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天台小止観を読んで 4-2

天台小止観 調和 4ー2

貝原益軒の養生訓を先に紹介したが、その中に「飲食は身を養ひ、眠り臥は気を養なふ。しかれども飲食節に過れば、脾胃をそこなふ。眠り臥すこと時ならざれば、元気をそこなふ。」とあり、眠りは大切なものであると説いてありました。

しかし、この天台小止観には、眠りを調えよとかいてあります。また先の棄蓋では、睡眠の蓋では眠りを戒めていました。特に坐禅をしているときは眠りはとくに注意しなくてはならないものです。
坐禅では瞑想をするとき、目を閉じて雑念を払い、静かに心にして心の散乱を静めるのですが、このとき眼は半眼にしておこないます。眼を完全に閉じてしまうと眠ってしまう怖れがあるからでしょう。

睡眠を調えるというのは、坐禅に取り組んでいるときに、眠ってしまうと夢を見て煩悩にとらわれ、禅定に入ろうとすることを邪魔してしまうので、坐禅中はもちろん日頃からも睡眠を調えることが大切です。それが、坐禅をしているときにに気が襲ったり煩悩が沸き起こったりしないのです。

坐禅中に睡魔が襲い、眠ると意識が亡くなり、今まで身についた良い因縁を煩悩で覆ってしまう。
日頃、だらだら横になりになるのもよくない。睡眠を適度にコントロールして、睡魔を払い取り去るようにして、心や思いを清浄に保つことが大切です。それが、自然と深くよい坐禅がに入ることができる要諦でしょう。

睡眠とは目をつぶって眠ることだけでなく、なにもしないで横になる臥位姿勢もよくない。長時間横になっていると、体の循環機能や働きが悪くなり、体がだるくなり身体を動かしづらくなる。そもそも人間はの身体は、四つ足でなく二足歩行をしているので、縦方向の垂直の重力を受ける座った姿勢や、立って歩き動くように作られているので、身体を起こして重力を受ける姿勢の方が、身体によく元気がでてくるものである。横に寝そべったり、椅子に浅く腰掛けて腰をだらりとゆるめていると、体もだるくなってしまうしまう。よく電車などで見かける、腰を浅く掛けて座るのは内臓を圧迫するので、消化器官や循環器官に悪い負担になる。その上気持ちもだらけてくる。

天台小止観には
人生は一切のものが、絶えず生まれ滅び変化して、変わり変化するものなどは一つもないということをしり。無常であることを覚り、睡眠をよくし身を正し、精神を統一して悪行・悪心を制して釣り合いのとれた状態を維持できるようにすること。して、気分を清く何事の戒を犯さないという心を明るく浄からしめるがよい。と言うことが書かれている。
そのなかで お釈迦様は
「修行の始める前も、修行中も、終わってからもおろそかにしてはならない」とおっしゃっている。

この調和のことは、繰り返しになるが坐禅の修行だけでなく、健康法について書いてある本にもよくでてくる。
その一つ、貝原益軒の「養生訓」には次のように書かれてある。
「臥す事をこのむべからず 久しく睡り臥せば 気滞りめぐらず 飲食いまだ消化せざるに 早く臥すねぶれば 食気ふさがりて甚だ元気そこなう いましむべし
酒は微酔にのみ 半酣をかぎりとすべし 食は半飽に食いて 十分にみつべからず 酒食ともに限を定めて 節にこゆべからず」
だらだらと横になるな、特に食後すぐ横になるのはよくない。食事は腹八分目がよいと。
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もうすぐ8月15日、終戦を祈念する日です

