敵の望月秋長が、都から故郷に下る途中で甲屋に宿を取った。
友房はかたき討ちの絶好の機会として友春を打つ謀を企て、その夜、旅の徒然をなぐさめると称し、友治の妻は盲御前として曾我兄弟が一萬と箱王と呼ばれていた時の敵討成就の曲舞を謡い、花若は八撥を打ち、友房も獅子舞を舞い興を添えます。望月の油断して、居眠ったすきを見ておどりかかり、花若と二人で敵討ちを成し遂げます。

この演目は私はまだ、一度見たいと思っていましたが鑑賞したことがない曲です。この曲について調べているうちに是非とも鑑賞したい思いがつのります。
能は普通、ワキが初めに名乗りをあげて語りだしますが、この望月は、シテから語り出します。また、能には珍しくシテに台詞言葉しかなく、謡のないまったくの台詞劇で、シテは言葉の運び具合や調子に乙り張りをつけ友房を演じます。
地謡の一番の聞かせどころは何といっても、子方と荘司友春の妻のシテツレが謡うサシ「ここに河津の三郎が子に一萬箱王とて、兄弟の者のありけるが」に続く、仇であるワキの望月秋長の前で、子方とシテツレが盲御前と偽って、出し物として曽我兄弟の敵討ちの話を始める場面でしょう。一つ私が辻褄が合わないように思うのが、子やくの歳です望月が主君を殺した咎で、今日に十三年間も京に留め置かれえていたのですから、子は当時としては立派に大人として振る舞えたのですが、演じる子方は年少が多いように感じます。

