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呼吸法の危険性

呼吸法の危険性

白隠禅師は、若いとき誤った修行のしすぎで禅病にかかったと「夜船閑話」に書いている。そのことは、ブログで何回か書いたことがある。
白隠禅師の症状はどんなものだったかが、「夜船閑話」には、次のように書かれている。「心火逆上し 肺金焦枯して 双脚氷雪の底に浸すが如し 両耳渓声の間を行くが如し 肝胆常に怯弱にして 挙措恐怖多く 心神毛困倦し 寐寤種々の境界を見る 両腋常に汗を生じ 両眼常に涙を帯ぶ。 此において遍く明師に投じ 広く名医を探ると云へども 百薬寸功なし。」
意訳
心火逆上して、動悸がして、頭痛がして、胸騒ぎがして、息切れがし、手足は氷のようにつめたく、常に耳鳴りがして、集中心がなくなり、なにもする気が起きなくなり、悪い夢をみて眠れないで、常に腋の下は汗をかき、目やにがだらだらでる。このようになったので、名医を訪ねたり、あらゆる薬石を使えども、いっこうに効果がない。


白隠禅師の禅病は、このように医師に見てもらってもお手上げの状態になっています。白隠禅師がこのようになったのは、修行の仕方が悪かったからと言うより。初期の段階での修行のしかたの誤りが、重症化してしまったのです。白隠禅師は「夜船閑話」この前に次のようなことを書いています。

「勇猛の信々を憤発し 不退の道情を激起し 精錬刻苦する者 既に両三霜 乍ち一夜忽然として落節す 従前多少の疑惑 根に和して氷融し 曠劫生死の業根 底に徹して おう滅す 自ら謂へらく、道 人を去る事 寔に遠からず 古人二三十年 是れ何の捏怪ぞと 怡悦蹈舞を忘るゝ者数月 向後日用を廻顧するに、動静の二境全く調和せず、去就の両辺総に脱洒ならず。自ら謂へらく、猛く精彩を著け、重ねて一回捨命し去らむと、越て牙関を咬定し、双眼睛を瞠開し、寝食ともに廃せんとす」

簡単に現代訳にすると。
奮起して修行に励んでいること、2ー3年すると、突然一までの迷いが氷が融けるようになくなた。人が言うのに悟るのに一生かかると言うので足は舞い手は舞う喜びだった。悟ってから数ヶ月たって顧みてみると、坐禅の動静が合わないところがある。そこでさらなる悟りを高めるため、寝食を断ってでも修行に取り組んだ。

ここで注目したいのは、白隠禅師は一度は坐禅の修行をして悟りを開いたのですが、日々の生活を点検してみると、まだまだ足りないところがあるので、さらに厳しい修行に取り組んだとることです。それにより心火逆上するような、重度の禅病に患ってしまったことです。

前置きがながくなったが、いま様々な呼吸法の本が書店をにぎわしています。それだけ呼吸法がブームになっているのでしょう。私も、このブログで、「天台小止観」について書いているとき。朝の散歩のことを書くときに、呼吸のことについて多く述べています。
しかし、白隠禅師だけが禅病を患ったのではないです、比較的一般によく起こり得る病とされ、呼吸法などをするときは適切な指導者の管理の下ですることが大切です。

呼吸を深くすると、それだけ酸素を多く身体の中に取り込むことになります。その結果活性酸素が多くなります。活性酸素と言えば、老化の原因だとしてよく言われません。しかし、体内にある病原菌などを殺すために、活性酸素は活躍します。何でもそうですが一概に活性酸素を悪者にすることは間違いです。酸素を取り入れようと過呼吸になるような度を越した呼吸法は、体内の活性酸素が過剰になり危険です。体内に過剰な酸素が取り込まれると、強直性の全身痙攣を起こしたりする事が知られています。
白隠禅師は若いとき普段体験したことがない、幻覚などを感覚しそれを悟りを得たと勘違いし、さらに厳しい修習に励んだことに問題があったのです。
呼吸法などをして単なる悪い副作用を、それが修習の成果だと勘違いしてしまうことが一番恐ろしいことです。

これらの悪い副作用にがでたとき、その対処法として書かれている本をみると、どの本も「あせらず」「ゆっくりと」「ゆったりと」や気がちるなら「環境をかえる」「無理をせずあらためてする」また、「目標を高くしすぎない」などと書かれている。

また、29日に書いた自律訓練法では、7種類の言語公式したあと、「消去動作」をすることが定められている。
私が、太極拳教室で練習のあと必ずクールダウンのたいそうをします。他の運動でも準備体操をして、その運動に入り、最後に整理体操をします。どれもこの終わり方終熄の仕方が大切なのでしょう。
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対話を積み重ねる難しさと重要さ

多様な対話を積み重ねること、意見や見解が違っても協動する行いは大切なことです。
もしそれがなくなれば、対等な関係はなくなり相手を拒絶することにもつながり、そこには支配従属関係になりその結果、差別や区別が生まれ偏見に発展しいきます。
そして、このことが続き積もると、暴力へと発展していきかす。その暴力は連鎖していき、お互いへの憎しみと発展していくでしょう。

今の、第二次安部政権は重要な法案を次々と成立されていきました。それは成果とし評価されるべきものです。しかしその手法を振り返ると、ただ手放しで良いと評価できないところがあります。
それは、国民や他の人の話しを聞き入れず、審議を尽くさずに強行採決したり。本来少なくとも国会の同意をえるべきと思われる憲法解釈の変更をし、集団的自衛権を容認する事を閣議決定したりしました。

このような事を国政でしていくことは、外交面でも同じ様な事をしないとも限らないかもしれません。そして、外交では話しを聞き入れず、相手に同意を迫るのなら最後には暴力しかないでしょう。外交の暴力とは戦争の道を選ぶということです。