もうすぐ8月15日、終戦を祈念する日です。

この戦争に対しての、評価はいろいろな見方がありますがそのことについては、ここでは今の首相ではないですが学者諸士に任せます。

しかし、ただ言えることは、多くの戦争での犠牲者が者が出たことは事実です。そのなかには志願して職業軍人になった士官兵もいれば、徴兵で徴用された一般の国民もいます。また相手国の兵士の多くの命も奪われました。また、日本が海外進出した地でも多くの、抵抗して戦った人たち、そしてその国の一般の市民の命も奪われました。また、日本国内の多くの都市は連合軍の空爆と焼夷弾投下により、非常に多くの国民の命が奪われ間ました。沖縄では一般の県民をも巻き込んでの地上戦がが行われ、県民の4人に一人の命が奪われました。
そして、原子爆弾が広島と長崎に落とさ、両都市は壊滅して一瞬にして多くの人たちの命が消えてしまいました。

このことから、まぎれもなく言えることは、戦争は何の罪もない多くの人たちの命を奪うものだということです。

そして現代のハイテク兵器ですら、敵の軍事施設を狙った攻撃でも、いまだ多くの一般市民の命が奪われていることは、イラクやアフガニスタンでの戦争の報道や報告を見ればわかります。

もうすぐ8月15日です。あれから68年がたちます。そして一見平和で繁栄している日本の姿が見られます。しかし、私たちの住んでいる身近なところにも、68年前の戦争の爪痕が残っているところがあります。

いま、戦争の痕跡を残す軍事施設などを保存しようという動きがあります。しかし、私がもっと保存すべきと思うのは、身近な生活の周りにある戦争の爪痕も残すべきではと思います。私が小さい頃は空地の原っぱなどに、家や蔵の後が在ったりしましたが、今はなくなりその上に新しく家が建っています。しかし、今でもよく探すと戦争の爪痕を探すことができるのではないかと思います。

以下の記事は、わたしが、2011年08月07日に書いた記事です

もうすぐ8月15日終戦祈念日です。

あの戦争の意義はともかく、戦争により悲惨な物語が、たくさん作り出されるのは事実です。
アメリカ軍は兵士に、現在も核兵器を使用するに、聖書を引用して正当なものと教育しているとする、記事が新聞に載っていいた。
テロをする側も聖戦とし、それを封じ込めようとする国も聖戦とするなら、何ら平和を見ることができないだろう。
戦争が、身近なところでどのように行われたか、今一度見つめ直すことはできないものか。


 旧東京銀行神戸支店 
 神戸市立博物館

 今の神戸市立博物館にある戦争の爪痕?。

太平洋戦争の神戸大空襲のときに、戦闘機からの機銃掃射の弾丸の痕と思われる跡がある。
ほとんどの銃弾痕と思われるものは、漆喰で埋められているが、残っているものもある。
ほかにも、戦前からある石造りの建物があるので、どこかに残っているかもしれない。
 銃痕3
 銃痕2
 銃痕1


阪急三宮駅の屋根には、神戸大空襲のときの焼夷弾が貫通して、空けられた孔を塞いだ痕がある。
今でも神戸にも66年前の戦争の爪痕がある。
これは以前、人から焼夷弾の痕と教えてもらったもので、ほかにも幾つも空いてる。
 焼夷弾痕
 焼夷弾痕2
 阪急三宮駅

ここまでが、2011年08月07日に書いたきじです。

これ以外にも、よく調べればまだ見つけ出すことができると思います。原爆ドームではないですが、これらの小さな戦争の傷跡をいつまでも残すことができればと思います。

ここにでてくる神戸の阪急三宮駅は、駅舎が18年前の阪神淡路大震災で全壊して今仮店舗が建てられていますが、ホームとその屋根は当時の面影を残しています。そして、このような身近にある小さく見過ごされてている戦争の爪痕にも、多くの話が刻まれているはずです。阪急三宮駅のホームの上の屋根の爪痕と、今は無い阪急三宮駅ビルは、野坂昭如の「火垂るの墓」にも出てきます。
このようなものはいずれは消えていき、忘れ去られてしまうものです。出来れば、全国各地にあるこのような小さな戦争の爪痕を残したり、データベース化できないかと思ったりします。
例えば、多くの人が、自分のブログに身近な戦争の爪痕を紹介して、それをリンクでつなげ合わせるなどすると、簡単なデータベースになると思います。
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暑中お見舞い申し上げます

