正倉院展もあと少し
今年に正倉院展も後数日で閉幕します。
今年は、瑠璃の高坏や四弦の螺鈿紫檀琵琶などが見ることができ盛況のようです。
私が一番見たかったのは、聖武天皇が愛用したとされる「木画紫檀双六局」です。丁度いまNHKの大河ドラマ「平清盛」のオープニングの時に出てきたり、ドラマの中で後白川法皇と対局しているところなど、どらまの重要な局面でつかわれています。
それより、私が小さいとき父の田舎の実家で、祖母から「これは平安時代からある遊びで、双六というものだ」といって双六盤を見せられたことをいまでも覚えています。
それまで双六といえば、正月の時に家族とよくする双六です。それが、二人で幾つもの駒を賽子を振って動かすので興味を持ちました。そして、大学生のころバックギャモンという、盤ゲームがあるのをしり、あの小さいころにみた双六と同じだと知り、それと同時に平安時代からの東西交流を感じました。
さて、その双六ですが平安時代には、双六別当という役職があったと戸田芳実が「初期中世社会史の研究」に書いているそうです。
当時に双六打は博打なでそれが、公的機関に統括されていて、さらに聖武天皇の宝物として正倉院に納められたことは、宮廷でも古くからおこなわれていたようです。
そして、天皇や上皇、法皇などが双六で何かを賭けることにより、治世の方向が変わったことがあったこともあり得るようです。白河上皇が「天下三不如意」として「鴨川の水と双六の賽と山法師」をあげていますが、これは逆に宮中で盛んに双六をやって賭けていたからだと推察できます。
博打は庶民も貴族も治世を執する者も世の中で盛んに行われてきたことの、証としての「木画紫檀双六局」をみていろいろ思いを更ける事ができました。
そして、この双六盤と同時に出品されている、双六の賽と駒などが何組も出品されていました。対局する相手により使い分けたのでしょうか、正倉院にはこの双六盤の他にもいくつかあるようです。その中でも今回出展されている、「木画紫檀双六局」は特にきらびやかで美しいものでした。聖武天皇はどのような方とこの局を使って、賽を振りながら何を賭けておられたのでしょうか。
今年は、瑠璃の高坏や四弦の螺鈿紫檀琵琶などが見ることができ盛況のようです。
私が一番見たかったのは、聖武天皇が愛用したとされる「木画紫檀双六局」です。丁度いまNHKの大河ドラマ「平清盛」のオープニングの時に出てきたり、ドラマの中で後白川法皇と対局しているところなど、どらまの重要な局面でつかわれています。
それより、私が小さいとき父の田舎の実家で、祖母から「これは平安時代からある遊びで、双六というものだ」といって双六盤を見せられたことをいまでも覚えています。
それまで双六といえば、正月の時に家族とよくする双六です。それが、二人で幾つもの駒を賽子を振って動かすので興味を持ちました。そして、大学生のころバックギャモンという、盤ゲームがあるのをしり、あの小さいころにみた双六と同じだと知り、それと同時に平安時代からの東西交流を感じました。
さて、その双六ですが平安時代には、双六別当という役職があったと戸田芳実が「初期中世社会史の研究」に書いているそうです。
当時に双六打は博打なでそれが、公的機関に統括されていて、さらに聖武天皇の宝物として正倉院に納められたことは、宮廷でも古くからおこなわれていたようです。
そして、天皇や上皇、法皇などが双六で何かを賭けることにより、治世の方向が変わったことがあったこともあり得るようです。白河上皇が「天下三不如意」として「鴨川の水と双六の賽と山法師」をあげていますが、これは逆に宮中で盛んに双六をやって賭けていたからだと推察できます。
博打は庶民も貴族も治世を執する者も世の中で盛んに行われてきたことの、証としての「木画紫檀双六局」をみていろいろ思いを更ける事ができました。
そして、この双六盤と同時に出品されている、双六の賽と駒などが何組も出品されていました。対局する相手により使い分けたのでしょうか、正倉院にはこの双六盤の他にもいくつかあるようです。その中でも今回出展されている、「木画紫檀双六局」は特にきらびやかで美しいものでした。聖武天皇はどのような方とこの局を使って、賽を振りながら何を賭けておられたのでしょうか。