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明けまして おめでとうございます。

明けまして おめでとうございます。
本年もよき 一年であることを 祈願します。

お正月ですので、萬歳萬歳と謡曲の「神歌」を

翁「とうとうたらりとうら。たらりあがりらゝりとう。
地「ちりやたらりたらりら。たらりあがりらゝりとう。
翁「処千代までおはしませ。
地「我等も千秋さむらふ。
翁「鶴と亀との齢にて。
地「幸ひ心に任せたり。
翁「とうとうたらりとうら。
地「ちりやたらりたらりら。たらりあがりらゝりとう。
千歳「鳴るは瀧の水。とう。日は照るとも。
地「絶えずとうたりありうとうとうとう。
千歳「絶えずとうたり常にとうたり。
千歳之舞。
千歳「処千代までおはしませ。
地「我等も千秋さむらふ。
千歳「鶴と亀との齢にて。処は久しく栄え給ふべしや。鶴は千代経る君は如何経る。
地「萬代こそ経れ。ありうとうとうとう。
千歳之舞。
翁「総角やとんどや。
地「尋ばかりやとんどや。
翁「座して居たれども。
地「参らうれんげりやとんどや。
翁「松やさき。翁や先に生れけん。いざ姫小松年くらべせん。
地「そよやりちや。
翁ワカ「凡そ千年の鶴は。萬歳楽と諷ふたり。又万代の池の亀は。甲に三極を備へたり。渚の砂。索々として朝の日の色を朗
じ。瀧の水。冷々として夜の月鮮かに浮んだり。天下泰平国土安穏。今日の御祈祷なり。在原や。なぞの。翁ども。
地「あれはなぞの翁ども。そやいづくの翁とうとう。
翁「そよや。
翁之舞。
翁「千秋萬歳の。歓の舞なれば。一舞まはう萬歳楽。
地「萬歳楽。
翁「萬歳楽。
地「萬歳楽。
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「十二月の往来」

神歌

「十二月の往来」

今年も、一年がよい年でありますようにと、祈願いたします。

翁二人「とうとうたらりとうらたらりあがりらゝりとう。
地「ちりやたらりたらりら。たらりあがりらゝりとう。
翁左「所千代までおはしませ。
地「我等も千秋候はん。
翁右「鶴と亀との齢にて。
地「幸ひ心に任せたり。
翁二人「とうとうたらりとうら。
地「ちりやたらりたらりら。たらりあがりらゝりとう。
千歳「鳴るは瀧の水。鳴るは瀧の水日は照るとも。
地「絶えずとうたりやりうとうとうとう。
千歳「絶えずとうたり。常にとうたり。
千歳「所千代までおはしませ。
地「我等も千秋候はん。
千歳「鶴と亀との齢にて。処は久しく栄え給ふべしや。鶴は千代経る君は如何経る。
地「万代こそ経れ。ありうとうとう。
翁左「総角やとんどや。
地「尋ばかりやとんどや。
翁右「やあ座して居たれども。
地「参らうれんげりやとんどや。
左詞「やゝ尉殿に申すべき事の候。
右詞「そもやそも何条事にて候ふぞ。
翁左「かゝるめでたきみぎんには十二月の往来こそめでたう候へ。翁右「それこそ尤もめでたう候へ。
翁左「睦月の松の風。翁右「八絃の琴を調べたり。
翁左「如月の霞は。翁右「天つ処女の羽衣よ。
翁左「彌生の桃の花。翁右「三千年も猶さかふる。
翁左「卯月の橘は。翁右「常世の国もかはらじ。
翁左「皐月の菖蒲草。翁右「大御殿に葺きたり。
翁左「水無月の氷は。翁右「僊のつたへなりける。
翁左「文月の梶の葉は。翁右「幸をもとむる種とかや。
翁左「葉月の月はそも。翁右「尽きせぬ秋と照すなり。
翁左「長月の菊の花。翁右「老いせぬ薬なるかも。
翁左「神無月の竜胆草は。翁右「うち日さすなへゑまはし。
翁左「霜月の梅の花。翁右「新嘗まつる心葉。
翁左「師走のみ雪は。翁右「豊年しらす祥瑞。
翁左「やあ千歳々々。翁右「ちとせの千歳。
翁左「やあ万歳々々。翁右「よろづよの万歳。
地「御たゝはします。御貢の御宝。かぞへてまゐらん。翁ども。
地「あれは何所の翁ども。そやいづくの翁とうとう。
翁二人「そよや。二人「千秋萬歳の。祝の舞なれば。一舞まはう萬歳楽。
地「萬歳楽。
翁「萬歳楽。地「萬歳楽。
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鶴亀

鶴と亀が千年萬年の長壽を君に奉げて舞い、帝自らも奏して壽ぎ、国土万民泰平のよが幾久しく榮ることを祈った曲です。

「それ青陽の春になれば。四季の節会の事始。
「不老門にて日月の。光を天子の叡覧にて。
「百官卿相に至るまで。袖を連ね踵を接いで。
「その数一億百余人。
「拝をすゝむる万戸の声。
「一同に拝する其音は。
「天に響きて。
「夥し。
「庭の砂は金銀の。砂は金銀の。玉を連ねて敷妙の。五百重の錦や瑠璃の枢。シャコの行桁瑠璃の橋。池の汀の鶴亀は。蓬莱山もよそならず。君の恵ぞありがたき。君の恵ぞありがたき。
「いかに奏聞申すべき事の候。毎年の嘉例のごとく。鶴亀を舞はせられ。其後月宮殿にて舞楽を奏せられうずるにて候。
「ともかくも計らひ候へ。
「亀は万年の齢を経。鶴も千代をや。重ねらん。
中ノ舞「。
「千代のためしの数々に。千代のためしの数々に。何を引かまし姫小松の。緑の亀も。舞ひ遊べば。丹頂の鶴も。一千年の。齢
を君に。授け奉り。庭上に参向申しければ。君も御感の余りにや。舞楽を奏して舞ひ給ふ。月宮殿の白衣の袂。月宮殿の白衣の袂のいろいろ妙なる。花の袖。秋は時雨の紅葉の羽袖。冬は冴えゆく雪の袂を。翻へす衣も薄紫の。雲の上人の舞楽の声々に霓裳羽衣の曲をなせば。山河草木国土豊に。千代万代と舞ひ給へば。官人駕輿丁御輿を早め。君の齢も長生殿に。君の齢も長生殿に。還御なるこそ。めでたけれ。
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景清と十郎