謡曲 望月 台詞
シテ「かやうに候ふ者は。近江の国守山の宿甲屋の亭主にて候。扨も某本国は信濃の国の者にて候ふが。さる子細候ひて此甲屋の亭主となり。往来の旅人を留め申して身命をつぎ候。今日も旅人の御通り候はゞ。御宿を申さばやと存じ候。
ツレ子方次第「波の浮鳥住む程も。/\。した安からぬ心かな。
ツレサシ「これは信濃の国の住人。安田の庄司友治の妻や子にて候。さても夫の友治は。同国の住人望月の秋長に。あへなく討たれ給ひし後は。多かりし従類も散り%\になり。頼む木蔭も撫子の。花若ひとり隠し置かんと。敵の所縁の恐ろしさに。思子を伴ひ立ち出づる。
二人下歌「いづくとも定めぬ旅を信濃路や。月を友寝の夢ばかり。/\。名残を忍ぶ古里の。浅間の煙立ち迷ふ草の枕の夜寒なる。旅寝の床の憂き涙守山の宿に着きにけり守山の宿に着きにけり。
ツレ詞「急ぎ候ふ程に。近江の国守山の宿に着きて候。此処にて宿を借らばやと思ひ候。いかに此家の内へ案内申し候。
シテ「誰にてわたり候ぞ。
女「これは信濃の国より上る者にて候。一夜の宿を御かし候へ。
シテ「易き間の事にて候。此方へ御入り候へ。不思議やなこれに留め申して候ふ御方を。いかなる人ぞと存じて候へば。某が古の主君の北の御方。幼き人
は御子息花若殿にて御座候ふはいかに。あら痛はしの御有様や候。頓て某と名乗つて力を附け申さばやと存じ候。いかにお旅人に申すべき事の候。信濃の国よりと仰せ候ふにつきて。古御目にかゝりたるやうに存じ候。
女「いやこれは行方もなき者にて候ふほどに。思もよらぬ事にて候。
シテ「何を御つゝみ候ふぞ。先某名のつて聞かせ申すべし。これこそ古御内に召し仕はれ候ひし。小沢の刑部友房にて候へ。
ツレ「さては古の小沢の刑部友房か。あら懐しやとばかりにて。涙にむせぶばかりなり。
子方「父に逢ひたるこゝちして。花若小沢に取りつけば。
シテ「別れし主君の面影の。残るも今は怨めしや。
子方「こはそも夢か現かと。主従手に手を取り交し。
地上歌「今までは。行方も知らぬ旅人の。/\。三世の契の主従と。頼む情もこれなれやげに奇縁あるわれらかな/\。
シテ詞「あれなる一間に御入りあつて御休あらうずるにて候。
ワキ次第「帰る嬉しき故里を。/\。誰憂き旅と思ふらん。
詞「これは信濃の国の住人。望月の何某にて候。さても同国の住人。安田の庄司友治と申す者を。某が手にかけ生害させて候ふ科により。此十三年が間
在京仕り候ふ処に。されども緩怠なきよし聞し召し開かれ。安堵の御教書を賜はり悦の色をなし。只今本国信濃に下向仕り候。急ぎ候ふ間。近江の国守山の宿に着きて候。今夜は此宿に泊らばやと存じ候。いかに誰かある。
狂言「御前に候。
ワキ「今夜は此宿にとまるべし。宿を取り候へ。又存ずる子細のある間。某が名をば申すまじく候。
狂言「畏つて候。いかに此家の主の渡り候ふか。
シテ「誰にて御座候ふぞ。
狂言「これは信濃の国へ御下向の御方にて候。御宿を申され候へ。
シテ「心得申し候。さて御名字をば何と申す人にて御座候ふぞ。
狂言「これは信濃の国に隠れもなき大名。望月の秋長殿では御座ないぞ。
シテ「苦しからず候。此方へ御入り候へ。
狂言「心得申し候。いかに申し上げ候。此方へ御通り候へ。
シテ「言語道断の事。我頼み申して候ふ人の北の御方。同じく御子息花若殿此家にとゞめ申して候ふ所に。花若殿御親の敵。望月が泊りて候ふ事は候。やがて此由申し上げばやと存じ候。や。いかに申し候。不思議なる事の候。今夜此処に望月が着きて候。
子方「何望月と申すか。
シテ「暫く。あたり近く候。まづ静まつて聞しめされ候へ。只今申す如く。望月が此家に泊りて候。是は天の与ふる所と存じ候。いかにもして今夜の中に。御本望達せさせ参らせうずるにて候。御心やすく思しめされ候へ。きつと思案仕りたることの候。今頃此宿にはやり候ふものは盲御前にて候。何の苦しう候ふべき。夜にまぎれ杖にすがり。花若殿に御手を引かれさせ給ひ。盲の振舞にて座敷へ御出で候へ。某彼の者に酒を勧め候ふべし。又何にても候へ御謡ひあれと申し候はゞ。そと御謡ひ候へ。花若殿は八撥を御打ちあらうずるにて候。某は獅子舞をまなび。其まぎれに近づきて。本望を遂げさせ申さうするにて候。
ツレ「ともかくもよきやうに計らひてたまはり候へ。
シテ「何事も某に御任せ候へ。
ツレ子方物着「。
ツレサシ「嬉しやな望みし事のかなふよと。盲の姿に出で立てば。
子方「習はぬ業も父のため。
女「竹の細杖つきつれて。
地「彼の蝉丸の古。/\。たどりたどるも遠近の。道のほとりに迷ひしも。今の身の上も。思はいかで劣るべき。かゝる憂き身の業ながら。盲目の身の習。歌きこしめせや旅人よ聞しめせや旅人。
シテ詞「いかに申すべき事の候。
狂言「何事にて候ふぞ。
シテ「此家の亭主にて候ふが。めでたき御下向にて候ふ間。御祝の為に酒を持たせて参りて候。然るべきやうに御申し候へ。
狂言「心得申し候。いかに申し上げ候。此家の亭主御下向めでたきよし申し候ひて。御樽を持たせ参りて候。
ワキ詞「此方へと申せ。
狂言「畏つて候。此方へ御参り候へ。又これなる人達はいかなる人にて候ふぞ。
シテ「さん候是は此宿に候ふ盲御前にて候。かやうの御旅人の御着の時は。罷り出で謡などを申し候。御前にてそと御うたはせ候へ。
狂言「日本一の事にて候。やがて申し上げうずるにて候。いかに申し上げ候。
ワキ「何事ぞ。
狂言「あれに候ふは。此宿にある盲御前にて候ふが。けしからず面白く謡ふ由を申し候。謡はせられ候へ。
ワキ「汝所望し候へ。
狂言「畏つて候。なうこれなる人たち。御所望にて候ふぞ面白からんずる所を一節御謡ひ候へ。
ツレ「一万箱王が親の敵を討つたる処をうたひ候ふべし。
狂言「いや/\思も寄らぬことにて候。
ワキ「何事を申すぞ。
狂言「これなる人達に謡を所望仕り候へば。一万箱王が親の敵を討つたる所を謡はうずるよし申され候ふ程に。御前にてはいかゞと存じいやと申して候。
ワキ「何の苦しう候ふべき急いで謡はせ候へ。
狂言「さらば今の仰せられたる所を御謡ひ候へ。
ツレクリ「それ迦陵頻伽は卵の内にして声諸鳥にすぐれ。
地「鷙といふ鳥は小さけれども。虎を害するちからあり。
ツレサシ「こゝに河津の三郎が子に。一万箱王とて。兄弟の人のありけるが。
地「五つや三つの頃かとよ。父を従弟に討たせつゝ。既に年ふり日を重ね。七つ五つになりしかば。いとけなかりし心にも。父の敵を討たばやと。思の色に出づるこそ。げに哀には覚ゆれ。
クセ「ある時おとゞひは。持仏堂に参りて。兄の一万香を焼き。花を仏に供ずれば。弟の箱王は。本尊をつく%\とまもりて。いかに兄御前きこしめせ。本尊の名をば我が敵。工藤と申し奉り。剣を堤げ縄を持ち。われらを睨みて。立たせ給ふが憎ければ。走りかゝりて御首をうち落さんと申せば。兄の一萬これを
聞きて。
ツレ「いはげなや。いかなる事ぞ仏をば。
地「不動と申し敵をば。工藤といふを知らざるか。さては仏にてましますかと。抜いたる。刀を鞘にさし。宥させ給へ南無仏。敵を討たせ給へや。
子方詞「いざ討たう。
狂言「おう討たうとは。
シテ「暫く候。何事を御騒ぎ候ふぞ。
狂言「御用心の時分にて候ふに。是なる幼き者がいざ討たうと申し候ふ程に候ふよ。
シテ「子細を御存じ候はぬ程に尤にて候。此者の謡を申したる後にては。また幼き者八撥を打ち候。其八撥を打たうずると申す事にて候。
狂言「日本一の事頓て打たせうずるにて候。いかに申し上げ候。これなる幼き者が八撥を打つべきよしを申し候。
ワキ「急いで打たせ候へ。又亭主は何にても能はなきか。
子方「獅子舞を御所望候へ。
ワキ「あら面白の事を申すものかな。いかに亭主。是なる幼き者の申すは。亭主は獅子舞が上手なる由を申し候。そと一指舞ひ候へ。
シテ「これは幼き者の条なき事を申し候。思もよらぬ事にて候。
ワキ「ひらに舞うて見せ候へ。
シテ「此上は御意にて候ふ程に。そと御前にて舞はうずるにて候。此まゝにては如何にて候ふ間。獅子頭を被きてまゐらうずるにて候。其間にこの幼きものに八撥を打たせ候ふべし。皆々かう渡り候へ。