しかし歴史を振り返ってみると、平和を保ち実現させるのは、暴力を持ってする他ないのでしょうか。今まで独裁政権と言われる国が安定していたが、独裁政権が倒れることによりその国は混乱に陥っているところが多いです。過去の歴史もそれの繰り返しです。織田信長が唱えた「天下布武」と言う考えには一理あるのでしょうか。

そのことを考えると安部首相の言う「積極的平和主義」という暴力を持って平和を維持するというのは正しいのでしょうか。

私たちは今こそ平和とはどのようなものか、それをいかにしてし実現させれば良いかを、考えて行かなくてはいけないようです。
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天台小止観を読んで 6-2-1-1

天台小止観 6-2-1-1
天台小止観 正修行を読むにあたって、止観を修習するのに、日常生活のなかの、すべてから四威儀すなわち、縁に歴り境に対して修習する行住坐臥から学ぶべきでるのであるが、その中でも坐禅が最良であると述べられている。しかし坐禅は一定の環境や時間を作らないと行けないので、今まで、第六章 正修の行の後段に書かれているところから読んできたが、それを読み終えたので、始めのところに書かれている坐禅についてこれから読んでいこうと思う。

坐禅について止観を説明するには、五つのことが重要だと書かれている。
一つは、坐禅をするはじめに乱れがちな心をうち破らうとする方法。
二には、心が沈んだり浮いたりする弊害を正そうとする方法。
三は、それぞれにあった止観を修する方法。
四は、禅定のなかの微細な心についての誤りを治そうとする方法。
五は、禅定と智慧とを均斎ならしめるたの方法。

第一の坐禅をするはじめに乱れがちな心をうち破らうとする方法止観をどのようにすべきか。
どのようなことでも、初めてするときは、緊張してしまうものです。そしてその緊張はあせりになったりすると、どうしても心があらく乱れてしまうことがある。そのようなときは、「止を修してこれを除くことにを試みる。しかし、それでもダメなときは、観を修してみる」。それが止観を修習する方法と書かれているがこれはどのようなことだろう。

止には三種があるがその一つは、

縁を繋ぎとめて離れてしまわないように、鼻隔・臍間等心を繋ぎとめ散ってしまなようにること。
坐禅をしていても、集中しようと思っていても、いつしかいろいろなことが思い浮かんでしまい、そのことをつい考えてしまう。だからそのようにならないように、猿を鎖でつなぐように鎖でつなげるように、人の心も枷や箍をはめないといけない。

しかし、心がうごいてきたら、それをおさえて馳けださないよにするのが二だと書かれている。
それには、10月28日に書いた、ニ 日常生活の中で止観を修行する方法の、2 境(色・声・香・味・触)のことと同じことが、端的な言葉でのべられている。
「この五根は 心をその主となす この故に汝等 まさによく心を制すべし」と。
眼・耳・鼻・舌・身は、迷いを起こさせる物が入ってくるところです。しかし、その迷いの主体は心であるから、自分の心が駆け出さないように、ちょうどよい程度に調整できないといけない。ちょうど調教師が馬を調馬するように自分の心を制御すること。
自分の揺れ動く心をコントロールできるようになれば、次の段階で五根が色・声・香・味・触にとらわれない様にすることで、それができればそれを止とと言う。

天台小止観に次のように書かれている。
経のなかに説けるがごとし。
「一切の諸法のなか、因縁は空にして主なし、心を息して本源に達す、故に号して沙門となす」

直接原因となる因と、間接原因である縁は実体のないもので、心を迷いなく安らかにゆったりさせることで、初めて物事の本源にたどりつくことができる。それの境地にはいると初めて修行者と呼ぶことができる。

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「日中韓 棟梁の技と心」展

竹中大工道具館

以前は県庁の近くにあったが、新神戸駅の近くにリニューアルして、展示内容も大変充実したものになっています。

今回、特別展が東京・神戸・名古屋で、日中韓の棟梁の仕事を紹介する巡回展覧会が、開館30周年を記念して、「日中韓 棟梁の技と心」展が催されています。

東アジアを代表する建築である、中国の紫禁城、韓国の景福宮、日本の薬師寺の棟梁たちが脈々と受け継いできた技と精神を紹介していものです。

わたしは、ちょうど竹中大工道具館が開館した30年ほど前に、法隆寺の棟梁である西岡常一さんが、薬師寺西棟を再建されそれについての、講演を聞いたことがりまた。また、そのことにつて書かれた「木に学べ 法隆寺・薬師寺の美」の本が販売されていたので購入して読みました。その中には「道具を遣うこころ」「宮大工の心構えと口伝」などいまも心に焼き付いているものがあります。

そのようなことなで、竹中大工道具館に行ってきました。

竹中大工道具館の建物も立派になり、展示内容も充実していました。日本の大工道具や建物の紹介だけでなく、西洋の大工道具や木組みなども紹介されています。
工務店などの人だけでなく、一般の人も楽しめる内容だと思います。

  竹中大工道具館の URLhttp://www.dougukan.jp/ 

わたしが感想を書くより、Webページを見た方がよいと思うので、常設展のページURLを書いてリンクしておきます。
  常設展のページ http://www.dougukan.jp/exhibition


    竹中01
    竹中大工道具館常設展図録

    竹中02
    図録の一頁 西岡常一が「図面を引く」


    日中韓01
    日中韓 棟梁の技と心図録


    日中韓02
     図録の一頁「中国の宮殿設計の技」

    日中韓斑鳩
「宮大工の口伝」頁 右頁は、西岡常一が書いた、鵤寺工口伝の掛け軸が載っていました。


最後に西岡常一が伝えた、法隆寺の宮大工の口伝を書いて置こうとおもう。
この口伝、宮大工だけでなく私たちの日常生活や仕事などにおいてもい、共通していえることだと思う。