源平合戦の平家の武士悪七兵衛景清と源氏の美尾屋十郎の伝説には、「やあやあ我こそは、平家の武士悪七兵衛景清である。」「やあやあ我こそは、源氏の武士美尾屋十郎である」と、名乗りを上げてから戦ったと言われます。
そして、「錣引き」伝説があります。(錣は、兜の首回りに付いている鎧)
十郎が太刀を打ち折られて逃げ出すのを景清が逃がしてはならないと熊手を十郎の兜の錣に打ちがけたがいに引きあい、錣が引きちぎられました。
源平の屋島の合戦で、景清と十郎とが一騎打ちの勝負をして、十郎の刀を打ち折られ逃げだし、それを逃がしてはならないと追いかけ、騎馬から降り錣の引き合いになりました。
そのときのようすを、「平家物語」と「影清伝説」から作られた謡曲の「影清」に、盲目の乞食となった父親の影清に娘の人丸が対面して、つぎのようにあります。
。『なにがしは平家の侍悪七兵衛。景清と。名のりかけ名のりけり、手取にせんとて追うて行く。三保谷が着たりける。冑の錣を。取りはづし取りはづし。二三度。逃げのびたれども。思ふ敵なれば遁さじと。飛びかゝり冑をおつとり。えいやと引くほどに錣は切れて。此方に留れば。主は先へ逃げのびぬ。遥に隔てゝ立ち帰りさるにても汝。おそろしや腕の強きと言ひければ。景清は三保の谷が。頸の骨こそ。強けれと笑ひて。左右へのきにける。』と、互いに誉め賞讃したと言われます。

また、義経の屋島での合戦を描いた「屋島」では、次のようにあります。

語「いで其頃は元暦元年三月十八日の事なりしに。平家は海のおもて一町ばかり舟を浮べ。源氏は此汀にうち出で給ふ。大将軍の御出立には。赤地の錦の直垂に。紫裾濃の御着背長。鎧ふんばり鞍かさにつゝ立ち上り。一院の御使。源氏の大将検非違使五位の尉。源の義経と名のり給ひし御骨がら。あつぱれ大将やと見えし。今のやうに思ひ出でられて候。
ツレ「其時平家の方よりも。言葉戦こと終り。兵船一艘漕ぎよせて。波打際に下り立つて。
詞「陸の敵を待ちかけしに。
シテ「源氏の方にも続く兵五十騎ばかり。中にも三保の谷の四郎と名のつて。真先かけて見えし所に。
ツレ「平家の方にも悪十兵衛景清と名のり。三保の谷を目懸け戦ひしに。
シテ詞「彼の三保の谷は其時に。太刀打ち折つて力なく。すこし汀に引き退きしに。
ツレ「景清追つかけ三保の谷が。
シテ詞「着たる兜の錏をつかんで。
ツレ「うしろへ引けば三保の谷も。
シテ「身を遁れんと前へ引く。
ツレ「互にえいやと。
シテ「引く力に。
地「鉢付の板より。引きちぎつて。左右へくわつとぞ退きにけるこれを御覧じて判官。御馬を汀にうちよせ給へば。佐藤継信能登殿の矢先にかかつて馬より下に。どうど落つれば。舟には菊王も討たれければ。共にあはれと思ぼしけるか舟は沖へ陸は陣に。相引に引く汐のあとは鬨の声たえて。磯の浪松風ばかりの音さびしくぞなりにける。


戦う前にお互いに、名のり合い。そして、戦い終わっても、お互いを誉め讃え礼をつくす。これは、日本の古くからある、美しい慣わしだとおもいます。

今年は、参議院の選挙があります、去年の衆議院選挙のようではなく、良識の府としての選挙戦を見せて欲しいものです。
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正月の 安芸の宮島

安芸の宮島にいってきました。

去年は、NHKの大河ドラマで「平清盛」があり、厳島神社や平家納経

宮島は日本三景の一つで島のものもとの名前は厳島と呼ばれますが、厳島は宮島と呼ばれ古代より神の島として尊拝されてきています。
厳島神社に行くフェリーから、大鳥居を見るとその上に朝の太陽が輝いていました。
神社を参拝した後、大鳥居越しに廿日市を望みました。思ったより天気が良かったので、朝の初めになりました。

    宮島鳥居028



正月に参拝にいったので、お神酒と杓文字を振る舞っていました。

     杓文字29


帰りに寄った紅葉饅頭店に、歌川広重の六十余州名所図会の「安藝厳島祭礼之図」が飾ってありました。
これを見ると鳥居は朱塗りではなく、巨木の皮を残してそのまま使っています。
これは、江戸時代末期の宮島の様子ですが、今のような朱塗りになったのはいつごろかなのでしょうか。

          広重宮島0

清盛が建てたころは、今より質素だったのか、それとも今より絢爛で煌びやかだったのだろうかと思いその浮世絵考えながら、お茶をいただきました。


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歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。

希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇』


道はどうしてできて言ったのでしょう。はじめ何もないところに、小さな動物が通り草が踏み倒され。何度もそこを通るうちに道がはっきりしてくる。また、そこをそれより大きな動物が通ることにより、低いところの枝などが折れて、道がよりはっきりとしてくる。そこに、人が通ると高いところの枝が、刈り取られ、より人が頻繁に通るようになり道になってくる。そして、そこまでくると、人が通ると道は多くの人の労力で整備されて、立派な道になっていくものです。

そして、そのように人の労力で整備され人が頻繁に通るようになると、一番最初に道をつくった小さな動物は、その道を通ることを避けるようになるでしょう。
しかし、そのようにできた道も一度、その道を整備した労力を忘れ怠ったり、人が通らなくなったりすると、草がはえだし次第に草木はおい茂り、道は埋もれてしまうものです。そして、再び獣だけが通る道になってしまう。何かの事情で獣も通らなくなると、その道も無くなってしまう。

しかし、現代の道をつくるときは、そのような段階を踏まえて作られのではなく、発破を炸裂させブルドーザーなどの重機で、山を切り開きアスファルトで土を覆い、草木も生えなくしてしまいます。


魯迅は『阿Q正伝』のなかで、希望を道にたとえて、みんなが願いそれに向けて努力することにより、その願いがかなえられる道ができ、それをみんなで通りさらに努力することにより、それらは現実のものになると言っているのでしょう。
しかし、道がいったんできあがるとその道をつくった労力を忘れてしまい、その道を維持するのも怠ったりしていしまいます。それは、江戸時代のようにそこに住んでいる住人がつくるのでなく、国や地方自治体などが他人の力で発破やブルドーザーなどの重機でつくり、与えられた道ならなおさらその道を維持しなければならないという意識はなく、維持しなければいけないということを知らないままです。

それと同じように自分たちの力で勝ち取り培ったことによって、希望を実現させたものもができあがり時間がたつと、それが空気のようになりその必要性を感じなくなってしまうのです。それが、一番怖いことで多くの人が努力して築き上げてものを、通らなくなった道のように消えていくことです。

私の、近くに秋になると毎日道を竹ぼうきで掃いて、落ち葉をかき集められている方がいます。その方がおられる周囲の道はいつも綺麗です。しかし道の筋が変わると、落ち葉がたくさん落ちています。現代の整備された道もこのように、小さな小さなこのような手入れも必要でしょうね。

いま、日本の社会は社会保障などが充実して、希望がかなえられていると言えます。そして、その希望を今後も維持するには、人々の一人一人の努力が必用と言えます。それには、応分と負担も必用です。それより有ることが当たり前という感覚になってしまうと、その希望は崩壊してしまうでしょう。それらの希望がなくならないように、皆はその負担を背負う努力と、その希望を守り維持させるたことを守る努力をつづけなくてはいけないでしょう。
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人権と日本国憲法