中入「。

地(謡掛)「獅子団乱旋は時を知る。雨叢雲や。騒ぐらん。
羯鼓「。
乱序「。
獅子舞「。

上「余りに秘曲の面白さに。/\。猶々めぐる盃の。酔も勧めばいとゞ猶。眠もきたる。ばかりなり。
シテ「さる程に/\。
地「折こそよしとて脱ぎおく獅子頭。又は八撥打てや打てと。目を引き袖を振り。立ち舞ふけしきに戯れよりて。敵を手ごめにしたりけり。此年月の怨の末。今こそ晴るれ望月よとて思ふ敵を討つたりけり。
キリ「かくて本望遂げぬれば。/\。かの本領に立ち帰り。子孫に伝へ今の世に。その名隠れぬ御事は。弓矢のいはれなりけり/\。

【詞章】

シテ「これは信濃の国の住人。安田の荘司友治のみ内にありし。小沢の刑部友房と申す者にて候。さても頼み奉りて候友治は。従弟の望月と口論し。あえなく討たれ給いて候。其おりふしは在京つかまつり候ところに。この事かくと承り候間。夜を日についで本国へ罷り下り候ところに。某を路次にて狙うよし申し候ほどに。本国へもかなわず。かなたこなたと仕り。今はふしぎに近江の国守山の宿に。甲屋の主と罷りなりて候。旅人のおん通り候わば。留めてばやと存じ候。
(次第)
ツレ子方「波の浮き鳥住むほども。波の浮き鳥住むほども。下安からぬ心かな。(地取り)
ツレ「これは信濃の国の住人。安田の庄司友治と申しし人の妻や子にてさむろう。さても夫の友治は。望月の秋長に。あえなく討たれおわします。多かりし従類も。みな散り散りになり。頼む木陰も撫子の。花若ひとり隠しおかんと。敵のゆかりの恐ろしさに。思い子をいざない立ち出ずる。
ツレ子方「いずくとも.定めぬ旅を信濃路や。月を友寝の.夢ばかり。
子方「月を友寝の夢ばかり。
ツレ子方「名残を慕う古里の。浅間の煙.立ちまよう.草の枕の.夜寒なる。旅寝の床の憂き涙.守山の宿に着きにけり.守山の宿に着きにけり。
ツレ「ようよう急ぎ候ほどにこれははや。近江の国守山の宿に着きて候。この所に宿を借らばやと思い候。いかにこの内へ案内申し候。
シテ「誰にてわたり候ぞ。
ツレ「これは旅の者にて候。一夜の宿をおん貸し候え。
シテ「心得申して候。さていずくよりいず方へおん通り候ぞ。
ツレ「これは信濃の国より都へのぼり候。
シテ「あら痛わしや。女性上臈のおん身として。幼き人を伴い。はるばるのおん心づくし推量申して候。今夜はおん心安くおん泊りあろうずるにて候。こなたへおん入り候え。言語道断。ただ今の旅人をいかなる人ぞと思いて候えば。いにしえのおん主安田の荘司友治の妻や子にて候はいかに。やがて名のって力をつけ申さばやと存じ候。いかに申し候。今は何をかつつみ申すべき。これこそいにしえ信濃の国にて召し使われし。小沢の刑部友房にて候。かいなき命ながらえて。三世の主君に会い奉れば。嬉し泣きの涙の.覚えずこぼれ候。
ツレ「さてはいにしえの小沢の刑部友房か。あら懐しやとばかりにて。涙にむせぶばかりなり。今は何をかつつむべき。これは安田の荘司友治の.妻や子供の果しなり。
子方「父に会いたるここちして。花若小沢にとりつけば。
シテ「われも主君にとりつきて。別れし主君の面影の。残るも今は懐かしやと。主従手に手を.取りくみて。
地謡「今さら人の別れさえ。思い出でられて.袂のかわく.隙もなし。今までは行くえも知らぬ.旅人の。行くえも知らぬ旅人の。三世の契りの主従と。頼む情もこれなれや.げに奇縁あるわれらかな.げに奇縁ある.われらかな。
ワキ「帰る嬉しき古里を。帰る嬉しき古里を。誰憂き旅と.思うらん。(地取り)
ワキ「これは信濃の国の住人。望月の秋長にて候。さても安田の庄司友治と口論し。念のう友治を討って候。この事上に聞こしめされ。聊尓の者とやおぼしめしけん。某が本領ことごとく召し離されて候を。この度在京つまかつり。よき縁をもって申しひらき候えば。本領ことごとく返し申されて候。安堵の御教書を頂き。ただ今本国へ罷り下り候。急ぎ候ふほどにこれははや。近江の国守山の宿に着きて候。いかに誰かある。しかるべき所に立ち越え宿を借り候え。また某が名字ばし申し候な。
狂言「心得申して候。さてもさても目出たき事かな。頼うだる御方の御訴訟も叶い。御下りは思召ままの御事にて候。さて御宿をとり申そうが、今夜は初宿ぢゃ程に。ずいぶん好い宿がとりたいものぢゃが。どこ許がよかろうぞ。やあやあ甲屋が大きな宿ぢゃと言うか。さらば甲屋に致そう。これは大きな宿かな。いかにこの内に案内申し候。
シテ「誰にてわたり候ぞ。
狂言「頼うだる御方を御伴申して候。御宿を申され候らえ。
シテ「安きことお宿参らしょうずるにて候。またあれにござ候おん方のご名字をば誰と申し候ぞ。
狂言「おおあれこそ、信濃の国の住人。望月の秋長ではおりないぞ。
シテ「いや苦しからぬ事こなたへおん入り候え。