一、神仏を崇めずして伽藍社頭を口にすべからず
一、伽藍の造営には四神相応に地を撰べ
一、堂塔建立の用材は木を買わず山を買え
一、木は生長の方位のまま使え(東西南北はその方位のままに)
一、堂塔の木組みは寸法であらず木の癖で組
一、木の癖組は工人たちの心組み
一、工人等の心組みは匠長が工人等への思いやり
一、百工あらば百念あり一つに統ぶるが匠長が器量なり
一、百輪一つに止めるを正とや云う也
一、一つに止める器量なきば謹み惧れて匠長の座を去れ
一、諸諸の技法は一日にして成らず祖神達の徳恵也、祖神忘るべからず

「木の癖で組め」人を使うときもその個性や才能を見抜きそれを生かさすことが大切です。
「百工あらば百念あり一つに統ぶる」いろいろな意見があってその組織は外部からの物事に対して対応できるものです。
「一つに止める器量なきは匠長の座を去れ」リーダーとして大切なことですね、組織をまとめられないリーダー組織は分解してしまいます。

組織のマネージメントとして重要なことだと思います。

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各政党の公約

12月14日に投開票される衆議院選の、各党の選挙公約(マニフェスト)はどんなものだろう。これらをしっかりと見て投票所に行きたいものです。

社民党以外はすべてPDFファウルで開きます。
■自民党
http://jimin.ncss.nifty.com/2014/political_promise/sen_shu47_promise.pdf
・要約版
http://jimin.ncss.nifty.com/2014/political_promise/sen_shu47_summary.pdf

■民主党
http://www.dpj.or.jp/global/downloads/manifesto20141202.pdf
・子ども・子育てマニフェスト
http://www.dpj.or.jp/global/downloads/manifesto2014_child-rearing.pdf
・民主党政策集2014
http://www.dpj.or.jp/global/downloads/policies2014.pdf

■維新の党
https://ishinnotoh.jp/election/shugiin/201412/pdf/manifest.pdf

■公明党
https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2014/manifesto/manifesto2014.pdf
・子ども・子育てマニフェスト
http://www.komeito.com/kodomomanifesto2014/wp-content/uploads/2014/11/kodomoM2014_print.pdf

■次世代の党
http://www.jisedai.jp/download/pdf/jisedai_manifest.pdf

■共産党
http://www.jcp.or.jp/web_policy/data/201411_sousenkkyo-seisaku.pdf
・ダイジェスト
http://www.jcp.or.jp/web_policy/data/201411_sousenkyo-seisaku-dj.pdf

■生活の党
http://www.seikatsu1.jp/wp-content/uploads/0c4778a35f0cfe0a34fd3085e210a5c4.pdf

■社民党
3日時点でPDFが公開されていないのか見つけられなかった。Webページで見られる。
http://www5.sdp.or.jp/index.html
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2014/commitment.htm

■新党改革
http://shintokaikaku.jp/web/wp-content/uploads/2014/12/yakusoku1202.pdf
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テーマ : 衆議院解散・総選挙
ジャンル : 政治・経済

オセロを使ったクイズを一

オセロを使ったクイズを一つ

下の写真のように40個のオセロを、縦×横 5×8に並べます。

    IMG_2685.jpg


ちょうどオセロの半分の面の縦4マスにオセロ5個、横6マス目の黒点のある線の上に8個を並べることができます。
それでは、同じ面積にオセロを一つ足して41個を、ぎっしりと並べることができるでしょうか。

正解は続きを見るに紹介しておきます。

これは結晶学の問題ですが、身近な所でも見ることだできます。
ヒントとして、昆虫などもこの原理を知っているのか、知らないが自然になってしまうのか、この原理で巣をつくるものがいます。


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選挙公約と憲法

自民党などに憲法を変えようとする意見がある。では変えるべき理由はなにか、それは太平洋戦争の敗戦下で連合軍の占領下で作られた押しつけ憲法としている。
では、その押しつけ憲法のどこが問題なのか、そして自民党はどうあるべきとしているのかを現行の「日本国憲法」と「自民党草案」を所々比べてみる。

日本国憲法の何が問題なのか、9条の戦争放棄がよく取り上げられるが、9条だけが課題ではない。自民党の憲法草案を見ると、それより重大なことが書かれ、自民党の草案に置き換わると、これからの日本国民の生活が大きく変わる事が書かれています。
日本の敗戦後「大日本帝国憲法」から「日本国憲法」に変わり、日本人の生活は大きく変わりました。一つは、臣民から国民になったことです。臣民とは君主に仕える民と言うことで、国民は天皇・国の僕と言うことになります。このことにより、太平洋戦争では多くの国民が兵隊として戦地にかり出され玉砕し、沖縄では本土の楯となり多くの人が犠牲なりました。
国民とは一国の人民のことで人民とは、その国を構成している一人一人人格を持った人々のことです。
ですから、日本国憲法の第13条には、「すべて国民は、個人として尊重される。」とあるのです。民主主義国家としての宣言でもあるといえる。

また、戦前は選挙権は成人の日本国民全員にはなく、男子のみで高額納税者にしか選挙権がなかった。大正時代に納税条件は撤廃されたが、女性には選挙権が無かったです。。
日本の選挙人の推移は次のようになっています。
1889年(明治22年)満25歳以上の男性で直接国税15円以上
1900年(明治33年)納税条件が10円以上
1919年(大正8年)納税条件が3円以上
1925年(大正14年)納税条件撤廃。満25歳以上の男性全員
1945年(昭和20年)満20歳以上の男女に選挙権付与

他にも細かく見比べていくと、今の現行憲法がいかに、人権を重視し民主主義を重視したものかわかります。

それでは、自民党の草案はどうかと、日本国憲法と見比べてみる。私は法律の専門家でなにので間違っているかもしれないが、私の解釈で読み比べてみる。

まずは前文に、日本国憲法では、国民に主権があり、議会制の間接民主主義制度であることが明記されている。
しかし、自民党憲法草案では、天皇を戴いただく国家であり、国民主権の国としつつも、第一条では、天皇を元首と位置づけています。