私の家にあるカレンダーに、次のような暑気払いについて書いてありました。「食養生も様々で、土用に搗いた「土用餅」は力が湧くとも、はらわたになるとも。「土用しじみは腹の薬」といい、旬の大和しじみは、熱々のしじみ汁がうまい。丑の日にちなんだ「う」の食品を食べる習わしもある。鰻、うどん、牛、梅干、瓜類など。」

今日は、丑の日ですそして、土用の中なので、土用二の丑の日で鰻受難の日です。暑さもまっただ中です、土用の日が年に二回もあるのでやはり今年の夏は暑いのでしょう。
この、暑さは、暦の上では8月7日までつづきます。8月7日は旧暦では七月に入り、今年はちょうど七月朔日は立秋になります。

七月の別称を調べてみると、いろいろあります。
文月・秋初月・女郎花月・桐月・七夜月・穂見月・愛逢月・蘭月・孟秋・文拡月・七夕月・親月・涼月


秋初月とか、七夕月や涼月を聞くと少しは涼を感じますが。まだまだ続きそうなので体には気を付けようと思います。
また、秋の七草のひとつの女郎花や、稲穂が出てきたと穂見月などを聞くと、秋もすぐそこまで来ていることを感じさせます。

ウのつくものを食べて、この暑さを乗り切りたいとおもいます。
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本の紹介「敗者の古代史」

[敗者の古代史]森浩一著


[敗者の古代史]森浩一著 中経出版


面白い視点で読み解いてく本です。今、日本では歴史解釈がとやかく言われていますが。古代史について、今古事記などに書かれている、日本の歴史は敗者を悪としてそれが正しいと思っています。しかし、この本は敗者の視線でもものを考えています。この本の著者は、「正史のうえではいつも敗者は損をする。ぼくはできるだけ敗者の損を見つけて、勝者のおごりに気付きたい」と言い、
饒速日命と長髄彦、タケハニヤス王とミヤマキイリ彦の戦い、狭穂姫と狭穂彦、熊襲の八十梟師と大和武などを取り上げている。私たちの多くはこれらの前の片方に人物はよく知っている人が多いがが、そのような考えはいかがかと以前から思っていたことを、一つに纏めて紹介されています。この本は雑誌「歴史読本」に連載されたものです。


古代史ファンの方だけでなく、現代の混沌とした世の中を見る目を見直したく思っている方にも一読を進めます。

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天台小止観を読んで 4-3-0

三に身を調え、四に息を調え、五に心を調える。とあるが、この三つは「身・息・心」で、東洋では気功や太極拳、また医の面や養生の面からも非常に重要なものとして捉えられている。

私もこのブログで、今までにこの三つについてはいろいろ書いてみています。そこで天台小止観の続きを読み解いていく前に、私が今までに取り留めもなく思いつくままに書いたことを読み直してみる。





これらを読むと、「身・息・心」の調和が大切だということを今一度考え直していきたいと思う。そして、日本の武術でいう自然体や力士の立ち姿や、気功や太極拳などでいう「立禅」についていま、以前より疎かになっていることを感じる。明日から朝起きた時、物事を始める前、物事を行っているとき、物事を終えたときに、心を落ち着かせていくことをする大切さを感じる。
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明日は広島原爆を記祈念する日

明日は広島に原爆が投下された日です。
第二次世界大戦末期の1945年8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、広島市上空で世界初の原子爆弾リトルボーイを投下した。市街は壊滅し、広島市の人口35万人のうち9万~16万6千人が被爆から2~4カ月以内に死亡したと言われます。そして今も被爆しその放射能による被曝により苦しみ、その二世三世も放射線の被曝による直接的障害、また二次的障害をうけています。
世界では、中沢啓治氏の著した『はだしのゲン』が世界各国の言葉に訳され出版されて大きな反響を呼んでいるようです。