狂言「心得申し候。
狂言「いかに申候。お宿をとり申して候。こうこう御通り候え。
ワキ「近頃お宿祝着申して候。
シテ「こなたへおん入り候え。言語道断、ふしぎなる事の候。花若殿のおん親の敵。望月がこれへ着いて候。やがてこの由申し候べし。いかに申し候。旅人にお宿参らせて候間。こなたへおん出で候え。いかに申し候。なんぼうふしぎなる事の候。ただ今この屋の内へ望月が着いて候。
子方「いかにもして討ってたまわり候え。
シテ「ああ音高や候。かように申す内に案じ出だしたる事の候。おん身はこの辺りの盲御前におんなり候いて。花若殿におん手を引かれ座敷におん出で候え。自然謡を所望申し候わば。何にてもおん謡い候え。われらは酒を持ちて参り候べし。
ツレ「嬉しやな望みし事の叶うぞと。盲の姿に.出で立てば。
地謡「かの蝉丸の.いにしえ。かの蝉丸のいにしえ。たどりたどるも遠近の。道のほとりに迷いしも。今の身のほどの。思いはいかで.まさるべき。かかる憂き身の業なれば.盲目の身の習い歌。聞こしめ召せや旅人よ。聞こしめ召せや.旅人よ。
シテ「これはこの屋の主にて候が。酒を持ちて参りて候。
ワキ「近頃祝着申して候。さて今の謡の声は誰にてわたり候ぞ。
シテ「さん候是はこの辺りの盲御前にて候が。おん旅人のござ候えば罷り出でて謡い申し候。
ワキ「さらば一節所望候え。
シテ「畏って候。何にても面白からん事を一節おん謡い候え。
ツレ「一万箱王が親の敵を討ったるところを謡い候べし。
狂言「いやいやそれは差合がある。余の事を御謡い候らえ。
ワキ「いや苦しからぬこと。ただ謡わせ候え。
狂言「畏って候。さあらばそのた次第、何にても一節御謡い候らえ。
地謡「それ迦陵頻はかいごの内にして.声諸鳥にすぐれ。鷙という鳥は小さけれども。虎を害する.力あり。
ツレ「ここに河津の三郎が子に。一万箱王とて兄弟の者のありけるが。
地謡「五つや三つの頃かとよ。父を従弟に討たせつつ。すでに日行き時来たって。七つ五つになりしかば。
ツレ「いとけなき身の心にも。
地謡「父の敵を討たばやと。思いの色に出ずるこそ.げに哀にぞ.覚ゆる。
〔クセ〕ある時おとといは。持仏堂に参りて。兄の一万香をたき。花を仏に供ずれば。弟の箱王は。本尊をつくづくとまもりて。いかに兄御前きこしめせ。本尊の名をばわが敵。工藤と申し奉り。剣をひっさげ縄を持ち。われらを睨みて。立たせたもうが憎ければ。走りかかりておん首を.うち落さんと申せば。兄の一万これを聞き。
ツレ「いまいまし。いかなる事ぞ仏をば。
地謡「不動と申し敵をば工藤というを知らざるや。さては仏にてましますかと。抜いたる刀を鞘にさし。許させたまえ南無仏.敵を討たせたまえや。
子方「いざ討とう。
狂言「討とうとは。
シテ「暫く。何をおん騒ぎ候ぞ。
狂言「いざ討とうとおっしゃるによっての事でござる。
シテ「いざ打とうとは羯鼓を打とうとのおん事候よ。
狂言「羯鼓ならば羯鼓とおっしゃらいぞ。聊爾なる事をおっしゃるに依っての事にて候。
ワキ「また亭主は何をつかまつり候ぞ。
子方「亭主には獅子をご所望候え。
ワキ「日本一の事を申す者かな。さらば羯鼓ののち獅子を舞うておん見せ候え。
シテ「某は獅子舞うたる事はなく候えども。御意にて候ほどに拵えて参ろうずるにて候。その間に幼き者に鞨鼓をおん打たせ候え。
<中入>
(子方物着)
(狂言独白)
狂言「いかに幼き人へ申し候。亭主の身ごしらえの内。羯鼓を打って御見せ候らえや。
子方「吉野初瀬の花もみじ。
地謡「更級越路の。月雪。
<羯鼓>
子方「獅子団乱旋は時を知る。
地謡「雨むら雲や。奏すらん。
<獅子ノ舞>
地謡「あまりに秘曲の面白さに。あまりに秘曲の面白さに。なおなおめぐる盃の。酔もすすめばいとどなお。眠りも来たる。ばかりなり。
シテ「さるほどにさるほどに。
地謡「おりふしよしとぬぎ置く獅子頭。または八撥を打てや打てやと。目をひき袖をふれ。立ち舞う気色に戯れ寄りて。敵を手ごめにしたりけり。
ワキ「こは何者ぞいかなる者ぞ。
子方「おん身の討ちし安田の荘司友治が。その子に花若われぞかし。
ワキ「さてまた亭主と見えしは誰なれば。かほどに我をばたばかりけるぞ。
シテ「小沢の刑部友房よ。
ワキ「あらものものしとひったてゆけば。
シテ「ひきゆする。
ワキ「振れども切れども。
シテ「放さばこそ。
地謡「この年月の怨みのすえ。今こそかえせ望月よとて.思う敵を討ったりけり。思う本望とげぬれば。やがて故郷に立ち帰り。かの本領を友治の。子孫に伝え今の世に。その名隠れぬおん事も。弓矢のいわれなるらん。弓矢のいわれ.なるらん。
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学校では教えてくれない本当の日本の歴史