H・G・ウェルズと言えば、アメリカで小説がラジオドラマ化され、火星人が襲来してくると大パニックになった「宇宙戦争」や、「タイムマシン」などで、多くの人が知っているSF小説家すが、社会活動家、歴史家としても多くの業績を残していることは、日本ではあまり知られていません。しかし、H・G・ウェルズは日本に大きく影響を与え人物の一人です。
それは、「日本国憲法」にも重要な影響を与えた一人です。
その著書「人間の権利 われわれはなんのためにたたかうのか」は、「世界人権宣言」や「国際人権規約」にもつながる、世界の人権の普遍の原理としてへの道筋をつけた一つの本の著者です。

        人間の権利


この本は、1986年11月に日本評論社から出版されましたが、今は絶版になっていることは残念です。憲法改正が言われているなか、国民の人権について考えてみるのに、読み返してみようと思う本です。

ちょうど、そのように思っていたら、一つの訃報が届きました。
ベアテ・シロタ・ゴードンさん死去の知らせです。89歳でした。女史は「日本国憲法」の草案作成携わったことでしられています。そしてとくに、平和条項と女性の権利に関わり14条<法の下の平等>や24条<両性の平等>にそのことが生かされています。
ゴードン女史は、日本の健保作成にかかわったことを発言してこなかったが、90年代になると、平和条項と人権にかかわることが、40年以上も変わることがないことについて、この条項を世界に広めていくべきだと、日本や世界で講演などの活動をしてこられました。そして、日本については、狂言の野村万蔵、版画家の棟方志功、茶道の千宗室らを、ニューヨークの日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」などで、米国に紹介し文化の橋渡し役としても活躍しました。 ご冥福をお祈りもうあげます。


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ジャンル : 政治・経済

憲法改正はどのように議論されるのか

去年年末の衆議院選挙戦前は、憲法改正論議が自民党や民主党などからされていたが、選挙では憲法の話題はほとんどあがらず、景気対策と他の党を避難する大人げないあげつらいでした。そして、民主党の内部分裂や不甲斐なさもあり、国民はたった3年で民主党に見限りをつけたのか自民党が圧勝した。それによりこれから、さぞや憲法改正の機運が高まってくると思いましたが、それれとは全く逆で国民に人気取りのような政策を打ち出してきています。
しかし、この6月頃に行われる参議院選挙でも安定議席以上の三分の二以上の議席をとると、いずれは憲法改正の機運を高めてくることでしょう。もしそのことを照準にしているなら、当面の政策は、国民の耳に心地ちょい目先の夢を見させる言葉の囁きになってくるでしょう。将来のことを見据えて少々、辛い話しでも正直にする、話しをしてくれるなら信用してもいいですが、もしそうでなかったら国民への背信行為になるのではないでしょうか。そうでないことを祈りたいです。
経団連の米倉会長が「衆議院選挙前はナショナリスティックな発言が多かったが、政権に就くと現時的な判断をされている。好転の兆しをつくっている」言っていると評価しています。しかし、そのことは裏を返せば、選挙前に憲法という国の最も大切な法律を変えるという、一番大切なことを言ってこなかったことです。そしていまの政権は本心の所信を実現させるたの議席をるためには、先の選挙の時のように国民を欺いてもするのかもしれないと思ってしまいます。


去年の暮れに、現行の「日本国憲法」を読んでみました。また、その前に、「大日本帝国憲法」もよんでみました。そして、伊藤博文と森有礼が「大日本帝国憲法」を作成したとき議論した、憲法とは国を縛り国民を守ることだと議論されたことをしりました。
世界中の近代憲法の三本柱である「国民主権・三権分立・平和主義」に加え、憲法はその国民の主権と人権と生活権を守り、国の暴走を押さえ縛るものです。

現行の「日本国憲法」にいろいろと問題点や課題などもあるので、それらを時間をかけて議論はしていくべきでしょう。ただ言えることは、先に上げた、三本柱と国民を守り国を縛ることについては、憲法発効から65年ほどになりますが、未だに世界に類を見ない先進的な憲法であることは事実です。こう書けばお前は、現行憲法を変えてはいけないと言っているのかと言われそうです。しかし、私はそうではないです、充分に国民が時間をかけて改正すべきところは変えてゆけばいいと思っています。

しかし、自民党だけでなく他の党も、その内容は違うでしょうから、どのように考えているか公けにすべきでしょう。また、自民党や日本維新の会などは、憲法改正要件の三分の一から二分の一への緩和を目指しています。これだと、他の法律と同じで時の政権に都合の良いように、国の基本であり最高法規である憲法が、ころころと変えられてしまうのではないかと危惧します。

そこで、憲法改正の手続きはどのようなものなのか、その内容を時間をかけて充分議論をつくせるようになっているのか。そして、今でている自民党の憲法とは、どのようなものかを考えてみたいです。

自民党の「日本国憲法改正の草案」を改めて読んでみようと思います。また、総務省のWebページに次のようなものがありるので読んでみようと思います。

憲法改正手続の法律

・日本国憲法の改正手続に関する法律
日本国憲法の改正手続に関する法律  本文 (PDF)
概要(PDF)

・日本国憲法の改正手続に関する法律施行令
日本国憲法の改正手続に関する法律施行令  本文 (PDF)
概要(PDF)

・日本国憲法の改正手続に関する法律施行規則
日本国憲法の改正手続に関する法律施行規則  本文 (PDF)
概要

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テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

自由民主党 日本国憲法改正草案

日本国憲法改正草案

  自由民主党
平成二十四年四月二十七日(決定)
目次



日本国憲法改正草案  自由民主党


(前文)

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日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

第一章 天皇

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(天皇)
第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
(皇位の継承)
第二条 皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
(国旗及び国歌)
第三条 国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。
2 日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。
(元号)
第四条 元号は、法律の定めるところにより、皇位の継承があったときに制定する。
(天皇の権能)
第五条 天皇は、この憲法に定める国事に関する行為を行い、国政に関する権能を有しない。
(天皇の国事行為等)
第六条 天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長である裁判官を任命する。
2 天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 衆議院議員の総選挙及び参議院議員の通常選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の国の公務員の任免を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 全権委任状並びに大使及び公使の信任状並びに批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。
3 天皇は、法律の定めるところにより、前二項の行為を委任することができる。
4 天皇の国事に関する全ての行為には、内閣の進言を必要とし、内閣がその責任を負う。ただし、衆議院の解散については、内閣総理大臣の進言による。
5 第一項及び第二項に掲げるもののほか、天皇は、国又は地方自治体その他の公共団体が主催する式典への出席その他の公的な行為を行う。
(摂政)
第七条 皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名で、その国事に関する行為を行う。
2 第五条及び前条第四項の規定は、摂政について準用する。
(皇室への財産の譲渡等の制限)
第八条 皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が財産を譲り受け、若しくは賜与するには、法律で定める場合を除き、国会の承認を経なければならない。

第二章 安全保障

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(平和主義)
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。
(国防軍)
第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。
2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
3 国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
4 前二項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。
5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。
(領土等の保全等)
第九条の三 国は、主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない。