明日の広島の記念日、9日の長崎の記念日、15日の終戦祈念日を迎えるにあたって、戦争を体験していない私たちも、戦争とはどのようなものか、庶民の生活にどのような危害を及ぼすのかを考え、平和について考える日にしたいと思います。

「アニ鳴館.info」のWebページ  に   [広島原爆記念日(8月6日)の報道]http://animei.info/86.phpというページがあります。
そこに、2003年から2007年の首都圏の民放各社の放送タイトルが紹介されています。
これを見ると、原爆祈念式典についての放送が年々小さくなってきているようです。
2008年以降の内容はどうだったのでしょうか、そして今年は原爆祈念日にどのような放送が企画されているのでしょうか。

広島市のWebページ、 原爆・平和ページ
広島平和記念資料館
中國新聞ヒロシマ平和メディアセンター


長崎市平和・原爆総合ページ
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おごれる人も久しからず

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。



平家物語の書き出しです。


これについては特に改めて書き足すことはないと思います。

今の驕れる世の中をみると、今一度この書き出しを充分と、読み直してみたいと思います。



この書き出しは、中学の国語や高校の古典の時間によく読み、暗記をさせれた人も多いと思います。



いまい一度、中学生の純粋無垢な気持ちに振り返り、この冒頭を噛み締め吟じて、今の世の中の在り方を反省してみてはと思います。
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峠三吉 原爆詩集

今日の早朝、8時15分に、米軍爆撃機 B29エノラ・ゲイにより、広島市上空で世界初の原子爆弾リトルボーイが投下されました。そして市街は壊滅しました。

  ちちをかえせ
  ははをかえせ
  としよりをかえせ
  こどもをかえせ
  わたしをかえせ
  わたしにつながる
  にんげんをかえせ
  にんげんの
  にんげんのよのあるかぎり
  くずれぬへいわを
  へいわをかえせ
         峠三吉

峠三吉 原爆詩集より、

青空文庫 峠三吉 原爆詩集
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今日から旧暦の七月 秋ですが

今日から旧暦の七月、今日から暦の。上では秋ですが、まだまだ暑い日がつづきそうです・
ちょぅど今日、七月朔日は立秋です

七月の別称を調べてみると、いろいろあります。
文月・秋初月・女郎花月・桐月・七夜月・穂見月・愛逢月・蘭月・孟秋・文拡月・七夕月・親月・涼月


これの月の名を聞くと、秋もすぐそこまできているようですが、まだまだ暑い日がつづきます。そして空模様も不安定で入道雲も発生します。

夕立は 貧しき町を 洗ひ去る
         松瀬青々(まつせせいせい)

この「貧しき町」は下町のことでしょう、昔の街通りは舗装がされている道など極僅かです。下町の路地などは舗装などされていないので、土埃でそこいらが白く煤けています。それを夕立が洗い流して綺麗にしてくれた。ということでしょう。

しかし、現世風に受け取ると、こころ貧しきよく多き町の、汚れたものを洗い流してくれるとも。失礼、松瀬青々氏に申し訳ないですねこんな解釈をすればもうしわけないですね。
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身体の動かし方への気遣い

このところ、身体の動かし方への気遣いが疎かになてきている。それはいつごろからかと振り返ってみると、どうも去年の夏頃からのようです。ブログの記事を振り返ってみると、それまで身体のことや先人の書いた文章についてかいていたが、そのころから時事問題などを取り上げることが増えてきている。

天台小止観にも、静かな場所を選んで気を落ち着けて坐禅に入らないといけない、そうしないと余分な思いが入ってきて気持ちが乱れ惑わされると書かれている。
街の騒音の聞こえてこない静かな場所でも、巷の騒がしいことに気を取られそれに思い煩うと、思い悩み怒り憎しみ妬み羨むなどをすると、坐禅ができないのと同じように、自分の身体を意識することは疎かになり、逆に悪い緊張が身体に入ってします。