「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史」ハワード・ジン著という本があいります。

  

英語タイトルが「A YOUNG PEOPLE'S HISTORY OF THE UNITED STATES」直訳すれば、「米国の若い人々のための歴史」とでもなるでしょうか。
この本の下となったのは、「A PEOPLE'S HISTORY OF THE UNITED STATES」日本でのタイトルは「民衆のアメリカ史」です。
この「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史」の前書きの "はじめに" の冒頭に次のようにあります。

二五年前に『民衆のアメリカ史』(TBSブリタニカ)を出して以来、全国の学校教師や保護者諸氏から、一〇代の少年少女にも読めるものを出してほしいと言われてきた。今回、セブン・ストーリーズ・プレスとレベッカ・ステフォフが、わたしの本を若い世代向けに編集する、高潔な仕事を引き受けえくれることになり、とても喜んでいる。
長い喘いだ、わたしはこんな質問を受けてきた。
「あなたの本を読んだ者は、自分の国に失望するだけではないのか?」
「政府のやり方をあんなに非難することは、はたして正しいのですか?」
「クリストファー・コロンブスや第七代大統領アンドリュー・ジャクソン、第二六代大統領セオドア・ローズベルトといった、昔からの国民的英雄をこきおろすのはよいことなのか?」
「奴隷制度や人種差別、インディアンへの虐殺、労働者からの搾取ばかり強調し、アメリカはインディアンや他国の人々を犠牲にして、無慈悲に領土を広げてきたのだ、と書くことは愛国に欠けているのではないか?」
なぜ、大人たちならば急進的で批判的な見解を耳にしてもよいが、一九歳以下のティーンエージャーには不適当だと思うのだろう? 少年少女たちにはそうした事柄を理解する能力がない、とでも考えているのだろうか? 自分の国の政治をありのままに見つめるには未成熟だ、と若い人たちのことを決めつけるのはまちがっていると思う。・・・・以下略


日本では、「日本に誇りがもてる教科書を子どもたちに」のもとに、幾つかの教科書会社が歴史教科書をつくっています。この教科書が作られるもとになったのは、現行の教科書特に歴史教科書の第2次世界大戦前の記述に、南京大虐殺や従軍慰安婦の問題や、朝鮮併合や台湾併合に対する記述や、南東アジアでの記述に対し、自虐的だと指摘し今までの観点でなく新しい観点で歴史教科書をつくってみようと言う、教科書がつくられその教科書が採用され歴史の教科書としてつかわれえいます。
日本では教科書検定制度(戦前のような国定教科書ではないです)があるが、アメリカでは日本の検定制度のようなものはなく、日本のような検定教科書や統一された教育指導要領のようなものがないです。各州でこの学年ではこういうことまで教えましょう的なガイドラインがあり、それをもとに教師が自分で計画を立てて教えています。

いま、日本の小・中・高では、「新しい教科書をつくる会」教科だけでなく、すべての教科や各出版社に於いて、「日本に誇りがもてる教科書を子どもたちに」の色が濃くなっているように思えます。
新し未来を担う国民市民を育てるために、また選挙年齢が引き下げられ18歳になった今こそ、自分の国の政治をありのままに見つめるには目を育てるために、過去の歴史に真摯に向き合えることのできる教科書が必要と言えるでしょう。
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戦後70年談話がなぜ必要か

昨日はアメリカの歴史につて書かれている本について書きました。自分の国の歴史をどう見るか、この事についてはいろいろな立場からの見方があり一様ではないはずです。このことは日本にも同様に言えます、江戸時代の歴史を見るのに、武士の立場からの見方、公家の立場からの見方、町人の立場からの見方、農民(百姓)の立場からのみかた、被差別された人の立場からの見方など様々です。そしてそのそれぞれの立場から見ると当然歴史のとらえ方が違てきます。
明治以降の歴史も、貴族士族の立場からの見方、財閥などの資産家からの立場からの見方、国民である臣民からの立場のみかた。軍属からの立場の見方。また少数民族であるアイヌの人たちから見た、明治政府の統治のあり方への見方。琉球の人たちの中央政府のありかたの見方などにより、その歴史観が自ずと違うはずです。