◇日本国憲法
第11条国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
◆自民党憲法草案
第十一条 国民は、全ての基本的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である。

「妨げられない」法律用語では、「・・・・あってはならない」という意味になる。すなわち生まれつき持っている権利を妨げてはならない。
自民党の草案では、それを単に「有する」で持っているとなっているだけです。
そして、日本国憲法では、それを「与える」と言うことは国としてそれを保証すると言うことです。


◇日本国憲法
第12条この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
◆自民党憲法草案
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。

国民に与えられた権利をむやみに使ってはならないといい、そして現行憲法では「公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」となっているところが、「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。」この「責任を負ふ」というのは、不断の努力がなければ乱用してしまうだけになるのでそれを戒めている。
自民党草案では、「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、」と、小学生にでも諭すように説き、「常に公益及び公の秩序に反してはならない。」公共の福祉より公益と秩序に反してはならないとなっています。
この言葉の違いは、国民は自覚と責任を持たないとというよりも、国民は国家の下にありその利益につくさないといけないともうけとめられます。

「努力によつて、これを保持しなければならない。」と「努力により、保持されなければならない。」この二つの違いにも大きな違いがあると思う。
私自身国語について詳しくないので間違っているかもしれないが、前者の日本国憲法のほうが、国民に強くその基本的人権を守る努力をする責任がありそれが務めだと、言っているように感じる。自民党憲法草案では、守っていかなくてはならない程度のように感じる。


◇日本国憲法
第13条すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
◆自民党憲法草案
第十三条 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。

ここで大きく違うのは、現行憲法では「個人」としてあるのが「人」になっていること。
「個人」とは、公的な立場を離れたひとりの人間と言うことです。それぞれ一人一人の人権が尊重されないといけないといっています。「人」となると単に人間としてとも解釈できます。そこには社会的弱者に対する思いやりや、それぞれの個人の個性や特性の尊重よりも、公益性が重視され軽ろんざれるとも限らない。


◇日本国憲法
第14条すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
◆自民党憲法草案
第十四条 全て国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、障害の有無、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

◇日本国憲法
第20条信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
◆自民党憲法草案
第二十条 信教の自由は、保障する。国は、いかなる宗教団体に対しても、特権を与えてはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。

一項で「何人に対してもこれを保障する」が、ただ「保障する」になり、何人がなくなっている。「何人(なにびと)」とは、どの様な人でもということです。主語がなくなっています。
「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」が「いかなる宗教団体に対しても、特権を与えてはならない」になっている。
宗教団体が政治的な事をしてはいけないと書かれているのが、国が特権を与えるのを禁じているが、宗教団体が行ってはならないとは明記していない。

自民党草案では国、地方公共団体の宗教活動を禁止したうえで、「ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。」となっている。このことは、靖国神社への参拝や玉串料を可能にする事を言っているのであろう。
首相や国会議員の靖国神社への参拝は、現行憲法では明らかに、この宗教の自由の20条と憲法を守る99条の国務大臣の憲法尊重擁護の義務に反し明らかに憲法違反なので、それを可能にするものでしょう。


◇日本国憲法
第99条天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ
◆自民党憲法草案
第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。

日本国憲法では国民の憲法への尊重擁護の義務は負うていないが、自民党草案で国民に尊重しなくてはいけないと強いています。
このことは、国民に憲法に対して異を唱えるな暗に言っているようなもので、国務大臣などが憲法を尊ぶのではなく擁護するようにいっている。このことは、憲法に対して発展的にかばい守ることは認めるということでしょうか。
それなら、憲法9条の解釈をねじ曲げて、集団的自衛権の行使可能にするならこの条項は如何様にも解釈でき、その時々の都合の良いように憲法を変えることもできるようになるのだろうか。



憲法を変えるに当たって、全条項を一括して変える考えと、一つ一つ変える考えがあるがどちらが良いかは意見が分かれるところだろう。一ついえる事は一括して変えるとすると、それだけの審議を丁寧に尽くせるのかが疑問である。一つ一つ変えるなら丁寧に審議できるはずですが、時間がかかることは確かです。しかしここで一番心配なのは、秘密保護法のように審議をつくさずに強硬に採決してしまう事が有ってはならないと思います。
今回の選挙では、景気や集団的自衛権や秘密保護法や釈迦保障の問題などに注目があつまっていますが、日本の根幹を左右することですから、各政党も憲法についてどの様に考えているのか明確に表明してもらいたいものです。
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テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

天台小止観を読んで 6-2-2

天台小止観 正修行

この章の始めの、坐禅をするのに気が散ってはだめで、坐禅から心が放れないようにしないこととのべられていた。その次に坐禅の仕方にはいるのだが、ここでは「行者が初めて坐禅を学び、十万三世の仏法を修せんと欲せば、まさに重誓願を発し、衆生を度脱し、無上道を求むべし。」とかいてあることから、修行僧に対して述べてあるといえる。
それでは、修行僧の心構えとはどの様にあるべきなのか。その坐禅に取り組む心構えは、坐禅をするという揺るぎない心とを鋼鉄のように固く持たないといない。精進勇猛にして身命を惜しまなく仏法を学ぼうと、心を正しくして真実の相を深く考える気持ちを持たないといけない。
この心構えは、一日中を修行の場とする僧はむろんだが、坐禅に取り組もうとする人にもいえることだろう。

十地経に書いてある一節が紹介されている、「衆生が生死をくり返す、三つの迷いの世界である欲界・色界・無色界というものは、別の法無しといわれ ただこれ一心の作ることがたいせつだ」。

この一文、よく分からないのだが、読んでいて白隠禅師の「座禅和讃」が頭に浮かんだ。
衆生本来仏にて 水と氷の如くなり
水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
衆生近きを知らずして 遠くを求るはかなさよ
譬へば水の中に居て 渇と叫ぶ如くなり