世相の出来事の煩わしいことに、囚われてしまうのではなく。身体に向き合うときは、身体に集中することが大切だろう。そしてそのためには、朝の寝覚めからが大切だとおもう。今一度、朝の目覚めから一つ一つの有り様を調べて、気が落ち着くようにしたい。


朝起きるとまずは深く息を吐き呼吸を調える。寝床の中で、足の指をグゥー・チョキ・パァー。手の指をグゥー・チョキ・パァー。膝を曲げて脚を前に出して膝の曲げ延ばしをする。足のつま先を下に向ける、上の方に引く。(ここでの上下は解剖学的な上下で、下とは頭から足先の方向、上はその反対。地球の重力に対する上下ではない)足首を動かし背屈、底屈をする。脚を伸ばして両足を内かえしをして足裏を合わす。このとき膝を伸ばしたままで無理をしない。反対に外かえしをする。
これを無理をしないでゆっくりとします。

それができたら。腕も同じように手をグゥー・チョキ・パァー。腕の手首の伸展・屈曲・掌側外・転掌側内転、腕の内旋・外旋・前腕の回内・回外などの動きをします。


その後寝床から出て。長座になり、運動するのですが、長くなるのでこの後はまた改めて書きたいとおもいます。

一つ忘れていましたが。朝起きてから呼吸を調えることです、長く息を吐く長息をします。私は最近は一分間に二息ぐらいでそれを10回程しています。このことについても以前にも書いていますが、改めて書いてみたいとおもいます。
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叡智ある唇

天地閒かんの霊みょうなるもの、人の言語に如く者莫し。禽獣の如きは徒に声音有りて、僅に意嚮を通ずるのみ。唯だ人は則ち言語有りて、分明に情意を宣達たつし、又抒のべて以て文辞と偽さば、則ち以て之を遠方に伝え、後世に詔ぐ可し。一に何ぞ霊なるや。惟だ是くの如く之れ霊なり。故に其の禍階を構え、釁端を造なすも亦言語に在り。譬たとえば猶お利剣の善き身を護る者は、輒ち復また自ら傷つくるがごとし。慎まざる可けんや。
言志四録 後録10

人間がこの世で発明した中で、これほど素晴らしいものはないのが言語。鳥や獣はただ声で気持を伝えるだけです。人は言葉で相手に感情や意志を具体的にわかりやすく伝えます。その言葉を文章にすれば、遠く離れた人にみ後世の人にも伝え教えることができます。これは本当に神妙なものです。
ただそのために、それが禍のもとになったり争いの切っ掛けになったりもする。よく切れる刃物に例えると、鋭利な刃は自分を護るために役立つが、使い方が未熟立ったり誤ると自分を傷つけてしまうものであるのに似ています。言葉には充分に気をつけて使うことが肝要だ。


昔から「口は禍の元」ともよくいいます。しかし、このことば、いつも政治家の言葉を聞いていると、実に軽い言葉を発してしまう人が実に多い。それが最近とくに多く感じる。

「雄弁は銀、沈黙は金」と言った、古代ギリシャのデモステネスの言葉に次のようなものがありあます。「皿はその音によりキズの有無を知り、人はその言葉によりその智の有無を知る」
中国の書、太平御覧に「病は口より入り、禍は口より出づ」とあります。

一般の庶民が居酒屋で酒を呑みながら、くだを巻くのと違い公人である政治家は、もう少し自分の言うことに責任を持てないものなのかともいます。
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歌う生物学

「ゾウの時間ネズミの時間」を書いた、生物学者の本川達雄氏が、「歌う生物学」と題する本を書いています。

   銃痕1
 

高校生が生物学の基礎知識をみにつけるのに、593年聖徳太子、摂政とな 国民(593)は歓迎、聖徳太子の摂政 604年憲法十七条群れ(60)て読(4)み出す十七条 1946年日本国憲法の公布 ひとく(19)喜(46)ぶ憲法発布などのように、歴史で年号を語呂合わせで覚えたりするのをヒントに、自ら作詞作曲し歌いシンガーソンガーライターになり、歌って覚えられる70曲が紹介されています。