戦後70年経ちましたが、戦後50年のとき丁度半世紀たったので、一つの節目として、当時の村山首相が談話を発表しました。(村山首相は社会党首でしたが、その時の第一政党は自民とでした。自民党と社会党の犬猿の仲が連立政権をくみ、なぜか自民党から首相を出さず社会党からの首相を選出しました。このことからして当然、自民党の考えは色濃く盛り込まれていると言えます。・・・ただこの後、社会党は崩壊してしまい、今の社民党となってしまいました。)
その後10年後の小泉首相も談話を発表したました。今まで戦後10年毎に談話を出してきていないので、無理の70年目の談話を出す必要はないのですが、今の首相も10年の節目として談話を発表するようです。そして首相の戦後70年談話に向けて、首相の私的諮問機関が答申の内容が固まったようです。その内容は、日本が戦後行った国際貢献を発する機会にする必要と指摘しいます。今まで日本が行って来た、平和外交や国際貢献を俯瞰して述べるのは悪いことではないです。しかしあまり、日本が戦後行った国際貢献を強く協調しすぎると自画自賛になってしまいます。
戦後の反省ばかりでは自虐的でいけないと言う意見もあり、自分たちが行ったことを正当に評価すべきだと言う意見もある。そこで、今までの国際貢献の自己評価を出そうというのだが、ただ、わざわざ国際貢献を強調しなくても、世界の国は戦後日本が行ってきた国際貢献は、戦争をしない国として高く評価されているのと同じく、それはすでに高く評価され世界で認められています。
自虐的ではいけないというが、世界の国々のなかの歴史をみると、征服し併合した国と、征服されたり併合された国の間には、主従関係の中で権力を持つ人々と持たざる人々の間で、それに抗する激しい対立があるのは何処でも明らかなもので、そのことは現代の国々の統治の状況を見ても明らかです。
第一次世界大戦以前までは、帝国主義は国際てきにも正当な権利として先進国で認められていたが、その後世界の情勢は変わり、日本が太平洋戦争を起したころは、帝国主義や侵略行為は否定されてきています。そのことからして、過去の戦争での過ちを認め反省することは、自虐的とは言えず新たなこれからの日本の進む方向を正当化するもと思う。

もう一つ思うに、日本の国際貢献を強調するのは、自民の憲法草案の第二次案の前文に次のようにあるからではないかと思う。「前略・・・ 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。・・・後略」
となると、すでに憲法改正を視野に入れた70年談話を発表するつもりなのだろう。
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歳々年々 人同じからず

年年歳歳花相似
歳歳年年人不同

 唐代の詩人、劉希夷の[代悲白頭翁](白頭を悲しむ翁に代て)にある、一句です。

年々歳々 花相似たり
歳々年々 人同じからず

来る年も来る年も、花は変わらぬ姿で咲く
年ごとに、それを見ている人間は、移り変わる

日に日に暖かくなり、庭仕事もはかどるようになりました。日々草花は成長し、小さな庭も草引きを放って於くとすぐに繁ってしまいます。
しかし、私の頭の方は年々髪の毛が少なくなってしまいました。
そんな日々のなか、数日雨の日が続き、晴耕雨読と漢詩の本を紐解いていると、この「代悲白頭翁」が目にとまりました。
自分の人生も明らかに、折り返し点を遥かに超えているので、残りの人生を無駄なく有意義に過ごしたいと思っていますが。今までのいい加減な人生がためにその輪廻かしらないが、心配事やこれからもままならないことがありつづけそうです。
しかし、草花は毎年だいたい同じころに咲き月日が流れる。自分の人生は去年のときより、今年の方が再来年の方がよい年になるように、勤めて励んでいきたいと思うこのごろです。

詩の全文は、次のように書かれています。

代悲白頭翁 劉希夷

洛陽城東桃李花
飛來飛去落誰家
洛陽女兒惜顏色
行逢落花長歎息
今年花落顏色改
明年花開復誰在
已見松柏摧爲薪
更聞桑田變成海

古人無復洛城東
今人還對落花風
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同
寄言全盛紅顏子
應憐半死白頭翁
此翁白頭眞可憐
伊昔紅顏美少年

公子王孫芳樹下
清歌妙舞落花前
光祿池台開錦繍
将軍楼閣画神仙
一朝臥病無相識
三春行楽在誰辺
宛転蛾眉能幾時
須臾鶴髪乱如糸
但看古来歌舞地
惟有黄昏鳥雀悲


白頭を悲しむ翁に代る 劉希夷

洛陽城東 桃李の花
飛び来たり飛び去たって誰が家にか落つ
洛陽の女兒顏色を惜しみ
行くゆく落花に逢いて長歎息す
今年花落ちて顏色改まり
明年花開いて復た誰か在る
已に見る松柏の摧かれて薪と爲るを
更に聞く桑田の変じて海と成るを

古人また洛城の東に無く
今人還た対す落花の風
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
言を寄す全盛の紅顔子
応に憐れむべし半死の白頭翁
此翁白頭真に憐れむべし
伊れ昔 紅顔の美少年

公子王孫芳樹の下
清歌妙舞す 落花の前
光禄の池台錦繍を開き
将軍の楼閣 神仙を画く
一朝 病に臥して相識無く
三春の行楽 誰が辺りにか在る
宛転蛾眉能く幾時ぞ
須臾にして鶴髪乱れて糸の如し
但だ看る古来歌舞の地
惟黄昏鳥雀の悲しむ有るのみ

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マハトマ・ガンジーの言葉

マハトマ・ガンジーの言葉

ガンジーは、非暴力・非服従闘争で独立運動を進め、インド独立の父と呼ばれています。

「あなたがすることのほとんどは 無意味であるが
 それでもしなくてはならない そうしたことをするのは
 世界を変えるためではなく 世界によって自分が 変えられないようにするためである」