人は、悟りにつても欲についてもおなじで、なかなか足を知ることができないもので。本当は今あることで十分なのであろう。
心の迷いをいなすことができれば、なにに対してもかわらない、真理を自分のものにすることができるということだろうか。

続けて経の一文が紹介されている。
「心にあって心をしらず 心は心を見ず 心に想を起さばすなわち癡なり 無想はすなわち泥〈サンスイ亘〉」
と。

さらに「座禅和讃」に次のように書かれている。
譬へば水の中に居て 渇と叫ぶ如くなり
長者の家に子となりて 貧里に迷うにことならず
六種輪廻の因縁 己れが愚癡の暗路なり
暗路にやみふみそへて 早晩か其の苦を遁べき
其れ摩訶衍の禅定は 称嘆するに餘あり

十地経に書いてあるように、三界すなわち欲界・色界・無色界というものは、きりがないので足を知らなければならないということであろう。
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われわれはどこへ行くのか

これから私たち生きている国はどこに行くのだろうか。

戦後体制からの脱却と言うが、脱却したらどのような世界が待っているのか、それが示されていない。

戦後70年になる、戦後今までになく危うい方向に向き、人々もそれに拍手を送っている。妖怪の孫のもと深く考えないで走狗する人が蔓延ってきている。
なにか、今は亡き、私の親たちの年代が、通った道に似てきているのではないだろうか。

マスコミも、歌を忘れたカナリアになってしまうようだ。
報道もその使命を忘れたのだろうか、現政権の評価のし、いま行われている政治の疑問点を問うのが、国民にたいしてのつとめではないだろうか。
公正中立というが、それに答えるのが今政治をつかさどっている責任政党の責務ではないのだろうか。
それを、選挙だから公正中立な報道をするようにわざわざ報道機関に文書を送るのはどの様な考えなのだろうか。


今の日本は次のどちらであろうか。

「人民の人民による人民ための政治」

「人民により選ばれた 政治家による 国家のための政治」


『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』は、フランスの画家ポール・ゴーギャンの絵の題名です。
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「食らう」と「身土不二」

「食らう」と「身土不二」

からだと土は一つ、生活しているその土地で育ったものをたべ、見た目や味でなく身体が欲するものを食らう。

いまの近代的な生活は、食生活を変化に富んで多種多様で豊かです。一年中いろいろな野菜や魚や肉が、いつでも食べることができます。キュリやトマトなどは夏の野菜で、大根や白菜は冬の食べののです。しかしこれらの野菜は、一年を通して八百屋さんやスーパーなどで買うことができます。また、物流通が進化して、地球の裏側の食べ物も食べられます。このことは決して悪いことでなく、むしろ逆に私たちの生活を豊かにしてくれます。また物流の発展は、食べ物を安定して供給してくれています。それにより、ヒモジい思いをすることより、肥満だと生活習慣病だと贅沢な心配をしています。

ただ、そのような贅沢さのなかでも、忘れてはならないことがあるとおもいます。
それは、その土地で育ったものを食らう、その季節の旬を食らうということです。

動物は他の生き物を食べることによいり、自分の生命を維持させていきます。そして、その生命を維持するには、栄養のバランスをとりながら、食べることは言うまでもないです。しかし最近は美味しいものばかりに、目が行ってそればかり食べてしまう。それにより糖尿病になったり、他の様々な内蔵病を患ってしまう人が多いです。お金を持って豊かな食生活を送れる人だけでなく、お金がなく日々の食事の遣り繰りが大変な人は人で、お腹に溜まりやすく満腹感が味わえる脂ら濃っい物をよくとるので、肥満に名ってしまう人もいます。

しかし、人間としていや一動物として、素朴なからだを支えるものを食べていくことが大切です。それは、植物は大地が育んだものであり、肉なども大地が育んだ植物を食べているので、野菜も肉も大地の気を食らっていることになると考えることができます。
そして、生活しているその土地その土地の野菜や動物などは、その土地の気候風土に合い、その気候風土の変化に適応し、また気候の変化にも抵抗して育まれています。
温暖な地域で育った野菜と、厳しい環境で育った野菜なら、同じ野菜でもその味に違いがあるでしょう。厳しい環境では野菜も自分自身が成長し続ける為の栄養を取り込み蓄えます。温暖な栄養豊かな土地なら、いつでも栄養があるので、わざわざ栄養を貯める必要はないです。
人間も厳しい環境にいれば、それなりの栄養をとらないといけないですから、それなりの栄養があるものを食べることが大切です。

昔はその土地その土地で、それぞれの野菜があり、それを育ててその地域で食べていました。最近は、地域特産の野菜などが手に入りにくくなってきています。あまり売れないないのや、味が好みに合わないためか、生産しても儲けにならないからでしょうが残念に感じます。


人間は大自然の摂理に従って生きることが大切だと思う。しかし、四季を通して同じ野菜があり、地球の裏側で育てられた物を食べる時代ではなかなかそのようなことを感じるのも難しくなってきているようです。
なにか生きにくくなってきたものです。

都会と田舎暮らし
都会では、スーパーなどに行って、野菜などの食べののお金を払って買ってこないと生きることができない。
田舎は、多少お金がなくても、畑で野菜などを育てていたら、生きていくことができる。自分の生活しているその土地のその時々の恵みを喰らうことができるのです。

都会ぐらしと田舎ぐらし、どちらを選ぶのがよいのでしょうか。
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日本の行く末

06年8月に自民党の幹事長の実家への放火があり、
日米防衛ガイドライン
通信傍受法
国旗国歌法
改正 住民基本台帳法
教育関連法の改正
教育基本法の改正
学校教育で道徳科の親切まちがい、新設
高校の日本史の必修化
秘密保護法
集団的自衛権行使の憲法解釈変更
労働者派遣労法の制限緩和

自民党の在京放送局への公正中立報道の文書発送
労働時間の見直し
ヘイトスピーチの激化と拡大拡散
リベラルへの攻撃の激化
野党などへの攻撃
書店に高く積まれる反中反韓書籍
書店に高く積まれる威武自賛書籍