第三章 国民の権利及び義務

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(日本国民)
第十条 日本国民の要件は、法律で定める。
(基本的人権の享有)
第十一条 国民は、全ての基本的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である。
(国民の責務)
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
(人としての尊重等)
第十三条 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。
(法の下の平等)
第十四条 全て国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、障害の有無、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
2 華族その他の貴族の制度は、認めない。
3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
(公務員の選定及び罷免に関する権利等)
第十五条 公務員を選定し、及び罷免することは、主権の存する国民の権利である。
2 全て公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。
3 公務員の選定を選挙により行う場合は、日本国籍を有する成年者による普通選挙の方法による。
4 選挙における投票の秘密は、侵されない。選挙人は、その選択に関し、公的にも私的にも責任を問われない。
(請願をする権利)
第十六条 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願をする権利を有する。
2 請願をした者は、そのためにいかなる差別待遇も受けない。
(国等に対する賠償請求権)
第十七条 何人も、公務員の不法行為により損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は地方自治体その他の公共団体に、その賠償を求めることができる。
(身体の拘束及び苦役からの自由)
第十八条 何人も、その意に反すると否とにかかわらず、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない。
2 何人も、犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。
(思想及び良心の自由)
第十九条 思想及び良心の自由は、保障する。
(個人情報の不当取得の禁止等)
第十九条の二 何人も、個人に関する情報を不当に取得し、保有し、又は利用してはならない。
(信教の自由)
第二十条 信教の自由は、保障する。国は、いかなる宗教団体に対しても、特権を与えてはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない。
(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
3 検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。
(国政上の行為に関する説明の責務)
第二十一条の二 国は、国政上の行為につき国民に説明する責務を負う。
(居住、移転及び職業選択等の自由等)
第二十二条 何人も、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
2 全て国民は、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を有する。
(学問の自由)
第二十三条 学問の自由は、保障する。
(家族、婚姻等に関する基本原則)
第二十四条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。
2 婚姻は、両性の合意に基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
3 家族、扶養、後見、婚姻及び離婚、財産権、相続並びに親族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
(生存権等)
第二十五条 全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、国民生活のあらゆる側面において、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
(環境保全の責務)
第二十五条の二 国は、国民と協力して、国民が良好な環境を享受することができるようにその保全に努めなければならない。
(在外国民の保護)
第二十五条の三 国は、国外において緊急事態が生じたときは、在外国民の保護に努めなければならない。
(犯罪被害者等への配慮)
第二十五条の四 国は、犯罪被害者及びその家族の人権及び処遇に配慮しなければならない。
(教育に関する権利及び義務等)
第二十六条 全て国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、等しく教育を受ける権利を有する。
2 全て国民は、法律の定めるところにより、その保護する子に普通教育を受けさせる義務を負う。義務教育は、無償とする。
3 国は、教育が国の未来を切り拓ひらく上で欠くことのできないものであることに鑑み、教育環境の整備に努めなければならない。
(勤労の権利及び義務等)
第二十七条 全て国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。
2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律で定める。
3 何人も、児童を酷使してはならない。
(勤労者の団結権等)
第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、保障する。
2 公務員については、全体の奉仕者であることに鑑み、法律の定めるところにより、前項に規定する権利の全部又は一部を制限することができる。この場合においては、公務員の勤労条件を改善するため、必要な措置が講じられなければならない。
(財産権)
第二十九条 財産権は、保障する。
2 財産権の内容は、公益及び公の秩序に適合するように、法律で定める。この場合において、知的財産権については、国民の知的創造力の向上に資するように配慮しなければならない。
3 私有財産は、正当な補償の下に、公共のために用いることができる。
(納税の義務)
第三十条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。
(適正手続の保障)
第三十一条 何人も、法律の定める適正な手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられない。
(裁判を受ける権利)
第三十二条 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を有する。
(逮捕に関する手続の保障)
第三十三条 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、裁判官が発し、かつ、理由となっている犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。
(抑留及び拘禁に関する手続の保障)
第三十四条 何人も、正当な理由がなく、若しくは理由を直ちに告げられることなく、又は直ちに弁護人に依頼する権利を与えられることなく、抑留され、又は拘禁されない。
2 拘禁された者は、拘禁の理由を直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示すことを求める権利を有する。
(住居等の不可侵)
第三十五条 何人も、正当な理由に基づいて発せられ、かつ、捜索する場所及び押収する物を明示する令状によらなければ、住居その他の場所、書類及び所持品について、侵入、捜索又は押収を受けない。ただし、第三十三条の規定により逮捕される場合は、この限りでない。
2 前項本文の規定による捜索又は押収は、裁判官が発する各別の令状によって行う。
(拷問及び残虐な刑罰の禁止)
第三十六条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、禁止する。
(刑事被告人の権利)
第三十七条 全て刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
2 被告人は、全ての証人に対して審問する機会を十分に与えられる権利及び公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
3 被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを付する。
(刑事事件における自白等)
第三十八条 何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
2 拷問、脅迫その他の強制による自白又は不当に長く抑留され、若しくは拘禁された後の自白は、証拠とすることができない。
3 何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされない。
(遡及処罰等の禁止)
第三十九条 何人も、実行の時に違法ではなかった行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問われない。同一の犯罪については、重ねて刑事上の責任を問われない。
(刑事補償を求める権利)
第四十条 何人も、抑留され、又は拘禁された後、裁判の結果無罪となったときは、法律の定めるところにより、国にその補償を求めることができる。