第一次の統一地方選挙の投票もまじかです。先の衆議院選挙は選挙戦の争点がないのに、議会が解散されてのもので、投票所に行かず棄権してた人が多くいました。
それにより、国の政治に無関心な人が多くなり、押しなべて世の中の雰囲気が一つの方向の押し流されているようです。
世の中の流れがどのような方向に流れようとも、自分もそれに押し流されないようにしたいです。ましてや自分自身の真意が分らなくなり、その世の中の方向を自らが推進するよう人にはなりたくないです。自分の意見を持ち他人の意見も聞き入れ、その違いを互に認め合い考え合って、いくことが大切なことだと言えるでしょう。
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食品の機能性表示

4月1日から食品表示に対する規制が大きく緩和されました。
今まで、特定保健用食品(トクホ)がありましたが、食品に機能性表示が認められました。
もともと、食べ物はそれを食べる人の命をつなぐものです。も少し具体的に言うと、あらゆる食べ物は、健康に身体を維持しできるものです。それには、特定の食べ物だけではなく、それらをバランスよく食べることが前提です。
トクホもそうだが、今回の食品に対しその食品が、栄養としてどのような機能があるかを表示してよいということが解禁されました。
今回導入される機能性表示制度は、食品メーカーや販売業者などが自らの責任において、食品の機能性を科学的にその根拠を示せるなら、○○は「□□に効く」「△△を和らげる」などの表示ができ、その期待される効果を食品のパッケージなどに表示することができるようになります。トクホでは必要とされる独自の臨床試験を行い証明しないといけなかったです。しかし、機能性表示は、学術誌などで発表された第三者の論文を転用することができるようです。
また、この制度は認可制ではなく、届け制で食品メーカーや販売業者などが自らの責任において表示できるものです。つまり政府は科学的根拠の有効性については責任を持たないということとも言える。

フードファディズム(food faddism)と言う言葉があります、フード(food)とは、食品のことです。ファディズムは(faddism)、fadは気まぐれという意味、ismがつくことによいり、一時的な流行を追いかける、流行かぶれという意味になるでしょう。

今の日本の商品事情をみると、健康食品やサプリメントなどのテレビ広告などが、毎時間のように流れています。そしてスーパーなどの棚をみると、トクホの食品やサプリメントや健康食品と言われるものが、所狭しとずらりと並んでいます。テレビや雑誌などで毎日それらの広告が放送されています。しかし、それにりそれらの食品が健康によいと過大に評価したり過信して、多くの人がそれらを購入しています。

この機能性表示が認可制でなく、各メーカが独自に届け出ることにより可能にので、この制度が過剰になるおそれがあると言いるだろう。

・食品を食べたり、飲んだりすることで、健康問題が、解消するようなイメージを作りブームをつくる。
・食品や食品に含まれる特定成分の"薬効"を強調。
・食品を単純に「良い」と「悪い」のに分け、良いものを買うように消費者をあおる。
このようなことは、今でも行われています、それが過剰になるおそれがあり、この機能表示制度は本当に消費者のとってよい制度だろうか。消費者は食品メーカの惑わしに惑わされず自分で考え選んでいく目と力をつけて行かないといけなくなってきています。

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規制緩和

自由な経済活動を妨げているとして、企業活動の規制緩和が求められ、今まであった規制が緩和されたり撤廃されようとしている。

しかし、その規制がなぜあるかをます問うて、必要性があるかないかを吟味しなければならない。
雇用者が労働者を雇うときに、その労働時間などの条件や解雇の禁止などがつけられているのは、労働者の生活権や基本的人権を守るためです。
また、食品などにも安全表示義務などの規制があるのも、消費者が安全な食品を安心して食べられるようにと、長年かけて考え出されたものです。
それが、企業からの要望などで、今まで見送られてきた規制が次々と緩和されていっています。

今までの自民党政権は、企業活動を円滑のいくようにいろいろな、政策を考えてきまいしたが、そのなかでも市民生活が健康で文化的で豊かな生活を送ることの重要性を認識し、その腕で様々な政策が打ち出されていました。

しかし、今の政権は大企業が潤えばそれは、いずれは次第に下にまで波及するとして、市民の生活権より大企業の企業活動を優先した政策が行われています。そして、一度たてた政策の案は結論ありきで進められ、上から目線で議論され押し進められています。それを、決断力があるとか実行力があると吹聴しています。しかし、それは本当にそのリーだに能力があるから思うと、どうも私にはそれが感じられないです。

只なぜ今の政権はここまで市民より大企業を優遇するのか、今企業はどんどん寡占化しています。小売業などはイオンなどの数社が独占してしまっています。それにより昔からあった街の豆腐屋さんなどが無くなってしまいました。確かに町の豆腐屋さんの豆腐は、大手スーパーの豆腐に比べると高いです。しかし、栄養価やどちらが美味しいかというと、手手作りの町の豆腐屋さんの方が上です。しかし、気がつくと町から豆腐屋さんが無くなってしまています。そして、私が子供ころ知っている豆腐の本当の味を忘れてしまっています。
また、豆腐だけでなく、野菜や鶏肉や豚肉なども私が子供ころと比べると、野菜の味は薄くなり肉は水っぽくなっていると言われています。
これらは、企業が大きくなり製造管理が行き届かなくなったからではなく、利潤追求が追い求められることにあると言えるでしょう。