いま国会が法案の審議に充分に時間をかけないため、その機能をはたしていない現状をみると、これからどのようになっていくのでしょう。

終戦後70年続いてきた平和国家が、これらの波に呑み込まれようとしている。これからも平和国家として形づくられる最後の砦は、国のあり方を示す憲法です。

いまこそ、日本国憲法に何が書かれているのか読んでみよう。

そして、これからの日本の方向がどちらに向かうのかをよく考えていこう。
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日本の世界遺産

現在日本で世界遺産に登録されているものが、全部で18あります。 平成26年6月現在
1 法隆寺地域の仏教建造物 奈良県生駒郡斑鳩町
2 姫路城 兵庫県姫路市本町
3 屋久島 鹿児島県熊毛郡屋久町、上屋久町
4 白神山地 青森県西津軽郡、秋田県山本郡
5 古都京都の文化財 京都市、宇治市、大津市
6 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜県白川村、富山県平村、上平村
7 原爆ドーム 広島市中区大手町
8 厳島神社 広島県佐伯郡宮島町
9 古都奈良の文化財 奈良県奈良市
10 日光の社寺 栃木県日光市
11 琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄県那覇市他
12 紀伊山地の霊場と参詣道 三重、奈良、和歌山三県
13 知床 北海道斜里町、羅臼町
14 石見銀山遺跡とその文化的景観 島根県大田市
15 小笠原諸島 東京都小笠原村
16 平泉-仏国土 浄土 を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 岩手県西磐井郡平泉町
17 富士山-信仰の対象と芸術の源泉 静岡県・山梨県
18 富岡製糸場と絹産業遺産群 群馬県
この中から、一つを選べていわれるとどれを選ぶだろう。
1の法隆寺や屋久島、8の厳島神社 12の熊野古道や11の琉球王国のグスク関連遺産群などどれも、世界に誇れるものばかりで、選ぶことができないくらいです。

そこでどれか一つを選ぶ番外として、「原爆ドーム」を上げてみる。

・核兵器による惨状をそのままの形で今に伝える世界で唯一の建造物であり、核兵器廃絶と恒久平和の大切さを訴える平和記念碑です。

1996年に文化遺産に登録されているま。
原爆ドームは、日本の制空権が奪われ、各地の都市が焼夷弾の空襲に見回れ、太平洋戦争に負けることが自明のことである昭和20年(1945年)8月6日に、広島市に投下された原子爆弾によって破壊された、広島県産業奨励館の残骸です。
世界遺産委員会21カ国で、アメリカが不支持、中国が保留したが、19カ国が賛成して世界遺産に登録された。
人類にとっては負の遺産になるが、歴史の生き証人として、平和へのメッセージを発信している。

アメリカの不支持理由は「戦争関連施設は遺産リストに含めるべきでない」
中国は「第二次世界大戦での日本の戦争責任に触れ」支持を保留した。

原爆ドームは、何度も解体されそうになったが、昭和41年(1966年)に平和団体の要請を受けた広島市議会が原爆ドームの保存が決議され、広島市民をはじめ全国からの募金で保存工事が行われました。平成元年(1989年)にも全国からの募金で第二次保存工事が行われている。
国が率先して保全につとめているわけではないですが、世界遺産に登録されていることの意味は大きいといえる。

負の世界遺産
人類の戦争や人権侵害などの「負」の行為を記憶にとどめ、同じ過ちを繰り返さないため、その役割をはたす遺産の総称ですが、世界遺産条約で定義されているものではでない。
「負の世界遺産」は他にも、
・黒人奴隷の貿易拠点になったセネガル共和国のゴレ島
・第二次世界大戦中にユダヤ人が大量に虐殺されたポーランド共和国のアウシュビッツ収容所
・冷戦時代にアメリカの核実験が繰り返されたマーシャル諸島共和国のビキニ環礁
・琉球王国のグスク及び関連遺産群
などがそうとされれいるものです。
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どれが新しい憲法

1大日本帝国憲法、いわゆる明治憲法
2現行憲法の、日本国憲法
3自民党の憲法草案

中学校、高等学校の社会のテストに、次のような問題を出題すると、どれが新しいと答えるだろうか。

三つの憲法の前文と幾つかの条文をそのまま(明治憲法は書き下しでなく現代文にする)紹介して。(9条は両論に別れた議論があるので今回はのぞいて)

問い1、三つの憲法をよんで新しく作られた年代順にならべなさい。


正解は、321だが、多くの人の答えは、231になると私はおもう。

同じ質問を、外国の中学生に出題しても、231になるだろう。

では、国会議員に出題するとどの様な順になるでしょうか。
国会議員はいまは解散で失職しているので、立候補した人に聞いてみたいです。
立候補者は、日本国憲法は知っているだろうが、自民草案は自民党の立候補者は知っているでしょうが、他の人は知らない人もいるでしょう。そこで、実際の作られた年代でなく、内容が進んでいて新しく感じる順にならべてもらう。

自民党 民主党 維新の党 公明党 次世代の党 共産党 生活の党 社民党 新党改革の人に尋ねてみると、


この実際の新しい作成年代順は321ですが、新しく進んでいると感じる順にすと、回答者の人権意識や民主主義へ意識があらわれると思う。


幾つかの国の憲法も同じように自国を誇示しているのは、自分を威武して慰撫しているのがあるが、それを端から見るとどの様に見えるでしょう。

参考に、アメリカ合衆国、ドイツ連邦共和国、フランス共和国、スイス連邦、大韓民国、中華人民共和国、日本国と自民党草案の前文の一部を上げてみます。(岩波文庫 世界憲法集)