面白く生物の不思議さ奥の深さを感じさせてとれる本です。もちろんこの本、歌だけではありません、ちゃんとその歌の解説を解りやすく説いています。そして随所に生物学的してんで、今の私たちの生活や生き方、考え方にも一考を促すことも書かれています。

その中の一つ

あんた ほんまに 単細胞
ばか あほ ぼけなす どてかぼちゃ

ほなこというたら あきまへんで

・・・・・・・

・・・・・・・

ほんま 細胞ひとつやけど
ぎょうさん 機能が つまってはる。


一つ一つの細胞が複数集まって一つの個体を作っている生物。
それに対して、単独で一つだけの細胞で個体を維持してる生物。
バクテリアから乳酸菌、植物プランクトン、ゾウリムシまでいます。

どんなに小さくても、細胞は巧みに泳ぎ、すごい!と畏敬の念を覚えてしまう。歌詞の最後「つまってはる」には、本川氏のそんな気持ちが込められていると、自ら書いています。

非常の面白いのでついについ買ってしまいました。そうそう、自ら歌った、CDが三枚ついていました。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

蜂飼いの大臣 藤原宗輔

古事談 蜂飼いの大臣

藤原宗輔は蜂をたくさん飼っていたので、蜂飼大臣と呼ばれていた。世間ではそのために無駄なことをする人だと囁かれていました。
五月頃に鳥羽殿で蜂の巣が落ちた騒ぎがあった。そのときたくさんの蜂が御前の周りを飛び回りました。そのため御前や宮中の人々は、蜂に刺されまいと逃げまどう騒ぎがありました。
そのとき藤原宗輔が宮中に生えている琵琶の木から一房の枇杷の実を手に取って、琴の爪で琵琶の皮をむいて、差し挙げるとすべての蜂は枇杷の実に集まってきて、ひとかたまりなり、蜂が飛び交うことがなくなりました。
藤原宗輔は蜂のついた枇杷の実を家来に渡し、ことなきをえました。それをみていた鳥羽法皇は「賢く宗輔が候ひて」といっても藤原宗輔を褒め感心された。

鳥羽天皇といえば、父は堀川天皇で、子には嵩徳天皇と後白川天皇がいます。平清盛全盛の時代であり、兄弟である嵩徳院と後白川院との確執をみてもわかるように、権力争いの激しきときです。
それは別として、当時の日本では甘い蜂蜜は貴重で養蜂技術も伝わって養蜂家はいたと思われれます。しかし、『古事談』ではそれを「無益な事」と人々から嘲笑されているようです。そんななか、鳥羽殿に蜂が大発生して大騒ぎになったが、宗輔だけが冷静に蜂の好物である枇杷を差し出したところ、蜂はその蜜を吸っておとなしくなったと伝えています。『十訓抄』ではさらに飼っている蜂の一匹一匹に名前を付け、自由に飼い慣らし気に入らない人間を蜂に襲わせたとしています。
平安時代は、この蜂飼大臣の怨念といい嵩徳院の怨霊などや、陰陽師氏がいて凄まじい時代のように思います。

平成の世は、「穏やかに静かにその姿が完成して現われる」ように政治も社会もあって欲しいものです。
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樹下石上に坐す

仏法の盛なるといふは、面々樹下石上に坐すといえども、各如法に悟り、如法に証するをいふ。  明慧上人

仏の教えに近づくということは、昔から静かな修行場所を奥深い大きな木の下や人気のない岩の上などと言うが、それより一番戴せなのは、悟ることでありその悟りを己のものにすること以外にない。

