豊かとは
今の日本は、三本の矢などの経済政策で、東京都民は酔いしれ踊っているようですが、先行きが怪しい所もあります。ようやく景気が回復するかにも見え、都議選では自民が圧勝してます。そして、日本人の多くが、バブルよもう一度と豊かな社会を夢見ています。
それでは、豊かとはなんでしょう。
辞書で【ゆたか】と引いてみた。【豊か】
大修館の明鏡国語辞典には次のようにありました。
[形動]
(1)満ち足りているさま。十分にあるさま。
「豊かな資源[生活]」
(2)心にゆとりがあって、のびのびしているさま。
「豊かな心を育てる」
(3)ふっくらと量感のあるさま。ゆったりしているさま。
「豊かな胸」
岩波書店の広辞苑第四版では、
(一説にユタという擬音に基づくという)
(1)満ち足りたさま。不足のないさま。のびのびとしたさま。十分で余りあるさま。祝詞、六月月次「五穀をもーに栄えしめたまひ」。「ーな国になる」「ーな才能に恵まれる」「六尺ーの大男」
(2)ゆるやかなさま。のびのびとしたさま。宇津保物語「歌うたひ物の音こゑども、いとーにできて」。「ーな心の人」
とあります。
それが、電子手帳の広辞苑 第六版では、
(一説にユタという擬音に基づくという)
(1)物が豊富で、心の満ち足りたさま。祝詞、六月月次「五穀をもーに栄えしめたまひ」。宇津保物語「歌うたひ物の音こゑども、いとーにできて」。「稲がーにみのる」「ーな心の人」「愛情ーに育つ」「経験ーな人」
(2)財産がたくさんあるさま。経済的に不足のないさま。裕福。「ーな国になる」
(3)物が内部に充ち、ふくらみの出ているさま。「ーな肉体」
(4)他の語に付き、それに十分に達しているさま。「六尺ーの大男」
とあります。
広辞苑の二版を比べてみると、第四版は1991年に第1刷がでています。最新の第六版は。2008年に第1刷がでています。バブル前とバブル後の違いはそこに表れているようにおもいます。第六版は、「物が豊富で、心の満ち足りたさま。」となり、物質への思いが重きに置かれています。そのことは、(2)(3)が追加されている事にも見られます。
この辞書を見ると日本人のこころは、貧しい時の豊かな心が、物質的、拝金的な心になり、経済至上主義になっているのでしょうか、まさにアベノミックスなのでしょうか。
ところで、「ゆた」と引いてみると。「寛」の字があります。
こちらは、第四版と第六版は同じでした。
【寛】
ゆるやかなさま。ゆったりとしたさま。万葉集「その夜はーにあらましものを」
【寛】を新漢語林で調べてみると。
(1)ア、広い 家などが広い。イ、心がゆったりしてゆとりがある。度量がゆたか。ウ、ゆるやか。ゆるい。また、のびやか。おだやか。←→厳。「寛大」
(2)ゆるやかにする。ゆるめる。ゆるす。
(3)くつろぐ、のんびりする。
とあり、熟語には「寛大」「寛厚」「寛仁」「寛容」などがあります。
その他の熟語に「良寛」とあり。広辞苑に
【良寛】
江戸後期の禅僧、歌人。号は大愚。越後の人。諸国を行脚の後、帰郷して国上山の五合庵などに住し、村童を友とする脱俗生活を送る。
良寛さんといえば、清貧の生活をし物事に頓着せず、ありのままを受け入れた生活を通しました。
良寛の歌を四首
・道のべに菫つみつつ鉢の子を忘れてぞ来しあはれ鉢の子
・やまかげの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみ渡るかも
・世の中を何にたとへむ弥彦にたゆたふ雲の風のまにまに
・水の上に数書くよりもはかなきは御法をはかる人にぞありける
それでは、豊かとはなんでしょう。
辞書で【ゆたか】と引いてみた。【豊か】
大修館の明鏡国語辞典には次のようにありました。
[形動]
(1)満ち足りているさま。十分にあるさま。
「豊かな資源[生活]」
(2)心にゆとりがあって、のびのびしているさま。
「豊かな心を育てる」
(3)ふっくらと量感のあるさま。ゆったりしているさま。
「豊かな胸」
岩波書店の広辞苑第四版では、
(一説にユタという擬音に基づくという)
(1)満ち足りたさま。不足のないさま。のびのびとしたさま。十分で余りあるさま。祝詞、六月月次「五穀をもーに栄えしめたまひ」。「ーな国になる」「ーな才能に恵まれる」「六尺ーの大男」
(2)ゆるやかなさま。のびのびとしたさま。宇津保物語「歌うたひ物の音こゑども、いとーにできて」。「ーな心の人」
とあります。
それが、電子手帳の広辞苑 第六版では、
(一説にユタという擬音に基づくという)
(1)物が豊富で、心の満ち足りたさま。祝詞、六月月次「五穀をもーに栄えしめたまひ」。宇津保物語「歌うたひ物の音こゑども、いとーにできて」。「稲がーにみのる」「ーな心の人」「愛情ーに育つ」「経験ーな人」
(2)財産がたくさんあるさま。経済的に不足のないさま。裕福。「ーな国になる」
(3)物が内部に充ち、ふくらみの出ているさま。「ーな肉体」
(4)他の語に付き、それに十分に達しているさま。「六尺ーの大男」
とあります。
広辞苑の二版を比べてみると、第四版は1991年に第1刷がでています。最新の第六版は。2008年に第1刷がでています。バブル前とバブル後の違いはそこに表れているようにおもいます。第六版は、「物が豊富で、心の満ち足りたさま。」となり、物質への思いが重きに置かれています。そのことは、(2)(3)が追加されている事にも見られます。
この辞書を見ると日本人のこころは、貧しい時の豊かな心が、物質的、拝金的な心になり、経済至上主義になっているのでしょうか、まさにアベノミックスなのでしょうか。
ところで、「ゆた」と引いてみると。「寛」の字があります。
こちらは、第四版と第六版は同じでした。
【寛】
ゆるやかなさま。ゆったりとしたさま。万葉集「その夜はーにあらましものを」
【寛】を新漢語林で調べてみると。
(1)ア、広い 家などが広い。イ、心がゆったりしてゆとりがある。度量がゆたか。ウ、ゆるやか。ゆるい。また、のびやか。おだやか。←→厳。「寛大」
(2)ゆるやかにする。ゆるめる。ゆるす。
(3)くつろぐ、のんびりする。
とあり、熟語には「寛大」「寛厚」「寛仁」「寛容」などがあります。
その他の熟語に「良寛」とあり。広辞苑に
【良寛】
江戸後期の禅僧、歌人。号は大愚。越後の人。諸国を行脚の後、帰郷して国上山の五合庵などに住し、村童を友とする脱俗生活を送る。
良寛さんといえば、清貧の生活をし物事に頓着せず、ありのままを受け入れた生活を通しました。
良寛の歌を四首
・道のべに菫つみつつ鉢の子を忘れてぞ来しあはれ鉢の子
・やまかげの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみ渡るかも
・世の中を何にたとへむ弥彦にたゆたふ雲の風のまにまに
・水の上に数書くよりもはかなきは御法をはかる人にぞありける