アメリカ合衆国
われわれ合衆国人民は、より完全な連合を形成し、正義を樹立し、国内の平穏を保障し、協同の防衛に備え、一般的福祉を増進し、そしてわれわれとわれわれの子孫のために自由の恵沢を確保する目的をもって、ここにその憲法をアメリカ合衆国のために制定し、これを確立する。
(前文の全部)

ドイツ連邦共和国 基本法
ドイツ国民は、神および人間の前での責任を自覚し、統合されたヨーロッパの対等の構成員として、その憲法制定権力に基づき、この基本法を制定した。バーデン・ヴュルテンベルク、・・・中略・・・ の各ラントのドイツ人は、自由な自己決定において、ドイツ統一と自由を完成させた。これにより、この基本法は、全ドイツ国民に適用されることになる。

フランス共和国
フランス人民は、一七八九年宣言により規定され、一九四六年憲法前文により確認かつ補完された人の諸権利と国民主権の諸原理に対する至誠、および、二〇〇四年環境憲章により毛低された諸権利と義務に対する至誠を厳粛に宣言する。これらの原理および諸人民の自由な決定の原理の名において、共和国は、加盟意思を表明する海外諸領に対し、自由・平等・友愛の共通理念に基づけられ、諸領の民主的発展をめざして構成されたところの新制度を提供する。

スイス連邦
全能の神の名において!
スイス国民及び州は、
被創造物に対する責任を自覚し、
世界に対する連帯及び解放の精神において、自由及び民主主義並びに独立及び平和を強化するために同盟を刷新することを決意し、
相互に配慮し、尊重しつつ統一の中の多様性の下に生きる意思を有し、
共同の成果及び将来世代に対する責任を自覚し、
自由を行使する者のみが自由であるということ及び国民の強さは弱者の幸福によって測られるといことを確信し、
次のとおり、憲法を制定する。

大韓民国
悠久なる歴史と伝統に輝くわが大韓民国は、・・・中略・・・ われらとわれらの子孫の安全と自由と幸福を永遠に確保することを誓いつつ、一九四八年七月一二日に制定され、八次にわたって改正された憲法をここに国会の決議を経て国民投票により改正する。

中華人民共和国
中国は、世界で歴史が最も悠久な国家のひとつである。中国各民族は、輝かしい文化を共同して創造し、栄光ある革命の伝統を有している。
一八四〇年以降、封建的な中国は、半植民地的かつ半封建的な国家へと徐々に変わっていった。中国人民は、国家の独立、民族の解放及び民主と自由のために、前を行く者が倒れれば後の者が続くという英雄的な奮闘を進めてきた。
・・・以下略。

日本国
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

自民党草案
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。


日本国憲法は他の、アメリカやドイツ、フランス、スイスなどは、国民主権で人権を重視し民主的な国家をめざすという共通するところがある。

自民党憲法草案は韓国や中国の憲法にある自国を威武し賛美しているところが似ている。

記事を追加しました。
自民党は今までに2回憲法草案を発表しています。

その第一次案の前文を紹介しておきます。
今の安倍政権がどのようなことを考えているかがわかると思います。

続きを読む

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機械の発達と人工知能と人間

機械の発達と人工知能の発達で、人間の仕事をコンピュータが脅かし、仕事が奪われてきている時代に人間は何をしたらよいか。

人工知能の普及は生産労働など、工場などの現場だけではないです。
日常の生活のなかのほうが、普及してきているかもしれません。全自動洗濯機、多機能炊飯器、自動運転自動車、人の生活はどんどん便利になってきています。
家事労働のなかでもっとも重労働の一つだった、洗濯は格段に楽になり、それに費やしていた時間から大部分が解放されました。
昔の洗濯機は、一槽で汚れ物を洗い終れば、2本のローラー間に洗い終った衣服を挟んで絞っていました。そして皺を伸ばし物干しに干しました。
次に登場したのが、遠心力で脱水する回転式ドラムが付いた二層式の洗濯機になり、今まで一枚一枚絞っていたのが、まとめて脱水することが出来るようになりました。
そして、洗濯槽と脱水機が一体化した一槽式の全自動洗濯機です。しかも、選択の量や種類をセンサーが感知し、水の量や洗い方や時間などを設定してくれます。

他にも、電子レンジはいろいろな料理に合った、解凍や加熱をしてくれ、ガスコンロはフライパンなどがが一定の熱になると火を弱めてくれたりします。そして、ついにはお掃除ロボットと言うものまで登場しています。
ロボットや人工知能は一つの機会であり道具で、人が生活をするうえで豊かになるためにつくら、非常に便利な世の中になっています。

しかし、これらは今まで人が、一つ一つその家事に対してどの様にしようっか、考え遣り繰り段々をしていました。それが、今は機械が全部してくれるようになってきて、ボタンを押すだけになってきています。
もっと違った言い方をすれば、ベルトコンベヤーの前に座って、食事作りや掃除や洗濯などが一日の時間が過ぎ去っているようなものです。
家事の仕事から解放され、時間ができた事はいいことですが、その時間の使い方に問題があるといえます。

それでは、日常の生活をどうすればよいのか。
コンピュータではできない、人間にしかできないことをすべきでしょう。コンピュータが苦手な、論理と言語を駆使して高度に思考表現することです。いまは、小さいときから、人工知能の中で生活し、遣り繰り算段をする事が少なくなってきています。
わたしは、そのような事を思うと、小さいころから、自分でものごとを考え思考し判断することをしていく必要があるとおもいます。
しかし、そればかり重要だとして社会は動いて行くのも危険です。
世の中には走るのが早い人もいれば遅い人もいます。そのように、人間はいろいろな個性を持ち能力を持っています、そして、みな優秀な者ばかりではないです。

日本の社会は、明治維新後の文明開化の競争社会から、成熟した社会へと発展してきています。能力のあるものだけがよい思いをするのではなく、いろいろな個性や才能や能力を、お互いに認め支え合って生きていける世の中にしていくべきだと思います。

一部の優秀な人だけが特権もてよい思いをするのは成熟した社会とはいえないでしょう。
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日本は民主主義の社会です。