修行者は山中の樹の下で、岩の上で座禅の場として修行し、山野路傍で野宿出来るものだといわれ、出家修行者の行脚の境涯を例えたものです。この「樹下石上」の語は単に樹の下、石の上のでの場を言うのではなく、どこに居ようと今いるところこそが修行できる場所だということで、その場その場を大切にしないといけないと言うことでしょう。

この言葉は、明慧上人の言葉らしいですが、「鳥獣戯人物画」が有名な京都 高山寺には、「明恵上人樹上坐禅像」(国宝)があります。
その絵は高山寺に、二股に分かれた一株の松があり、恵上人明恵上人は縄床樹と名付け、常々そこで坐禅入観したといわれています。その様子を描いたのが「明恵上人樹上坐禅像」です。

     明恵上人樹上坐禅像
http://www.kosanji.com/image/about/national1_r1_c4.jpg
      「明恵上人樹上坐禅像」

生きとし生けるものを愛し、哀れむ明恵上人が、こんなありえない場所で禅を組むと、小動物は上人の元に集り、草木は瞑想を助けたそうです。この話しを聞くと、ジョットの一つの絵をおもいだしました。今年カトリック教会の法皇がなった、フランシスコ法皇です。聖人のフランシスコはアッシジの聖フランチェスコと呼ばれ、清貧をつらぬき小さな命を大切にしたと言われています。
フランチェスコについては、yahooのブログ「ヤコブのはしご」で紹介されています。

     小鳥に説教する聖フランチェスコ:ジョット

http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/5d/dc/moralehistorya/folder/1063765/img_1063765_31666205_0?1363594377
     小鳥に説教する聖フランチェスコ:ジョット 聖フランチェスコ大聖堂
     (この絵は、yahooのブログ「ヤコブのはしご」からリンクしたものです。)

『小鳥への説教』
小鳥よ、あなたたちはすばらしい衣服を
身に付けている
私はよれよれの修道服を着ているが
これとて自分で手に入れたものだ
ところがあなたたちの衣服は
自分で心配したものではない
あなたたちは透明な声で鳴くが
それもまたいい声になろうとして
なったわけではなく
神様がくださったものだ
素直なあなたたちには大きな恵みがある


どちらも、小鳥や仔鹿などと戯れている絵があります。どちらも清貧の聖者に相応しいとも言えるようです。

明恵上人の歌を二首
むらさきの 雲のうえへにぞ みをやどす
     風にみだるる 藤をしたてて
                 明恵上人 

明日は、旧暦の七夕です。夕刻には出ていなかった月が、夜も深まってくると東の地平から月が登ってきます。
そうすると今まで見えていた天の川が次第に薄らいできます。

明恵上人の歌をも一つ。

あかあかや あかあかあかや あかあかや
     あかあかあかや あかあかや月
                 明恵上人 

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無用の用

無用の用

惠子謂荘子曰 子言無用
荘子曰 知無用 而始可與言用矣 夫地非不廣且大也 人之所用容足耳 然則廁足而■[執+土]之 致黄泉 人尚有用乎
惠子曰 無用
荘子曰 然則無用之為用也 亦明矣、

惠子が荘子にいった、あなたの話は実際の役には立ちませんね
荘子は答えて、役に立たない無用ということがよくわかってこそ、はじめて有用について語ることができるのです。いったい大地はどこまでも広々として大きなものだが、人間が使って役立てているのは足で踏むその大きさだけです。しかし、そうだからといって、足の寸法にあわせた土地を残して、周囲を黄泉にとどくまで深く掘り下げたとしたら、人はそれでもなおその土地を役に立つ有用な土地だとするでしょうか
惠子は、それじゃ役にたたないでしょう。」と答え
荘子は、してみると、役に立たない無用にみえるものが実は役にたつはたらきを持っているということが、今やはっきりしたことでしょう。