ここで企業形態して個人経営や株式会社でも同族企業と、上場している株式会社とを比べると、個人経営の経営者は儲けも追求しますが、それより自分がつくる製品たとえば豆腐が他の店より美味しく栄誉かが高いものを造ることを考えます。それが大手の小売り企業の豆腐なら、製造コストを下げ利潤追求(株主の配当のため)のために水っぽい豆腐を造ることになります。

今の政権は、いろいろ規制緩和をするというが、大企業が企業活動をしやすい視点に重きが置かれていようです。
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この先が 華やかという 菜種梅雨

この先が 華やかという 菜種梅雨
       見舘 定子

このところ、ぐずついた天気が続きます。
菜種の花の季節も少しすぎましたが、菜種梅雨といいたいほど、天気がすっきりしません。そのぶん、庭の手入れが遅れてしましますが、この雨により春爛漫の花が咲くことが出来るのでしょう。

今日も読書に専念したいと思います。


先週の日曜日は、二十四節季の【清明】で、天地に清く明るい空気が満ちる時期の意。また、七十二候の【玄鳥至】で、ツバメが来る頃とされています。それら一週間たった今も、まだ肌寒いためもあるのか、私の住んでいる所ではまだ、ツバメはみかけていないです。
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ドイツのあるジャーナリストの日本論

ドイツのニュース番組、tagesschauのウェブ記事が話題になっています。
http://www.tagesschau.de/ausland/japan-zensur-101.html

私はドイツ語がわからないので、どのようなことが書かれているかと興味っを持っていたました。

すると、gooのsehensuchtさんのブログに、日本語に訳した記事が載っていました。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/81b15040aea892f2e23f814cc441da0e

これを読んでいると、日本のメディアは、すでにプラウダかイズベスチャーか新華社いや、北朝鮮の労働新聞のように変質してきているように感じてしまう。
そのうち大本営が復活するのだろうか。
そのようなことを考えると、学生のもっと英語を勉強し第二外国語ももっと勉強していたらと悔いている。日本の真実や世界の情勢をしるには、今はインターネットがあるので、英語やその国の言語で海外の国際情勢がどうなっているのか、また、海外の国はどのように日本を見ているのかを知ることができます。

少なくとも、海外の通信社や新聞社や放送局の日本語版は目を通して、文盲の日本人にならないようにしたいとおもう。

また、内田春樹氏の内田春樹研究室のWebページにも、日本語訳が紹介されていました。

だけど、外国の報道が正しいかと言えば、決してそんなことはないです。よく知られた、旧ソ連当時のジョークに次のようなものがあります。
プラウダ(ソ連共産党機関誌)にプラウダなし。
イズベスチア(ソ連政府機関紙)にイズベスチアなし。
・プラウダ(意味:真実)・イズベスチア(意味:報道)

ようは、そのような見方考え方があることをしり、一つの報道だけを見て、それを解釈するのは偏った考えに押し流されてしまうことを知っておきたいです。
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■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

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記事へのコメント
  • 安倍内閣改造
    アジシオ次郎 (08/05)
    こんにちは。

    お友達内閣と揶揄された反省から、今回は異なる派閥からすすんで入れた改造内閣、バランスいいとはいうものの、女性閣僚が2人だけというのは男性優位色が
  • 見ざる聞かざる言わざる
    竹林泉水 (07/30)
    いつもコメントありがとうございます。
    三猿の教えは、子どもより大人の方が三猿について考えないといけないでしょうね。

    一つのことしか知らない大人になるのは、人それ
  • 見ざる聞かざる言わざる
    アジシオ次郎 (07/26)
    こんにちは。

    周りをよく見る・すすんで自分の意見を言う・人の話を聞く。当たり前の常識だが、子供に説くのも大事だが大人も改めてそれを認識してそれに基づく正しい行
  • アベ政治はクーデター
    竹林泉水 (07/19)
    政権を握っているのでクーデタだと言えるのでは

    しかし、安倍晋三の頭の中の辞書には、民主主義の言葉はあるが、政治家としての誠実さをなかなか感じることができないので
  • アベ政治はクーデター
    雲と風 (07/18)
    勉強になりましたが、「安倍政権はクーデター」でしょうか? 権力と威嚇によるテロリズムだと思います。内閣府の中の一派が壊憲と日本の民主主義制度の堕落無力化を共謀し
  • 教育福祉などへの株式参入は
    竹林泉水 (07/12)
    なんでも自由競争になれば、サービスの質が向上すると考えるのは間違いで、鉄道などで見ると都市部はサービスが向上するが、過疎部では反対で最悪の場合は撤退になります。
  • 教育福祉などへの株式参入は
    アジシオ次郎 (07/10)
    おはようございます。

    教育や福祉に株式参入することは、教育や福祉をビジネスに利用しかねないし、アメリカ式の市場主義経済に基づく価値観を正当化しかねないです。た
  • 食べることは殺生をすること
    竹林泉水 (07/06)
    日本人は頂きます・ご馳走様と日本人なら誰でもいいますが、外国の方はどうなのでしょうか。キリスト教のクリスチャンなら食前食後の祈りがあります。
    私は中高とミッショ
  • 食べることは殺生をすること
    アジシオ次郎 (07/05)
    こんにちは。

    人間は生きる為に他の生物の命を奪わなければいけない。と言う「原罪」を背負っている以上、食べると言うことはそうなのかも知れないです。動物の命を奪い
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