第四章 国会

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(国会と立法権)
第四十一条 国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。
(両議院)
第四十二条 国会は、衆議院及び参議院の両議院で構成する。
(両議院の組織)
第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員で組織する。
2 両議院の議員の定数は、法律で定める。
(議員及び選挙人の資格)
第四十四条 両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律で定める。この場合においては、人種、信条、性別、障害の有無、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって差別してはならない。
(衆議院議員の任期)
第四十五条 衆議院議員の任期は、四年とする。ただし、衆議院が解散された場合には、その期間満了前に終了する。
(参議院議員の任期)
第四十六条 参議院議員の任期は、六年とし、三年ごとに議員の半数を改選する。
(選挙に関する事項)
第四十七条 選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律で定める。この場合においては、各選挙区は、人口を基本とし、行政区画、地勢等を総合的に勘案して定めなければならない。
(両議院議員兼職の禁止)
第四十八条 何人も、同時に両議院の議員となることはできない。
(議員の歳費)
第四十九条 両議院の議員は、法律の定めるところにより、国庫から相当額の歳費を受ける。
(議員の不逮捕特権)
第五十条 両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があるときは、会期中釈放しなければならない。
(議員の免責特権)
第五十一条 両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない。
(通常国会)
第五十二条 通常国会は、毎年一回召集される。
2 通常国会の会期は、法律で定める。
(臨時国会)
第五十三条 内閣は、臨時国会の召集を決定することができる。いずれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があったときは、要求があった日から二十日以内に臨時国会が召集されなければならない。
(衆議院の解散と衆議院議員の総選挙、特別国会及び参議院の緊急集会)
第五十四条 衆議院の解散は、内閣総理大臣が決定する。
2 衆議院が解散されたときは、解散の日から四十日以内に、衆議院議員の総選挙を行い、その選挙の日から三十日以内に、特別国会が召集されなければならない。
3 衆議院が解散されたときは、参議院は、同時に閉会となる。ただし、内閣は、国に緊急の必要があるときは、参議院の緊急集会を求めることができる。
4 前項ただし書の緊急集会において採られた措置は、臨時のものであって、次の国会開会の後十日以内に、衆議院の同意がない場合には、その効力を失う。
(議員の資格審査)
第五十五条 両議院は、各々その議員の資格に関し争いがあるときは、これについて審査し、議決する。ただし、議員の議席を失わせるには、出席議員の三分の二以上の多数による議決を必要とする。
(表決及び定足数)
第五十六条 両議院の議事は、この憲法に特別の定めのある場合を除いては、出席議員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
2 両議院の議決は、各々その総議員の三分の一以上の出席がなければすることができない。
(会議及び会議録の公開等)
第五十七条 両議院の会議は、公開しなければならない。ただし、出席議員の三分の二以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる。
2 両議院は、各々その会議の記録を保存し、秘密会の記録の中で特に秘密を要すると認められるものを除き、これを公表し、かつ、一般に頒布しなければならない。
3 出席議員の五分の一以上の要求があるときは、各議員の表決を会議録に記載しなければならない。
(役員の選任並びに議院規則及び懲罰)
第五十八条 両議院は、各々その議長その他の役員を選任する。
2 両議院は、各々その会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定め、並びに院内の秩序を乱した議員を懲罰することができる。ただし、議員を除名するには、出席議員の三分の二以上の多数による議決を必要とする。
(法律案の議決及び衆議院の優越)
第五十九条 法律案は、この憲法に特別の定めのある場合を除いては、両議院で可決したとき法律となる。
2 衆議院で可決し、参議院でこれと異なった議決をした法律案は、衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
3 前項の規定は、法律の定めるところにより、衆議院が両議院の協議会を開くことを求めることを妨げない。
4 参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取った後、国会休会中の期間を除いて六十日以内に、議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。
(予算案の議決等に関する衆議院の優越)
第六十条 予算案は、先に衆議院に提出しなければならない。
2 予算案について、参議院で衆議院と異なった議決をした場合において、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は参議院が、衆議院の可決した予算案を受け取った後、国会休会中の期間を除いて三十日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。
(条約の承認に関する衆議院の優越)
第六十一条 条約の締結に必要な国会の承認については、前条第二項の規定を準用する。
(議院の国政調査権)
第六十二条 両議院は、各々国政に関する調査を行い、これに関して、証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる。
(内閣総理大臣等の議院出席の権利及び義務)
第六十三条 内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、議案について発言するため両議院に出席することができる。
2 内閣総理大臣及びその他の国務大臣は、答弁又は説明のため議院から出席を求められたときは、出席しなければならない。ただし、職務の遂行上特に必要がある場合は、この限りでない。
(弾劾裁判所)
第六十四条 国会は、罷免の訴追を受けた裁判官を裁判するため、両議院の議員で組織する弾劾裁判所を設ける。
2 弾劾に関する事項は、法律で定める。
(政党)
第六十四条の二 国は、政党が議会制民主主義に不可欠の存在であることに鑑み、その活動の公正の確保及びその健全な発展に努めなければならない。
2 政党の政治活動の自由は、保障する。
3 前二項に定めるもののほか、政党に関する事項は、法律で定める。

第五章 内閣

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(内閣と行政権)
第六十五条 行政権は、この憲法に特別の定めのある場合を除き、内閣に属する。
(内閣の構成及び国会に対する責任)
第六十六条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長である内閣総理大臣及びその他の国務大臣で構成する。
2 内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない。
3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う。
(内閣総理大臣の指名及び衆議院の優越)
第六十七条 内閣総理大臣は、国会議員の中から国会が指名する。
2 国会は、他の全ての案件に先立って、内閣総理大臣の指名を行わなければならない。
3 衆議院と参議院とが異なった指名をした場合において、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は衆議院が指名をした後、国会休会中の期間を除いて十日以内に、参議院が指名をしないときは、衆議院の指名を国会の指名とする。
(国務大臣の任免)
第六十八条 内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。この場合においては、その過半数は、国会議員の中から任命しなければならない。
2 内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。
(内閣の不信任と総辞職)
第六十九条 内閣は、衆議院が不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。
(内閣総理大臣が欠けたとき等の内閣の総辞職等)
第七十条 内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員の総選挙の後に初めて国会の召集があったときは、内閣は、総辞職をしなければならない。
2 内閣総理大臣が欠けたとき、その他これに準ずる場合として法律で定めるときは、内閣総理大臣があらかじめ指定した国務大臣が、臨時に、その職務を行う。
(総辞職後の内閣)
第七十一条 前二条の場合には、内閣は、新たに内閣総理大臣が任命されるまでの間は、引き続き、その職務を行う。
(内閣総理大臣の職務)
第七十二条 内閣総理大臣は、行政各部を指揮監督し、その総合調整を行う。
2 内閣総理大臣は、内閣を代表して、議案を国会に提出し、並びに一般国務及び外交関係について国会に報告する。
3 内閣総理大臣は、最高指揮官として、国防軍を統括する。
(内閣の職務)
第七十三条 内閣は、他の一般行政事務のほか、次に掲げる事務を行う。
一 法律を誠実に執行し、国務を総理すること。
二 外交関係を処理すること。
三 条約を締結すること。ただし、事前に、やむを得ない場合は事後に、国会の承認を経ることを必要とする。
四 法律の定める基準に従い、国の公務員に関する事務をつかさどること。
五 予算案及び法律案を作成して国会に提出すること。
六 法律の規定に基づき、政令を制定すること。ただし、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、義務を課し、又は権利を制限する規定を設けることができない。
七 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。
(法律及び政令への署名)
第七十四条 法律及び政令には、全て主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。
(国務大臣の不訴追特権)
第七十五条 国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、公訴を提起されない。ただし、国務大臣でなくなった後に、公訴を提起することを妨げない。

第六章 司法

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(裁判所と司法権)
第七十六条 全て司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
2 特別裁判所は、設置することができない。行政機関は、最終的な上訴審として裁判を行うことができない。
3 全て裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。
(最高裁判所の規則制定権)
第七十七条 最高裁判所は、裁判に関する手続、弁護士、裁判所の内部規律及び司法事務処理に関する事項について、規則を定める権限を有する。
2 検察官、弁護士その他の裁判に関わる者は、最高裁判所の定める規則に従わなければならない。
3 最高裁判所は、下級裁判所に関する規則を定める権限を、下級裁判所に委任することができる。
(裁判官の身分保障)
第七十八条 裁判官は、次条第三項に規定する場合及び心身の故障のために職務を執ることができないと裁判により決定された場合を除いては、第六十四条第一項の規定による裁判によらなければ罷免されない。行政機関は、裁判官の懲戒処分を行うことができない。
(最高裁判所の裁判官)
第七十九条 最高裁判所は、その長である裁判官及び法律の定める員数のその他の裁判官で構成し、最高裁判所の長である裁判官以外の裁判官は、内閣が任命する。
2 最高裁判所の裁判官は、その任命後、法律の定めるところにより、国民の審査を受けなければならない。
3 前項の審査において罷免すべきとされた裁判官は、罷免される。
〔削除〕
4 最高裁判所の裁判官は、法律の定める年齢に達した時に退官する。
5 最高裁判所の裁判官は、全て定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、分限又は懲戒による場合及び一般の公務員の例による場合を除き、減額できない。
(下級裁判所の裁判官)
第八十条 下級裁判所の裁判官は、最高裁判所の指名した者の名簿によって、内閣が任命する。その裁判官は、法律の定める任期を限って任命され、再任されることができる。ただし、法律の定める年齢に達した時には、退官する。
2 前条第五項の規定は、下級裁判所の裁判官の報酬について準用する。
(法令審査権と最高裁判所)
第八十一条 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する最終的な上訴審裁判所である。
(裁判の公開)
第八十二条 裁判の口頭弁論及び公判手続並びに判決は、公開の法廷で行う。
2 裁判所が、裁判官の全員一致で、公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがあると決した場合には、口頭弁論及び公判手続は、公開しないで行うことができる。ただし、政治犯罪、出版に関する犯罪又は第三章で保障する国民の権利が問題となっている事件の口頭弁論及び公判手続は、常に公開しなければならない。