無用の用、「一見役に立たないと思われるものが実は大きな役割を果たしている」、と言うことです。世の中いろいろと、無用だとか邪魔だとかいうものがたくさんあります。しかしそれらが相互に影響しあって良き影響になったり、逆に悪い影響になったりします。そのうえ、一見悪い影響に見えるものでも、それらな何らかの形や時をへて良き方向にも少なからず影響を与えているものです。邪魔だからといって一度にそのものを取り除いてしまうと取り返しにつかないこちになります。

国会は、俗にいう「ねじれ」が解消され、一強多弱になってしまいました。弱小の多くのものは、巨人からしたら一見、五月の蠅のようにも見えるようです。しかし、その五月の蠅がいるからこそ、食べものに集らないように手で追い払い緊張感があるのでしょう。それが、殺虫剤を撒き蝿を一網打尽にしてしまうと。手で追い払うこともなく緊張感がなくなり、食べものに気を配らなくなり、放置され忘れてしまい食べたいと気がついた時はカビが生えているかもしれません。
弱小政党は、巨人にうるさくつきまとい暴走の歯止めをかけるように、己の利益だけを考えるのではなく、国民のためつとめてほしいものです。


去年の 2012-04-12 に 「無用の用」と言う記事を書き荘子の一説を紹介しています。
http://tikurinnnohoujyoann.blog.fc2.com/blog-entry-297.html
こちらは、車輪、器、建物の三つの例え上げています。
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■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
・見聞きしたことを独断と偏見で、気ままに綴ったものです。
・自分のために無責任に書き留めたものですから、読み終わったら捨て下さい。

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    現憲法を、与えられ押しつけられたことを改憲の理由にするのは戯言としか思われない。GHQの優れた選良達が、強い意志と理想を以って日本国の改革に込めた理念と体系の案
  • これからの世界情勢
    竹林泉水 (05/16)
    ポピュリズムは民衆迎合主義ともいわれ、民衆に人気のある政策を主張するが、多数派(マジョリティー)の意見を重視し、少数派(マイノリティー)を無視したり、時には敵対
  • これからの世界情勢
    アジシオ次郎 (05/15)
    こんにちは。

    移ろい易い国際情勢、韓国とフランスで大統領が代わり、欧米ではポピュリズムに訴えて支持を伸ばす政党が台頭するなど、予断を許さない状況ではあります
  • 安倍総裁のビデオメッセージ
    竹林泉水 (05/11)
    > 2006年に安倍晋三は「新しい国へ 美しい国へ」という本を書いています。
    これについて、追加です上記のタイトルの本は、2013年に増補として出されたもので、2006年の
  • 安倍総裁のビデオメッセージ
    竹林泉水 (05/11)
    2006年に安倍晋三は「新しい国へ 美しい国へ」という本を書いています。
    それを読んだらわかるのではないかと思います。
    70年前の日本を取り戻したいと思っているようで
  • 安倍総裁のビデオメッセージ
    風と雲 (05/07)
    安倍政権になってから、日本の国をどういう風にしたいのか、何が今の日本で足らないのか、不整備だとしているのかさっぱり分らない。70年間大きな過誤なしに比較的平和に
  • 今村氏の発言より二階氏のマスコミへの苦言
    竹林泉水 (04/29)
    > 自民党・二階幹事長のこの発言は「報道規制」につながりかねないが、自分たちに都合の悪い情報や報道を・・・・
    マスコミがこのことに対して抗議しないのは、すでに
  • 今村氏の発言より二階氏のマスコミへの苦言
    アジシオ次郎 (04/28)
    こんにちは。

    自民党・二階幹事長のこの発言は「報道規制」につながりかねないが、自分たちに都合の悪い情報や報道を抑圧しようとするのは客観性がない以前のもので、
  • 山本大臣の発言
    竹林泉水 (04/22)
    自民党の議席を多数とったことによる驕りと、下野に下った時のトラウマがあり、自分のすることが正しい思いこんでいるのでしょう。

    アメリカ追随が自民党の一部の反動的
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