日本は民主主義社会です、民主主義とは「政治家や官僚などが暴走した間違ったことをしないように、国民市民が国や政治家、官僚を監視していく社会」を言います。

ところが、選挙公示前に自民党は、報道機関に公正公平に報道するように、文書を出して要請しました。また、一部の与党の国会議員のなかには、国会の議員を選ぶ選挙の時に、今の政府・与党の政策を点検したり批判するようなことは、報道の公正公平に反すると言う人がいます。そのことを言った人は、与党は責任政党であり政治を執行しているので、他の野党とは立場が根本的に違うことを理解していないようです。
政府・与党の批判をするなと言っていることに等しく、民主主義に反することです。

憲法は国の形と方向性を書いている、最高法規で政治家や官僚がそれを守るようにかかれています。つまり憲法違反といえるでしょう。自民党は現行憲法は押しつけ憲法だから、守らなくてもよいとでも考えているのでしょうか。
ソクラテスの言葉に「悪法もまた法あり」と言って、法を守ることの大切さをときました。誰もがこの法律はおかしいところがあるからと、誰もがまもらないと無法状態になります。また、自民党が自ら作った憲法になったとしても、このようなことなら都合が悪くなると、憲法を無視することもあり得るといえます。閣議決定で集団的自衛権を可能にしたこともそうといえるでしょう。

日本国憲法には、前文に「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」と書かれています。
選挙で選んだ国会議員は、厳粛な信託により選ばれた人であり、その権威は国民に由来しているもので、それによる幸福とその利益を国民が自分のものとならないと言っています。

つまり、政権をもっている時の政党を、間違っていないかを点検し監視しなくてはならないです。そのめに今の政府の施策がどのように行われ、その結果がどのようになっているかを、国民は知る権利があり行政機関としてその情報を開示提供する義務があります。また、報道機関であるマスコミはそれを明らかにしていくのが使命です。

しかし、先の自民党の文書や与党の人の発言は、自分の都合の悪いことは言うなと言っているように聞こえてきます。
自分は責任ある与党であり、国民の審判を受ける側である事を忘れているようです。そのあたりをまったくはき違えているとしか言いようがないです。
また、政権与党だからとか、選挙で多数の議席を獲得して選ばれたから、強行採決など好きなようにしてよいと言うのではないです。

このような横暴は日本の自民党だけではないです。過去にも外国にも同じ様な事例はいくつでもあります。第二次世界大戦前のドイツがそうであったように。アメリカのルイジアナ州知事を務めたヒューイ・ロングなどがそうでしょう。当選したときは多くの国民から指示を集めていますが、次第に権力を翳し横暴になっていきました。
それを防止するのは国民であり、今の憲法の第12条には次のようにかかれています。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」
政権を握っている権力の横暴をとめるのは、国民の不断の努力が必要といっています。
今回の選挙は国民の関心が、今一つ高まっていません。このままでは、憲法の保障する自由及び権利は、秘密保護法や公益に反しない限りと言う名の下に制限が加えられしまいそうです。

憲法の13条にには次のようかかれています。
「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
ここに個人としてと書かれていることを大切にしたもんです。個人としてということは、一人一人の違いを立場を認めていることす。人は同じであり、人は違うということです。
わたしは、憲法でこの13条が9条より大切な事を言っていると考えます。自分たちの権利と自由をまもるためにも、一人一人の考えを持って投票所にいきたいものです。
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■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

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記事へのコメント
  • 安倍内閣改造
    アジシオ次郎 (08/05)
    こんにちは。

    お友達内閣と揶揄された反省から、今回は異なる派閥からすすんで入れた改造内閣、バランスいいとはいうものの、女性閣僚が2人だけというのは男性優位色が
  • 見ざる聞かざる言わざる
    竹林泉水 (07/30)
    いつもコメントありがとうございます。
    三猿の教えは、子どもより大人の方が三猿について考えないといけないでしょうね。

    一つのことしか知らない大人になるのは、人それ
  • 見ざる聞かざる言わざる
    アジシオ次郎 (07/26)
    こんにちは。

    周りをよく見る・すすんで自分の意見を言う・人の話を聞く。当たり前の常識だが、子供に説くのも大事だが大人も改めてそれを認識してそれに基づく正しい行
  • アベ政治はクーデター
    竹林泉水 (07/19)
    政権を握っているのでクーデタだと言えるのでは

    しかし、安倍晋三の頭の中の辞書には、民主主義の言葉はあるが、政治家としての誠実さをなかなか感じることができないので
  • アベ政治はクーデター
    雲と風 (07/18)
    勉強になりましたが、「安倍政権はクーデター」でしょうか? 権力と威嚇によるテロリズムだと思います。内閣府の中の一派が壊憲と日本の民主主義制度の堕落無力化を共謀し
  • 教育福祉などへの株式参入は
    竹林泉水 (07/12)
    なんでも自由競争になれば、サービスの質が向上すると考えるのは間違いで、鉄道などで見ると都市部はサービスが向上するが、過疎部では反対で最悪の場合は撤退になります。
  • 教育福祉などへの株式参入は
    アジシオ次郎 (07/10)
    おはようございます。

    教育や福祉に株式参入することは、教育や福祉をビジネスに利用しかねないし、アメリカ式の市場主義経済に基づく価値観を正当化しかねないです。た
  • 食べることは殺生をすること
    竹林泉水 (07/06)
    日本人は頂きます・ご馳走様と日本人なら誰でもいいますが、外国の方はどうなのでしょうか。キリスト教のクリスチャンなら食前食後の祈りがあります。
    私は中高とミッショ
  • 食べることは殺生をすること
    アジシオ次郎 (07/05)
    こんにちは。

    人間は生きる為に他の生物の命を奪わなければいけない。と言う「原罪」を背負っている以上、食べると言うことはそうなのかも知れないです。動物の命を奪い
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