第七章 財政

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(財政の基本原則)
第八十三条 国の財政を処理する権限は、国会の議決に基づいて行使しなければならない。
2 財政の健全性は、法律の定めるところにより、確保されなければならない。
(租税法律主義)
第八十四条 租税を新たに課し、又は変更するには、法律の定めるところによることを必要とする。
(国費の支出及び国の債務負担)
第八十五条 国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基づくことを必要とする。
(予算)
第八十六条 内閣は、毎会計年度の予算案を作成し、国会に提出して、その審議を受け、議決を経なければならない。
2 内閣は、毎会計年度中において、予算を補正するための予算案を提出することができる。
3 内閣は、当該会計年度開始前に第一項の議決を得られる見込みがないと認めるときは、暫定期間に係る予算案を提出しなければならない。
4 毎会計年度の予算は、法律の定めるところにより、国会の議決を経て、翌年度以降の年度においても支出することができる。
(予備費)
第八十七条 予見し難い予算の不足に充てるため、国会の議決に基づいて予備費を設け、内閣の責任でこれを支出することができる。
2 全て予備費の支出については、内閣は、事後に国会の承諾を得なければならない。
(皇室財産及び皇室の費用)
第八十八条 全て皇室財産は、国に属する。全て皇室の費用は、予算案に計上して国会の議決を経なければならない。
(公の財産の支出及び利用の制限)
第八十九条 公金その他の公の財産は、第二十条第三項ただし書に規定する場合を除き、宗教的活動を行う組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため支出し、又はその利用に供してはならない。
2 公金その他の公の財産は、国若しくは地方自治体その他の公共団体の監督が及ばない慈善、教育若しくは博愛の事業に対して支出し、又はその利用に供してはならない。
(決算の承認等)
第九十条 内閣は、国の収入支出の決算について、全て毎年会計検査院の検査を受け、法律の定めるところにより、次の年度にその検査報告とともに両議院に提出し、その承認を受けなければならない。
2 会計検査院の組織及び権限は、法律で定める。
3 内閣は、第一項の検査報告の内容を予算案に反映させ、国会に対し、その結果について報告しなければならない。
(財政状況の報告)
第九十一条 内閣は、国会に対し、定期に、少なくとも毎年一回、国の財政状況について報告しなければならない。

第八章 地方自治

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(地方自治の本旨)
第九十二条 地方自治は、住民の参画を基本とし、住民に身近な行政を自主的、自立的かつ総合的に実施することを旨として行う。
2 住民は、その属する地方自治体の役務の提供を等しく受ける権利を有し、その負担を公平に分担する義務を負う。
(地方自治体の種類、国及び地方自治体の協力等)
第九十三条 地方自治体は、基礎地方自治体及びこれを包括する広域地方自治体とすることを基本とし、その種類は、法律で定める。
2 地方自治体の組織及び運営に関する基本的事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律で定める。
3 国及び地方自治体は、法律の定める役割分担を踏まえ、協力しなければならない。地方自治体は、相互に協力しなければならない。
(地方自治体の議会及び公務員の直接選挙)
第九十四条 地方自治体には、法律の定めるところにより、条例その他重要事項を議決する機関として、議会を設置する。
2 地方自治体の長、議会の議員及び法律の定めるその他の公務員は、当該地方自治体の住民であって日本国籍を有する者が直接選挙する。
(地方自治体の権能)
第九十五条 地方自治体は、その事務を処理する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。
(地方自治体の財政及び国の財政措置)
第九十六条 地方自治体の経費は、条例の定めるところにより課する地方税その他の自主的な財源をもって充てることを基本とする。
2 国は、地方自治体において、前項の自主的な財源だけでは地方自治体の行うべき役務の提供ができないときは、法律の定めるところにより、必要な財政上の措置を講じなければならない。
3 第八十三条第二項の規定は、地方自治について準用する。
(地方自治特別法)
第九十七条 特定の地方自治体の組織、運営若しくは権能について他の地方自治体と異なる定めをし、又は特定の地方自治体の住民にのみ義務を課し、権利を制限する特別法は、法律の定めるところにより、その地方自治体の住民の投票において有効投票の過半数の同意を得なければ、制定することができない。

第九章 緊急事態

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(緊急事態の宣言)
第九十八条 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。
2 緊急事態の宣言は、法律の定めるところにより、事前又は事後に国会の承認を得なければならない。
3 内閣総理大臣は、前項の場合において不承認の議決があったとき、国会が緊急事態の宣言を解除すべき旨を議決したとき、又は事態の推移により当該宣言を継続する必要がないと認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、当該宣言を速やかに解除しなければならない。また、百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするときは、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得なければならない。
4 第二項及び前項後段の国会の承認については、第六十条第二項の規定を準用する。この場合において、同項中「三十日以内」とあるのは、「五日以内」と読み替えるものとする。
(緊急事態の宣言の効果)
第九十九条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。
2 前項の政令の制定及び処分については、法律の定めるところにより、事後に国会の承認を得なければならない。
3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、第十四条、第十八条、第十九条、第二十一条その他の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。
4 緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。

第十章 改正

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第百条 この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を得なければならない。この承認には、法律の定めるところにより行われる国民の投票において有効投票の過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに憲法改正を公布する。

第十一章 最高法規

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〔削除〕
(憲法の最高法規性等)
第百一条 この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。
(憲法尊重擁護義務)
第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。


附 則

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(施行期日)
1 この憲法改正は、平成○年○月○日から施行する。ただし、次項の規定は、公布の日から施行する。
(施行に必要な準備行為)
2 この憲法改正を施行するために必要な法律の制定及び改廃その他この憲法改正を施行するために必要な準備行為は、この憲法改正の施行の日よりも前に行うことができる。
(適用区分等)
3 改正後の日本国憲法第七十九条第五項後段(改正後の第八十条第二項において準用する場合を含む。)の規定は、改正前の日本国憲法の規定により任命された最高裁判所の裁判官及び下級裁判所の裁判官の報酬についても適用する。
4 この憲法改正の施行の際現に在職する下級裁判所の裁判官については、その任期は改正前の日本国憲法第八十条第一項の規定による任期の残任期間とし、改正後の日本国憲法第八十条第一項の規定により再任されることができる。
5 改正後の日本国憲法第八十六条第一項、第二項及び第四項の規定はこの憲法改正の施行後に提出される予算案及び予算から、同条第三項の規定はこの憲法改正の施行後に提出される同条第一項の予算案に係る会計年度における暫定期間に係る予算案から、それぞれ適用し、この憲法改正の施行前に提出された予算及び当該予算に係る会計年度における暫定期間に係る予算については、なお従前の例による。
6 改正後の日本国憲法第九十条第一項及び第三項の規定は、この憲法改正の施行後に提出される決算から適用し、この憲法改正の施行前に提出された決算については、なお従前の例による。


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本部 長利耕輔
最高顧問
麻生太郎 安倍晋三 福田康夫 森喜朗
顧問
古賀誠 中川秀 野田毅 谷川秀善 中曽根弘文 関谷勝嗣 中山太郎 船田元保 岡興治
副会長
石破茂 木村太郎 中谷元 平沢勝栄 古屋圭司 小坂憲次 中川雅治 溝手顕正
事務局長
中谷元
事務局次長
井上治 近藤三津枝 礒崎陽輔 岡田直樹

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マグロが一匹1億5540万

築地の初競れがありしたが、マグロが一匹1億5540万で競り落とされたそうです。キロ当たりにすると70万円だそうです。
ご祝儀相場もあるでしょうが、昨年の3倍程の値段です。日本人はまだまだ昔のバブルの夢を追い求めているのではないかと思ってしまいました。
まあ、江戸時代から初カツを、法外な高値で買い取ったりしているので、初競りのご祝儀値ですが、異常と言うしかないのでないようにおもいます。まさに、この気前の良さが単に夢の泡となって消えてしまわなければいいと夢見るだけです。

大阪では、流石商売の地です東京のように、闇夜を浮かれて夢を見ていません。現実的でキロ6000円だったそうです。
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アラブの春から2年…

中東でアラブの春が起こり始め2年程になります。シリアでは未だに多くの市民が犠牲なっています。他の国では今までの独裁政権が倒れ、民主主義を掲げる政権が発足しました。しかしその中でその国々でイスラムの教えを厳格に守ることを訴える、厳格派とよばれる勢力が力を増しているそうです。地域によってはそれらの勢力が実力行使にでているそうです。イスラムの教えでは飲酒は禁止されていますが、それを守るように活動している勢力が、お酒を提供していた唯一のホテルのバーが襲撃され、お酒の瓶などがすべて割られたそうです。また、街で語り合っていた男女二人が襲われ男性が脚を切りつけられ死んだそうです。また、原理主義を掲げる勢力も市民の支持を集めているといわれています。「予言者を侮辱するようなことを禁止する」法律の制定もあるようです。

そしてこれらの動きは、イスラム教自身が、もともと「政教一体の宗教」だからだとも言われえいます。その上イスラムの聖地はユダヤ教、キリスト教と歴史的に争ってきている地でもあり、もともとパレスチナの中心都市であったが、イスラエルが一方敵に武力侵攻し首都と宣言しているなど、ユダヤ教やキリスト教を不倶戴天の敵とする思いがあり、過激な原理主義のおこないがでてきてそこからくるからという人もいます。
アラブの春の嵐で、自由と民主主義を掲げるイスラムの穏健派が、政権をとったのですがそれと逆行するような厳格派の勢力が伸びてくる背景には、市民の生活が豊かにならず仕事にもつけない、経済の混乱と治安の混乱などから、厳格なイスラムの教えを指示するようです。

しかし、イスラムの教えを厳格に守るのを、自分たちの中だけで守るのならよいのですが、そのイスラムの教えを守ることを他人に押しつることへ向かうことは、自由と民主主義に反することけでなく。現代の国際社会のなかでは、その国の孤立をまねき、経済的な発展を疎外し混乱をまねくことになりかねないでしょう。
そして、このアラブの今の混乱は世界の縮図といえるでしょう、形は違っても世界中の何処の地域、あるいは国で起きても不思議でないことだと思います。

地球の歴史は争いから始まり、争いで終わっていると、言ってもいいくらいですが、二つの世界大戦やベトナム戦争をへ東西冷戦が終結してようやく、互いを認め合い和解し合うこと目指す機運がでてきました。しかしその中にも先進国や豊かな人たちは、既得権や自分の豊かさを守ろうとして、意識しないあるいは意識して争いの種を蒔いています。まだまだこの宇宙船地球号に平和と安定が訪れるのは先のことのようです。
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ジャンル : 政治・経済

もてなしの心 と 文化

昨日のNHKの番組「大志を抱け!世界で仕事ハッケン伝」で、俳優の高橋光臣がニューヨークのラーメン店で修業をしての、一コマに初日の接客係り場面がありました。その中で高橋光臣がラーメン鉢をお客さんに出すために、テーブルに置いた時にコットとかすかに音がしました。するとそれを見ていた店長が高橋光臣の側により一言注意しました。ラーメン鉢を置くとき音をさせてはいけない、それが日本のもてなしの心ですと言っていました。

私はそれを見ていて、以前にこのブログに書き込んだ、幸田文の「台所の音」について思い出しました。幸田文は幸田露伴の娘で、母を小さい時に亡くした、文は露伴い娘としての心構えを教えられたのですが、その中での追想を随筆で書き記しています。
露伴は「京都のおんなのひとのやさしさは、鍋釜や瀬戸ものへの当たりのおだやかさ、動きまわる気配のおとなしさ、こういうところにしみだしている優しさを考えると、これは決して付焼刃や、一代こっきりのその人だけという、そこの浅いやさしさではないと思う。」と言っていたと書いてあります。そしてその後に、ほんとうは私の台所ぶりがいかに荒々しく下司っぽいか、というしてきであり、叱られたとおなじである。と書いています。

しかし、私の周囲からもそのような、当たりの優しい音が少なくなったような気がしいます。いつごろからそのような音が聞かれなくなってしまったのでしょうか、日本の文化を壊したのは戦後の教育という声を時々聞きますが、戦後の教育を作ったのは昭和40年代にはいり、経済の高度成長をまっしぐらに突き進み、中央教育審議会が答申した「期待される人間像」をもとに指導した文部省であり、その政権を担っていた佐藤内閣以降の人たちでもあります。

しかし、それよりもテレビの番組を見ると、食べ物に対して笑いをとっ獲って視聴率を稼いだり、食べ物を粗末に扱ったりする番組の多さに驚かされます。
これこそが、日本のよき伝統文化である一つだと思います。しかし、今日の日本人の立ち振る舞いを見ると、あわただしく立ち振る舞い、レストランにいってもガチャガチャという食器やナイフの音が聞こえてきます。家でも包丁の音や食器の音が粗雑に聞こえてきます。人と話していても必要以上に声を荒げて話す人が多くなったようです。掃除をするにしろ箒で畳の目にそってしなやかに掃く音は消えてしまい、掃除機が唸る音しか聞けてこなくなりました。物質の豊かさや一時の楽しさだけを追い求めてきたのが今の現状ではないでしょうか。

高度成長や物質的な豊かさを追い求めるのはたやすいことです、しかしもっと物質的な豊かさを後回しにしてももっと精神的なゆとりのある豊かさを今一度見直していく時期に来ているのではないかと思います。
成熟したものはいずれは衰退していくものです。それを受け入れて今一度始めから出直すつもりで、物質の豊かさより精神的な豊かさが何かを問い直すときに来ているのではないでしょうか。
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憲法を考え直すために

このブログに、自分たちの国の最高法規である憲法にについて考えてみようと、去年からその資料として・「日本国憲法」「大日本国憲法」「十七箇条の憲法」「五箇条の御誓文」「自由民主党日本国憲法改正草案」を載せてみました。

そのリストです。
「日本国憲法」
「大日本国憲法」
「十七箇条の憲法」
「五箇条の御誓文」
自由民主党「日本国憲法」改正草案

日本国憲法の改正手続に関する法律


このほか、世界の憲法がどのようになっているか参考になる本があります。
岩波文庫の「世界憲法集」にアメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、韓国、スイス、ロシア、中国、日本が紹介されています。

三省堂の「新解説世界憲法集」にイギリス、アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、フランス、スイス、ロシア、中国、韓国、日本が紹介されいます。


このほか、国立国会図書館デジタル化資料に、現行の「日本国憲法」が発布されてから、文部省た作った、中学生向けにだされた「新しい憲法のはなし」があります。
これをテキスト化したものが青空文庫にありました。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html

また、憲法学者の樋口陽一氏の
[「日本国憲法」まっとうに議論するために] などを読んでみるのもいいでしょう。

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テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

記事の検閲

中国の「南方週末」という共産党の宣伝誌の新年号で、「憲政を元にした改革の夢」の記事が「中華民族の偉大な復興の夢」に書き換えられたそです。自由や正義を求める論調はことごとく削除され、「国家がよくなることで、みんなも良くなる」という共産党のフレーズに置き換えたそうです。共産党の一党独裁の中国ではそう珍しくないかもしれませ。昔、挙国一致が叫ばれた戦前の日本で、報道はすべて軍に検閲されていたようですが、世界中が民主化し報道の自由が定着してきているなか、共産党の地方組織が関わったそうですが、未だにそのことが起きるのはいささか他国であるが嘆かわしく思います。

にほんでも、日銀にお金をジャブジャブ刷らせて、大企業を儲けさせると、国民の生活が良くなるなどと言っていることに対して、私はそれに疑問を持ちやや批判的なことを、このブログにも書いてきたりしました。
中国なら、一発でこのブログも削除されてしまうのでしょうね。言論の自由が保障されている、日本に住んでいて良かったと思います。

また、たとえそのようなことに日本がなりかけても、右寄りの過激な政治家が国会議員にいますが、その人は芥川賞作家ですから言論の自由はしっかりと守ってくれるものと安心しています。
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東京オリンピック誘致

東京オリンピック誘致

2020年オリンピック招致に向け、大使に任命された女子サッカーの澤穂希選手。招致委員とともに立候補ファイル提出のため、スイスへ出発しました。
日本でオリンピックをが開催されることは、私も喜ばしいことと思いますが、何故それが東京なのだろうかと思います。

東京都知事は、記者に「名前は東京オリンピックだが、これは日本オリンピックだ。」といって、国民の支持を集めようとしています。
確かに、大きな国際大会などのための施設をつくるために、その資金は東京都が作る施設であっても、国からその半分の財政援助が出るそうです。それに国立の施設をつくるとなると全額国に出費になるでしょう。ですから、オリンピックを開くために多くの競技場の新築や改築、そこへのアクセスのための交通網の整備や、選手や大会役員の宿泊施設、報道陣や応援団の滞在するホテルなどの建設が必要になり内需は拡大されるでしょう。
しかし今の日本は、これから東北の復興事業のために多額の、資金がいります、その上に少子高齢化の中での福祉制度の充実も必要です、老朽化した公共施設や交通機関などの保全修理や建て替えなども必要です。その中で、莫大な資金がいるオリンピック開催のための資金を、東京都に集中させて投入するのにどれだけ、日本全体の利益になるかというと疑問に思います。

しか、計画では「選手村から半径8キロ以内に、ほとんどの競技施設を配置したコンパクトさが売り。素晴らしいファイルが出来上がった」と水野正人専務理事は自信たっぷりと言っています。要はようやく東京一極集中が和らいできたのを、再び東京の一極集中に揺り戻そうとしているように感じてしまいます。

今からでは、2020年のオリンピックには間に合わないが、どうせなら震災復興のためにも東北にオリンピックを誘致し、日本の復興と原子力発電事故からの安全性を、全世界にアピールする上で絶好の機会になるのではないかと思います。
招致大使として同行した、ロンドンオリンピック・パラリンピックのメダリストには申し訳ないですが、今回は他の国の地域に譲り、その次の2024年の開催を目指してはどうでしょうか。
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■竹林乃方丈庵の主から■

・いつも拙文を読んでいただきありがとうござます。
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記事へのコメント
  • 茶番の衆議院選挙
    アジシオ次郎 (10/05)
    おはようございます。

    民進党の解体、小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党、ハッキリ言って今回の選挙は乱立の様相を呈しそうですが、野党票割れを起こして自民党
  • 独裁者の国会解散
    竹林泉水 (09/26)
    > 政策に反対表明するための無抵抗なデモ行進、座り込みや集会を無理に解散させようとする警察官たちが、職務とは言え反対する人たちを排除しようとするのを見るとむし
  • 独裁者の国会解散
    風と雲 (09/24)
    民主的な選挙で政権交代がなされるようになり、政府への反対で暴力を使うことは、民衆の支持を失い反発され逆効果になるようになりました。>政策に反対表明するための無抵
  • 独裁者の国会解散
    竹林泉水 (09/24)
    日本人は長いものにはまかれろ、付和雷同性の国民性もあるのは確かだと思います。それは別段日本人に限ったことではないと思います。
    第二次世界大戦でフランス政府はドイ
  • 独裁者の国会解散
    風と雲 (09/23)
    かかる為政者の存在を許してきたのは、日本人の「ながいものにまかれる、お上に任せば・・、なるようにしかならない」と付和雷同性の強い国民性に由来するものではないでし
  • フェイクニュース
    アジシオ次郎 (09/16)
    おはようございます。

    ネットの普及に伴い様々なニュースが見れるようになった昨今、ただ自分の好みに合った情報しか信じないという弊害が出ることもそうだし、多様性を
  • ギャンブル依存症に顔認証は問題
    竹林泉水 (09/10)
    顔認証技術が進み、個人の識別だけに利用されるならまだしも、個人の管理に利用されるのは非常に問題が多いと思います。

    松井知事の発言があまり問題になっていないのも不
  • ギャンブル依存症に顔認証は問題
    アジシオ次郎 (09/09)
    こんにちは。

    いくらギャンブル依存症対策とはいえ、入場確認や顔認証システムを導入するのは一部から「プライバシーの侵害だ」と批判を浴びてもおかしくありませんね。
  • 終戦の日の前後のテレビ番組
    竹林泉水 (08/23)
    国際的な政治・外交問題は素人的な言い方をすれば、早い者勝ちで勝ち逃げすればセーフ的なところがありますね。
    国の名前に「帝国」冠して大日本帝国として、そのころ時代
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